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錦鯉 -今月の魚病対策-

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季節に先駆けた錦鯉の魚病対策について。 錦鯉愛好家の皆様に読んでいただけると幸いです。
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2023年3月の記事一覧

薬剤の定期投与について③-3月の魚病対策-

こうした春先のマゾテン投与によって、イカリ虫やチョウばかりでなく、エピスティリス、ダウチロギルス、ギロダクチリスの予防、更にはフレキシバクターカラムナリス、シュウドモナスフレイレスセンスにも効果があるのが図2によって知ることが出来ます。 3月にはこの他、メチレンブルーと過マンガン酸カリの投与を一度ずつ行うとよろしいと思います。大部分の愛鯉家の池はやはり越冬期はどうしてもこまめに手をかけることができませんし、生物による浄化も不足気味となり、また日光による紫外線の効果も減少し、

薬剤の定期投与について②-3月の魚病対策-

これまでの文献では、2〜3週の間隔で3〜4回と書いてあるものが多いようですが、3週では少し間があきすぎます。また、その投与量ですが、200万分の1から500万分の1の濃度でと書いてあるのがやはり多くみられますが、500万分の1では少し効果が薄いようです。 わりあいと多く鯉友から「マゾテンが効かない。イカリ虫が強くなった」というような言葉を聞きますが、ここで注意しておかねばならないことがあります。それは、古い薬品を使用していることです。「いや、これは買ったばかりのマゾテンを投

薬剤の定期投与について①-3月の魚病対策-

3月に入りますと次第に水温も上がりはじめます。図1は、筆者の池の水温の1年間の変化をグラフにしたもので、この水温によって魚病の予防対策、つまり薬物の定期投与を行います。 筆者の池は交通量の激しい街の中にあるため、粉塵の多いことや越冬の問題、その他の理由でガラス張りの温室で覆っています。そのため以前と比べて平均2〜3℃の水温の上昇がみられました。グラフからもわかりますように、3月後半ともなりますと、平均12℃を超す日が続くようになります。 このように、水温が常時12℃を上回