話がかみ合わないなら、「前提条件の乖離」を探索する
人の考え方は千差万別。
生きてきた環境や時代、普段から触れている情報によって全く変わってくる。
どのような人とかかわったか、どのような経験をしてきたか。
同じ経験をする人がいないことから、全く同じ考えになるということはほぼありえない。
もちろん、学校教育というものによってある程度は一致することもあるかもしれない。
とはいえ、今ではその人が好む情報がどこまでも流され続ける状態。
気が付いたら検索の最適アルゴリズムに従って、情報が選別されている。
無意識のうちに確証バイアスに陥っているのが当たり前の現代。
その結果、一人一人の乖離というものが激しくなって行っている。
その結果、近くにいる人であったとしても、全く会話がかみ合わないことはしばしば。
同じ世界に住んでいて、同じ世界に住んでいないというのが当たり前になっている。
そして気が付いたらちょっとしたことがきっかけに、大きな争いになることもあるかもしれない。
なかなか難しい世界。
話がかみ合わない、それは人によっては日常茶飯事。
そのことに対してとても苦労することもあるかもしれない。
話がかみ合わないことに対して、多くの証拠や根拠を述べたとしても、相手が考えを変えることは少ない。
いくら話したところで、永遠に平行線になるのは当たり前。
その原因となるのは、「前提条件」という部分の乖離。
何を前提として会話をしているのか。
前提としている知識や条件が乖離していたら、そもそも同じ認識や結論にはならない。
そのことが無視された状態で相手をいかに説得するか、説き伏せるかという事について議論がやり取りされていることが多い。
表面で大きく異なっている状態というものは、その背景がもっと違うということもよくあること。
その根本的な部分までさかのぼることなく、いつまでも同じところの議論を繰り返してしまう。
そうなってしまう前に、いかに乖離している前提条件部分を探せる方向に向かえるかどうか。
それが出来るか否かによって、話の進み方は全く変わってくるに違いない。
宗教を信じる人と信じない人。
政府を信じる人と信じない人。
学校で学んだ知識を信じる人と信じない人。
権威を信じる人と信じない人。
論文を信じる人と信じない人。
本に書いてあることを信じる人と信じない人。
大手メディアを絶対に信じる人と信じない人。
ネット情報を信じる人と信じない人。
都市伝説を信じる人と信じない人。
陰謀論を信じる人と信じない人
直感を信じる人と信じない人。
死後の世界を信じる人と信じない人。
特定の人からの情報を信じる人と信じない人。
信じる世界が何なのかによって、話は全く変わってくるのは当たり前。
その前提条件部分で乖離しているのは何なのか。
それを的確に探すことが出来るか、しっかりと見極められるかどうかが、とても重要になってくるに違いない。
ありがとうございました。