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親子で見たウルトラマンアーク

「想像力を解き放て!」

先日、去年の夏から放送していた「ウルトラマンアーク」が最終回を迎えた。5歳の息子と毎週楽しみに見ていた番組だったので、ここで振り返ってみようと思う。

そもそもうちの子は生まれてからずっと自動車が大好きな子だった。幹線道路沿いのマンションに住んでいて、窓からいろんな車が見えたことも影響しているのかもしれない。息子が車(特に重機)に興味を持ったので親も祖父母もたくさん重機のおもちゃを与えた。このまま成長して工事現場の作業員になるかに思えた。

しかしその流れが少しずつ変わってきた。きっかけはYouTubeだ。息子は4歳ごろにはマウスの操作を覚え、パソコンでいろんな動画をひとりで見られるようになっていた。そのなかでウルトラマンと怪獣の戦闘シーンがあり、ウルトラマンというヒーローの存在を認知したようだ。YouTubeのアルゴリズムで一度ウルトラマンの動画を見ると関連動画として何本も別のウルトラ動画をおすすめされる。それを見続けているうちに本格的にウルトラマンを好きになっていく息子。

一方で私は(もちろん妻も)ウルトラマンに関する知識がほとんどない。自分の少年時代に見た記憶はなく、バルタン星人はフォフォフォと鳴くとか、初代ウルトラマンはゼットンに倒されたとか、そういう断片的な知識があるくらいだ。そこで親子共通の話題ができればと思い、ウルトラマンに関する本をいくつか買って絵本の代わりに読み聞かせてみた。その結果、息子はすごい勢いでウルトラマンの知識を吸収していった。親が見ても違いがわからない数十種類のウルトラマンの名前や必殺技を覚えたのには驚いたし、さらに怪獣の名前まで覚えるようになっていた。

息子の愛読書たち

そして去年の夏、ウルトラマンシリーズの最新作「ウルトラマンアーク」の放送が始まった(最近のウルトラマンは夏から半年かけて新シリーズを放送し、その後半年は過去シリーズの総集編をやるというサイクルのようだ)。最初の1ヶ月は習い事があってリアルタイムで視聴できずにYouTubeで見た(最初の3話は現在でも視聴できる。それ以降の話は数週間のみ公開されていた。繰り返し何回も見れるのはとてもありがたかった)。

初めて見るウルトラマンはとても新鮮だった。5歳児にはストーリーはわかりにくかったようだがそれでも戦闘シーンを毎週楽しみにしていた。全体的に大人でも楽しめる内容(妻はあまり見ていなかったが)で、特に見せ場となる戦闘シーンの展開、カット割り、カメラアングルなどが本当に凝っていて驚いた。繰り返して見れば新たな発見がある、奥深い内容で作品のテーマも単純な勧善懲悪ではなかった。何回も胸が熱くなった。

印象に残った戦闘シーンはいくつもあるがひとつだけ挙げるならやはり第一話だ。スマホ越しに戦闘シーンを見るという演出も二段階のフィニッシュもすごくかっこよかった。YouTubeで毎日親子で見ては戦いごっこでまねをして遊んだ。

秋、冬になっても息子の(そして私の)ウルトラマンブームは続いた。保育園でもウルトラマン好きなお友達がいて、一緒にアークの話をしたりしているらしい。サンタさんにお願いしたプレゼントもアークのおもちゃだった。サンタさんが願いを聞いてくれてよかった。

アークのおもちゃたち

そしていよいよ最終回。ストーリー自体はハッピーエンドでよかった。ひとつの作品を半年かけて息子と一緒に追いかけてきた日々がこれで終わってしまうのかと思うと寂しくもあった。40歳を超えて自分がこんなにウルトラマンを好きになるとは思いもしなかった。

最終回は終わったが来月には映画が公開される。そのころ息子は6歳になっていて、そのまますぐに卒園、そして小学生だ。子育てをしていると月日の流れが早くて驚く。「ついこの前生まれたばかりなのに」と妻といつも言い合っている。

息子は何歳までウルトラマンを好きでいるだろうか。他のことに興味が移っても、いつまでも子どもの「好き」を応援する父親でありたいと思う(ここ数ヶ月は毎日一緒にスマブラをやっている。はやく自転車の補助輪が取れないかな)。

以上です!

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