野口健吾

Photographer 自分の経験をもとに、写真、旅、自然、野宿、瞑想などについて書いています。

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    Along The Way

    pigment inkjet print67.6×88.8×3.2cm (with wood frame)※ Please ask before purchase
    ¥80,000
    Kengo Noguchi
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    火天 -ignite-

    Each of the prints C-print, 26.9×34.5cm (with alpolic panel)※ Please ask before purchase
    ¥40,000
    Kengo Noguchi
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    火天 - Ignite Forest -

    Each of the prints hasC-printpigment inkjet print65.0×75.0×3.5cm (with wood frame)pigment inkjet print48.6×56.2×2.5cm (with wood frame)※ Please ask before purchase
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最近の記事

ジンジャーレモンハニー

ヒマラヤの麓を旅していた時に、ジンジャーレモンハニーをカフェでよく飲んだ。 名前の通り生姜、レモン、そしてハチミツを、白湯や紅茶、サイダーで溶かす素朴な飲み物なのだが、 ほどよい辛味、酸味、そして甘味が絶妙なバランスでじんわりと、移動や高度で疲れた体を癒やしてくれる。 夜にはついついアルコールに手を出したくもなるが、土地柄あるいは宗教上アルコール類がないカフェも多い。その点でも、ほっとするひと時が得られるジンジャーレモンハニーは良かった。ちなみにお酒よりも体に良い….。

    • それぞれの御来光 (2021年9月17日「週刊金曜日」掲載)

      — 以下の記事は2021年9月17日発売の「週刊金曜日」に書いたものです。— 2021年夏。2年ぶりに開山となった富士山。昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止の為、近代以降広く登山が一般的になってから史上初の閉山となった。 一年経ってコロナの猛威は収まってはいない。さらには緊急事態宣言さなか、1日に800人程が頂上を目指し登っている。午前4時半、登山道は御来光目的の人々の列で渋滞し、高所で空気が薄い為マスクを外す人も多い。 人はなぜ富士山に登るのか。そして山頂での御来光

      • 緩やかな日常 (2021年7月30日「週刊金曜日」掲載)

        — 以下の記事は2021年7月30日発売の「週刊金曜日」に書いたものです。— 緩やかな日常 静岡県沼津市、伊豆半島の付け根。目の前が海で裏手はすぐ山という自然豊かな場所に、ひっそりと存在する一日一組限定のキャンプ場がある。晴れた日は海の向こうに大きな富士山が顔を見せる。 夫婦と犬一匹、烏骨鶏数羽。昨年5月から土地をならし作り始め、地に根を張った手作りの生活をしながらゆっくりと営んでいる。廃バスを利用したレトロなバーも併設している。 宣伝をして客足を求めることはせず、あ

        • 多摩川の庵人(2021年6月号月刊「佼成」掲載)

          — 以下の記事は2021年6月号の月刊「佼成」、巻頭カラーページ「『生』を撮る」に書いたものです。— 多摩川の庵人 多摩川の河川敷でカメラをぶら下げ散歩をしていると、つらつらと物思いに耽っていき、都市と郊外、そして自然の狭間のエアポケットのような空間に入り込んだ気分になる。 草の匂いと湿った風、野球をする子供達の声、制服の高校生の自転車、リードの犬と飼い主の足取り。それらを横目に、藪の奥にひっそりと佇んでいるものがある。テントや小屋のような、さながら漫画家つげ義春氏の作

          無常の社会と「知足」の技術 (2020年10月23日「週刊金曜日」掲載)

          --以下の記事は2020年10月23日発売の「週刊金曜日」に書いたものです。-- 2019年10月から11月にかけて、『庵の人々 The Ten Foot Square Hut 2010-2019』という写真展を、東京と大阪で開催した。老若男女様々な方々に来廊して頂いた。 「世の中には多種多様な生き方がある。」 「自分もいつホームレスになってもおかしくない。」 「元気、勇気をもらった。」 「普段見て見ぬ振りをしている、なんだか怖い。」 「汚い、みすぼらしい。」

          無常の社会と「知足」の技術 (2020年10月23日「週刊金曜日」掲載)

          庵の人々_04_花見と食品ロス

          繰り返される日本の四季。毎年ちゃんと咲いてくれる桜。庵の人々にとって一年で一番の掻き入れ時がお花見である。事実、庵の屋根であるブルーシートは、ほとんどがお花見で大量に廃棄されたレジャーシートである。年一度、庵の修復の季節がやってくる。そしてもちろん、”掻き入れ”はそれだけではない。 2010年4月、土曜日、晴れ。渋谷の美竹公園の庵に住んでいるCさんに電話する(Cさんは携帯電話を持っている)。今日これから西郷山公園の花見にアルミ缶集めに行くというので、待ち合わせた。 西郷山

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          庵の人々_03_ジンザイ

          2010年5月、浅草で野宿した後、隅田公園の道路脇でAさん(62か63歳)に会った。以前はHさんの小屋に居候していたAさんだが、並びの一番奥の小屋が空いたらしく、そこに住んでいた。犬小屋が少し大きくなったくらいの広さである。私は宝焼酎を差し入れた。それをちびちび飲み、小屋の中で小さく丸まりながらAさんは話し出した。 新潟生まれ、小さい頃親父が死に、貧乏の中兄貴がいろいろ面倒見てくれた。スポーツ万能で、甲子園に出たことがある。大学に行き将来は先生になりたかったが、余裕がなく、

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          無名の人々_03_傘売りのおやじ

          2010年7月のジメジメとした蒸し暑さ、参議院議員選挙日の昼過ぎ、私は新宿ゴールデン街横の遊歩道(四季の道)にいた。 追い出し対策だろうか、今は柵ができてしまっていて誰も寝ていないのだが、当時は遊歩道脇の植え込みに何人かの路上生活者が住んでおり寝起きしていた。 Sさんは今日はひたすら集めてきたアルミ缶を潰すという。Oさんは飲み物が入っているペットボトルを自販機下の受取り口に入れ、冷やしていた。 雲行きが怪しくなってきた。Sさんは日頃アルミ缶の他に、ビニール傘を拾ってきて

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          庵の人々_02_魚沼産コシヒカリ

          2010年2月、小雨がパラつく中、カメラを持って私は浅草をほっつき歩いていた。 ホームレス、浮浪者と言うけれど、一番「浮浪」しているのは己れなんじゃないかとひとり思いながら。 (案の定、道すがら3人も手配師に声かけられた。) 隅田公園の道路脇に何件か並んでいる小屋が気になった。ホームレス支援のボランティアグループが訪ねていたので、彼らが去った後、それらの1つの小屋の扉をノックした。 2m四方もないほどのその中ではロウソクが2本灯されていて、ひっそりとした暖色の光景がふ

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          無名の人々_04_ネコ耳のおばちゃん

          写真家の鬼海弘雄さんが亡くなった。ご冥福をお祈りいたします。 生前2回ほどお会いしたことがある。ハンチングとベストが様になっているお洒落なおじさんだった。 「ダイアン・アーバスは全然写真撮ってないもん。」と言っていたのが印象に残っている。(彼女は全然撮らずに自殺してしまった。そして俺の方が撮っている、という意味が含まれている。) 鬼海さんの写真集を始めて見たときだろうか、浅草で鬼海さんが撮影した人と同じ人を自分も撮っていることに気がついた。 いつも浅草ブロードウェイに

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          無名の人々_02_Twin Homeless

          2010年3月のある真昼、Sさん(元ホームレスで現在は生活保護受給で寮住まい)と新宿駅西口で待ち合わせた。都内の生活保護受給者は都営電鉄と都営バスはタダなんだと、持っていた定期券を見せてくれた。 ポカポカした陽気の中、いつもの場所(小田急デパート入口前の路上)で共に缶ビールを飲んでいるとSさんは言った。 「双子のホームレスがいるんだよ。」 戸山公園に住んでいると言うので、会いに行こうということでブラブラと歩き出した。 現在は一掃されてしまって跡形もなく綺麗になってしま

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          無名の人々_01_幾何学者

          2010年1月のある日、私は上智大学の構内にいた。今は行なっているか分からないのだが、カトリック系のこの大学は、当時炊き出しを行っており、誰でも無料で一食頂けるということで、ホームレスの方々がずらり並ぶ日があった。 神父の話を聞き、皆で祈り、100人以上が食堂でカレーライスとみかんを食べる。 長身で薄汚いイエローのウィンドブレーカーを着ている男性が気になった。どんよりと黙って食べている人が多い中で、この男性は他の人とは違い、なんだか生気を放っている。さらに熱心に手元の本を読

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          庵の人々_01_Every Little Thing

          2015年4月、タンポポの綿毛がふわふわ飛ぶ頃、東京都大田区の河川敷、雨よけを加味して橋の下に建ててある庵。Kさんは気さくでよく喋るタイプ。北海道出身で55歳、ここに住んで1年、タバコはメビウスの10mmロングを吸う。酒は飲まずコーラが好き。ケンちゃんと呼んでいいよと言われた。 廃品回収に精を出しており、機械いじりが好きなようで、庵自体が小さな工房のようになっている。「こんなもの拾ってきた」と、どんどん自分が集めたものを紹介してくる。「カメラやっているんだったらこれどうだ?

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          Room (Teachers of vipassana meditation)

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          ROOM (SURI MANTRA)

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          Deep in the mountain in India → Tokyo station

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