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【読書感想文】『紙1枚に書くだけでうまくいく プロジェクト進行の技術が身につく本 』

【この記事は4分でご覧いただけます。】

プロジェクトの進行に欠かせない『進行管理』。

そんなプロジェクトマネジメントや進行管理を学びたいと感じてこの本を購入しました。

また、私自身業務においてプロジェクトの進行を行うことがあり、進行管理の技術を学びたいと考えてふと本を探している際にこちらの本に出会いました。

この本はプロジェクトを進行する上で欠かせない考え方や進行する上で実際に実行しているフローについて詳しく学ぶことができました。
また、タイトルあるような紙一枚に書き起こす進行管理シートが実例とともに紹介されているため、すぐに業務で活用することが可能です。

このnoteでは、『紙1枚に書くだけでうまくいく プロジェクト進行の技術が身につく本 』についての感想と内容について書きます。
あくまで、私個人の感想ですので、参考程度に見ていただけたら幸いです。

全体の感想

『紙1枚に書くだけでうまくいく プロジェクト進行の技術が身につく本』はページ数が234ページと少々多いですが、その分に実例やプロジェクトマネジメントの考え方が丁寧に解説されている本です。

また、実際に著者が使用している進行管理のシートをダウンロードできるURLが掲載されているため、すぐに業務などの実践が可能です。
内容では、プロジェクト進行の基本からリスクやチームを作った実践と段階に合わせて書かれているため、レベルに合わせて読むことが可能です。

先ほど、ページ数が多いと述べましたが、その分に重要なところに黄色のラインであらかじめマーキングされていることや重要な部分には四角で囲ってまとめが示されているため、要点を理解しやすかった印象です。

これからプロジェクトマネジメントを行いたいと考えてや進行管理を行いたいと考えている場合に読んでみてはいかがでしょうか。

印象に残った内容

1.プロジェクト進行の重要性

プロジェクト進行の意味はチームの成果を最大限に引き出し、期待以上の成果をもたらす力があることが項目に分かれて解説されています。

特に学びになったのは、現在は前例のない取り組みを行う機会が多くあり、このような環境では即興のチームが作られるため、こうした際にはチームとしてマネジメントをできる人が必要であるということです。

たしかに、現在では答えがない課題が多いなと感じます。
例えば、SDGsの指標を取ってみても項目は分かれていますがその解決策を考えるのは人それぞれであるということが挙げられます。
こうした前例のない取り組みを解決するにはそれぞれ異なる分野の人が集められるでしょう。
プロジェクトマネジメントを身につけている人が一人でもいればどのように進めればいいのか、いつまでに何をすればいいのかといった共通の認識をメンバーと共有して行えるためにチームとしてプロジェクトを進めやすくなります。

改めて、この章を読んでプロジェクトマネジメントが行える人はどんな仕事ついてもなんでもできるスキルであるため、身につけて実践していけるようにしていきたいと思いました。

そして、プロジェクトマネジメントを身につけた上で自分自身のタスク管理も上達させていき、効率化を目指したいと思います。


2.プロジェクトマネジメントの基本の流れ

1章ではプロジェクトマネジメントは以下のような流れがあると解説されています。

  1. 企画

  2. 要件定義

  3. 設計

  4. 製造

  5. テスト

  6. 検収

また、これらの進行方法にはすべての計画を定めて、この計画通りに進めて行くウォーターフォール型の進行管理と課題を発見しながら探索的に進めて行くアジャイル型の2つがあると解説しています。

また、プロジェクトの進行においては「既知の未知」に注目をしてしまいですが、「未知の未知」を正確に把握しておくことが必要であることが述べています。

これを読んだ際に、自分の既知の未知は調べれば済むと思うために自分ができる気になってしまうことや楽をしてしまうことで解決できてしまいそうですが、実際には「未知の未知」で知らないことを考えて予測しておかなければ緊急の事態に立ち止まるだけになってしまいます。

何においても常にリスクや最悪の事態があるということを考えて鬼面余地をしなくてはいけないなと感じました。

また、何でも知った気になるのではなく、知らないことが前提であると思うようにし、常にリスク思考を身につけておきたいと思います。

3.プロジェクト進行の落とし穴

2章ではプロジェクトの進行管理を行う際には以下の6つの落とし穴があることを解説しています。

  1. やればやるほどうまくいかない

  2. ヒーローはいらない

  3. スケジュールに「絶対」はない

  4. キックオフミーティングは顔合わせではない

  5. 定例会議は進捗確認の場ではない

  6. 決められた工程表は「正しい」は限らない


この中の内容で特にキックオフミーティングは顔合わせではないという内容が大きく刺さりました。

これまでにプロジェクトを行うにあたってキックオフミーティングを行って来ましたが、その際には自己紹介であったりなんとなくの決めたアジェンダに沿って議論を行うだけになっていました。
しかし、それではプロジェクトのゴールやどのように進めるかが明確にしていないことやトラブルの際の責任範囲が明確になっていないため、かえってトラブルを起こしやすい状況にしていると感じました。

今後は、キックオフミーティングにおいても気を抜かずにメンバー全員で最終的なゴールを描く場として先導していきたいと思いました。
そして、時間は限られているものの適切な役割分担や行うべきことを明確にしておくようにしていきたいと思います。

4.プ譜の活用

4章ではプロジェクトの進行にはプロジェクト譜を活用すると良いことが実例とともに解説されています。

プロジェクト譜は今ある現在の姿、未来と現在をつなぐ姿、ありたい、実現したい未来の姿の3段階を一枚の紙に書くことです。
常にプロジェクトの進捗と目標を一枚の紙で確認することができるため、自分が行うべきことを再認識できることやチームとしての共通認識を図る際に活用することで、プロジェクトの進行をスムーズに行うことができます。

このプロジェクト譜を書くことは難しいと思っていましたが、実例にあるように、小学生でもこの図面を書くことができるため、まずはプロジェクトではなく個人としての描きたい将来像を明確にするために活用してみたいと感じました。
また、このプロジェクト譜コメントを入れながら適宜アップデートを繰り返すことで振り返りにも役立てことができるため、PDCAを回すことにおいても必要だと思います。
今、と今と未来の中間、未来の姿と特に目標や将来の自分像を描きたい際に活用する際に最適になりそうです。
早速学びを生かしたアクションとしてプ譜を作成して見たいと思います。

まとめ

『紙1枚に書くだけでうまくいく プロジェクト進行の技術が身につく本 』はプロジェクトマネジメントや進行管理に携わる場合にぜひ、読んでほしい一冊です。
プロジェクトマネジメントの基礎から実践まで内容がイラストとともにわかりやすく解説されています。
そのため、私のような初心者でも理解しやすい内容でした。
先ほど、紹介したプロジェクト譜もダウンロードできるということですぐに実践に活かすことができます。
私はまず、アウトプットとして自分の将来のプ譜を作ってみたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。



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