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薬剤の定期投与について①-3月の魚病対策-

3月に入りますと次第に水温も上がりはじめます。図1は、筆者の池の水温の1年間の変化をグラフにしたもので、この水温によって魚病の予防対策、つまり薬物の定期投与を行います。

図1

筆者の池は交通量の激しい街の中にあるため、粉塵の多いことや越冬の問題、その他の理由でガラス張りの温室で覆っています。そのため以前と比べて平均2〜3℃の水温の上昇がみられました。グラフからもわかりますように、3月後半ともなりますと、平均12℃を超す日が続くようになります。

このように、水温が常時12℃を上回るようでしたらイカリ虫対策を開始しなければなりません。越冬期を終えて動き出す出鼻をたたいてしまうのがコツで、この時期を逃すと後で大変苦労することになります。いろいろな文献を読んでみて、イカリ虫の発生する最も低い水温は11.8℃のようですので、この辺りから注意しなければならないわけで、ここから12℃という値がでているのです。

毎日愛鯉を観察していれば、胸鰭を小刻みに動かしたり、背鰭をふるわせたり、いろいろな動きで虫の発生を察知することができます。イカリ虫は少しの猶予も与えることなく速やかにマゾテン投与を行って、その発生をたたいてしまうようにしてください。10〜14日の間隔で3〜4回の投与が良いようです。

※画像はイメージです。

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