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上海 龍華寺 都市伝説

春節、中国では日本同様にお寺に参拝に行きます
上海には有名なお寺が何個かあり
その中でも一番上海で歴史のある寺が
龍華寺りゅうかじ

年に何度か参拝に来るほど僕は
この寺が気に入ってます

なんか名前がカッコいいですよね
だから
ちょっとしたお願い事も
ここに来て願ったりします
日本語だから通じてないと思うけど(笑)

この寺を知ったのは
この寺の都市伝説を上海に来て
すぐの頃に聞いたからです

この寺の歴史は古く
三国志の時代まで遡ります
その時上海なんてまだない漁村だった頃

呉の孫権の母により創建されたと言われていて
西暦240年代に廟が作られた
一応、三国志聖地??
何一つ名残も何も残っていませんが 
そういう言い伝えがあります

何度か消失し再建を繰り返し明の時代に
龍華寺として名を改名し
清の時代に現代の基礎が築かれている

建築スタイルは
宋時代の様式を参考に作られている

一直線に並んだ3つのお堂と 
正面門の前には塔が建ちます。
塔の名は報恩塔といい7層あり
ピサの斜塔のように少し傾いてます

春節とあって大勢の人が来ています
中国では東西南北に向かって礼をします
4つの方向にいる神に挨拶をします

もうみんな熱心です
なんの神にお祈りしてるんでしょうね

龍華寺には有名な精進料理の麺があり
羅漢麺という食べ物があります
甘い香りがして殺生しない材料で
作られてます 具だくさんです
春節は皆これを食べに
やってきます

皆さん熱心に数珠や札を買っています
なんかご利益ありそうに見えてきます

■都市伝説のお話し■

この寺には一つの都市伝説が語られています

近代化していく上海の都市計画の一環で
高架道路建設で複数の高架道路が交わる位置に
大きな柱を地中に刺すことになり
土木工事は始まるのですが
杭が奥まで入りません

半分ほどから どうやっても下に刺さりません
色々試すも結果は同じで建築は中断

政府と土木工事会社は最後の神頼みで
龍華寺の法師に相談をします

法師はいいます
この下に龍が眠っていると

上海には龍の通り道とされるラインがあり
この杭が龍の動きを止めていると
建築を進めると祟りが起きるとされ
土木会社は困ります

杭の位置を変更する事はできず
法師に何か良い策を訪ね
何度もお願いをします

法師はついに承諾を受け入れました。

そして数日間かけて祈祷が始まります
そしたら不思議な事に全く奥に入らなかった杭が
簡単に入るようになりました
おかげで工事は再開し高架道路は
完成しましたが
法師は数日後に命を落としました

そしてその杭を打ち込んだ
龍の背中と呼ばれた場所の
柱には

法師と龍を供養する為に
龍の金属の彫り物が飾らました

上海で唯一装飾された柱です
上海に来てこの柱を見たら
この話を思い出して下さいネ

上海に来たばかりの時に
どうして、ここだけ龍の装飾があるの?と
聞いた時に都市伝説を教えてもらいました

何とも中国らしい都市伝説で
その話しを聞き龍華寺が好きになり
参拝するようになりました

中国って面白い!

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