高齢者の足の健康とフットケアの重要性
当ブログへ訪問していただきありがとうございます。
福岡県で理学療法士をしてますkenkenです*
日々のちょっとした疑問や曖昧なことに、"しっかりと向き合い"皆さんにとって有益な情報発信ができるようにお役にたてればと思います。
はじめに
総務省の報告によると、2024年1月時点の日本の総人口は1億2488万人で、前年度に比べると53万人の人口が減少しているそうです。
そして、子供の人口減、高齢者の増加が社会問題となっているのは周知の事実ですね。
健康寿命を延伸するため、高齢化社会において、自分の足で長く健康に過ごすために「足の健康」は欠かせません。
足の状態1つで、足元だけでなく全身にも影響を及ぼすことから、フットケアについての理解を深め適切なケア方法を知ることは重要です。
🔲 なぜフットケアが必要なのか?
➖ 足の問題が放置されると、足の痛みや炎症が引き起こされ、歩行困難や感染症のリスクが高まる可能性があります。
➖ 足の血行不良や爪のトラブルが悪化すると、全身の健康にも悪影響を及ぼすことがあるため、適切なケアが必要です。
➖ 高齢者は、加齢や慢性疾患などの影響で、足にトラブルを抱えやすく、また、足の変化に気づきにくいことから、特に注意が必要です。
🔲 フットケアとは
➖ フットケアとは、足のケア全体の総称で、足のお手入れのことを指します。
➖ 内容として、足全体を観察し、清潔にしたり(足浴、創傷処置、保湿)、胼胝や鶏眼のケア、爪を切ったりするなどのフットケアを行うことで足の健康状態を良く保ちます。
➖ 効果としては、足の循環改善、つまずきや転倒の予防につながります。また、気分転換やストレス解消の効果も期待できます。
🔲 具体的にどんなことをするのか?
➖ 足の観察:
傷や変色、腫れ、変形、水ぶくれ、ひび割れ、タコ、ウオノメなどがないか見る。爪の色や変形がないか見る。
➖ 足の洗浄と乾燥:
足を洗って乾かすことで清潔を保ち、感染症の予防に役立ちます。
* 足首がつかる程度のお湯(38℃~42℃程度)に足を浸す(10〜15分)
* 石けんは、よく泡立てて優しく洗う
* 乾いたタオルで水分をよく拭き取る(指の間は水分が残りやすいので注意する)
➖ 爪の切り方:
爪の形に合わせて切ることで、爪のトラブルを防ぎます。
➖ 適切な靴の選び方:
足に合った靴を選ぶことで足の健康を保ち、歩行時の負担を軽減します。
➖ 足部のマッサージ:
血行を促進し、足の疲れを和らげることができます。
➖ 足の保湿と運動:
足の乾燥を防ぎ、適度な運動を行うことで足の筋力を維持し、健康をサポートします。
🔲 少し脱線したお話を
1人1人歩きかたが違うように、毎日足の裏に同じ体重のかけ方をしていると「靴のすり減り方」に特徴がでてきます。
よくすり減るということは、その部位にストレスが集中しているということです。
そういった部位には、たこやうおのめ、角質硬化、爪の変形など様々な症状が出現しやすくなります。
そのため、フットケアや自分に合った靴選びなども他人事だと思わずに少しずつ意識改革をしていきましょう!
おわりに
フットケアを怠ると足の痛みや炎症、歩行困難、感染症のリスクが高まるだけでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
定期的な足のケアは足元だけでなく全身の健康にも重要です。自分で判断がつかない場合には専門家への相談も検討してください。
皆さんの日常生活に少しでもお役にたてたら光栄です🦥🍃
最後までご覧になっていただきありがとうございます^ ^