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応じ技が打てません

面擦り上げ面、小手擦り上げ面、出小手・・・

基本稽古中の出来事だ。
同じことをやっているはずなのに、上手く出来る時と出来ない時がある。

なぜ?

できる時とできない時は何が違う?

出来る時と出来ない時には何かが違うと思う。
しかし、それが何なのかわからない。
最近の月9に出演している脇役俳優の名前くらいわからない。

感覚的に身体で覚えるしかないのだろうか。
何度も何度も稽古して・・・

ちなみに、俳優の名前は何度聞いても覚えられない。
顔と名前が一致しないこともしばしばだ。
それが浜辺美波であっても。
これが加齢というやつだろうか。

しかし、何度も繰り返して覚えるほどの時間的な余裕は無い。
いや、あると言えばある。
しかし、できれば時短のマル秘テクニックがあれば知りたい。

と、読者の声を代弁しておこう。

見て盗めとは言うけれど…

泥棒のテクニックを見て盗む人の図

テクニックなんか無い!
体で覚えろ!
技を盗め!
上手い人のを見て盗め!!

って、昭和のおじさんは言っていた。
けど、そんなのは過去の遺物だと思う。
昭和じゃなく、今はもう令和だ。
何か方法があるはずだと思う。

私は必死にYouTubeなどで動画を漁った。
しかし、明確な答えが見つからないまま時間だけを浪費していく。

たまに面白い動画などを見てしまうとドツボだ。
もうその沼から抜け出せなくなってしまう。
特に2ch系の修羅場動画は見飽きるほど見たのに、まだ見てしまう。

気を取り直して動画を探すも、やはり腑に落ちるような解説はなかった。
私は諦めて、次の稽古に備えた。

応じ技で重要なのは足だった


面抜き胴も足から

稽古ではやはり応じ技がイマイチだった。
3本打っても、その内の1本しか綺麗に決まらない。
あとの2本は、どうしてもタイミングが遅れてしまう。

タイミングの問題か。
もしくは、元立ちが下手なのか?
だったら先に打てばいいのか。

いや、待てよ。
そんなの応じ技じゃないし。
それに、どんな元立ちでも対応できなきゃダメだ。

一人で悶々としながら取り組んでいると、先生が一言。

相手が打って来てから応じようとしても遅いよ~!
相手が打つ瞬間には既に足は前に出てないと遅れるから!

ん?どういうこと?
イマイチわからない。

さらに考えながら擦り上げをやってみた。

あっ!そういうこと?
ちょっとわかったかも。

相手の打突が自分の竹刀に触れてから足を動かしていては遅いのか。
そうかそうか。
足の準備をしておかないといけないのか。

もしかして、足の準備は「攻め」にもつながっているのかも。
そう考えると、色んなことが幼稚園の頃に遊んだ列車遊びのようにつながってくる気がした。

先生は言う。

小手面擦り上げ面が分かりやすいかも。

顕著に見て取れるのが、小手面擦り上げ面だというのだ。
小手擦り上げ面ではなく、小手面擦り上げ面。

そう、私は小手面擦り上げ面が上手くできなかった。
今までは・・・

ちなみに、あなたは「ナニソレ?」と思ったかもしれない。
「小手面擦り上げ面」は応じ技としては、難しいものではないと思う。
ただ、ちょっとマイナーな部類の技のようだ。

マイナーな技だが、知っておくと便利な技。
「おお、その手があったか!」
という、おばあちゃんの知恵袋的なヤツなのだ。

小手面擦り上げ面という技

小手面擦り上げ面は小手面に対する応じ技だ。
最初の小手を擦り上げ、次の面が来る前に面を打ちこむ。
地味な技という認識で間違いない。
玄人好みの渋い技という印象が強いだろう。

実は、小手面擦り上げ面を覚えておくと、小手擦り上げ面も同時に体得できるというお得な技なのだ。
一粒で二度おいしいグリコのアーモンドキャラメルのような技だと覚えておいてほしい。

ちなみに、小手を擦り上げる時は裏ではなくからがおすすめ。
小手を表で擦り上げることは少ないかもしれない。
基本技稽古法でも裏からの擦り上げ技だ。
しかし、安全性を考慮すると、表から擦り上げるのが良いという。

なぜなら、下からや横から打ってくる小手に裏からの擦り上げは効かないからだ。

完璧なタイミングで擦り上げたとしても、小手を打たれる可能性がある。
完全に読んでいるのに、出小手で負けることもある。
「最初はグー」って言ってる時に「パー」を出されるくらいの危険度だ。

実は、そんな小手面擦り上げ面を上手く打つコツがあるらしい。
しかも、それは全ての応じ技につながるコツだと言うのだ。

小手面擦り上げ面のコツ

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