けん玉を教えるときの観察・声かけ
有名な「いらすとや」さんで、けん玉のイラストを探すと、けん玉単体の1枚と、みだしの「男の子が赤玉のけん玉で遊んでいる」もの1枚だけでした。
ふと思ったんです。
「この子、何のワザをやってるのだろう?」
お子さんがもし、けん玉を始めたとき。
どんなところを観察してあげると良いのか?
声のかけ方なども分かる記事なので、最後まで読んでもらえるとうれしいです。
追伸:この記事は、けっして「いらすとや」さんにケンカを売っている訳では無く(汗)むしろ、おいしいネタに感謝しつつ記事にしています。フリー素材として名高い、いらすとやさんに、けん玉のイラストがあることに、心より感謝申し上げます。
① 目線の先は
まずこの男の子は明らかに手に持っている「けん」も「玉」も見ていません(笑)
でも実際、こういう子もいます。
大人ならわかると思いますが、ノールックではワザの成功は絶望的です。
けんを持って、玉を動かしている様子なので、少なくとも
玉を見る
必要があります。
ワザのなかには、見る必要の無いワザもあります。もしかすると、わざと玉を見ないで成功させる
「こころ○○○○」(とめけん、ふりけん等)
なのかもしれませんが、、
② ヒモの付け根を見ると
玉に付いているヒモの付け根が上ですので、イラストでは省略されていますが
玉の穴は、ほぼ真下
にあると解するのが自然でしょう。
足の屈伸は「ふりけん」「とめけん」のように見えますが、玉の位置は身体よりかなり外側前方にあります。
本来、
・身体の近く
・地表と垂直方向に引き上げる
ワザである「とめけん」の可能性は消えます。
さらに、この位置で玉の穴が真下にある場合、「ふりけん」は確実に失敗です。
そもそも「ふりけん」の場合、ヒモはイラストのようなカタチにはならず、「Uの字」になります。
よって、失敗確定にもかかわらず、かなり良い笑顔を浮かべているので「ふりけん」の可能性も消えます。
③ 左手がギュッと握られている
表情とは裏腹に、左手は完全な「グー」になっています。
けん玉のワザ全般に言えますが、りきみ過ぎると失敗します。達人が難しいワザに挑戦するときは、手が同じカタチで固まることがありますが、けっして「グー」にはなりません。
分析の結果
以上の考察から、イラストの男の子が挑戦しているワザは・・・・・
「ヤンク・スパイク(Yank Spike)」です!!!wwwwww
もう、これしかありませんっwww 笑顔も納得ができます。チカラを入れる理由もこれならわかります。具体的に言うと
「ヤンク・スパイクを失敗した瞬間」
ということになります。
「そんなワザ知らん!!!」
という、あなたに。
この動画を見ると、どんなワザかわかります。
Kendama USA - Tutorials - HYPHY - Yank SPIKE!
もちろん日本けん玉協会で教えているワザではありません。むしろチャレンジすると確実に怒られそうです(けん玉がモーレツに傷つくので)。
観察する点
ここまでの内容で
①目線はけん玉に
②ワザには動きのセオリーがある
③手にチカラを入れすぎない
という、けん玉のコツがわかったと思います。
この要素は、けん玉のワザの成功には必須項目なのです。
お子さんには「けん玉見て!」などの直接的な表現では無く、失敗した際に
どこが良かったのか
どこが悪かったのか
を具体的に
「考えさせる問い」
を投げかけてください。
「いまけん玉が真っ直ぐあがって良かったね!でも刺さらなかったのはなぜだろう」
「玉は真っ直ぐ下に向いていて凄い惜しかったよ!刺さらないのはなんでだろうね~」
などです。
これはけん玉で自主練習をしている時も同じです。必ず、丁寧に、一回ずつ
「考察」
をして自問自答をしてください。
これができないと、何回やっても上手にはなれません。
けん玉が知育に優れる
と言われているのは、これが理由かもしれませんね。