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最強のふたり
夜の街をゆっくりと流すクルマ。
ダッシュボードには、クルマ好きならばすぐにピンとくる楕円形の時計が映る。
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フェラーリの血の流れるV8エンジンは、低くジェントルな唸りでゆったりと走る。
運転しているのは、黒人男性。助手席には、髭をたくわえた男性が、横たわるように収まっている。
道路が渋滞してきたのか、クルマの流れが滞る。運転手は少しイラついている。
そのとき、いきなりアクセルを踏み込んで、V8エンジンを奮い立たせ、渋滞するクルマを右に左に交わしながら、すり抜けて行く。
V8エンジンは、歓喜の叫びを上げながら、まるで周囲のクルマが止まっているように、ヒラリヒラリと走り抜けて行く。
マセラティ・クワトロポルテは、5mにもおよぶ大柄なボディだが、まったくそのサイズを感じさせずに、イルカが泳ぐように走り去る。
そのV8サウンドに被るようにEarth,Wind&Fireの軽快な名曲Septemberが流れる。
もう車内はノリノリだ。
観ている方も、たとえ阿部慎之助ファンでなくとも、気持ちが良い。(ジャイアンツファンにしか、わからないジョーク😛。自分はベイスターズファンだけど😆)
映画のほうは、そこで、ようやくタイトルロールが流れる。
実は、ここまでの流れが、ものすごく好きで、もう何十回と観ている。
場面が変わって、何やら面接が行われている。
ここから、冒頭のふたりの関係が明かされていく。
事故で首から下が麻痺してしまった富豪の男が、介護役を探して面接を行っているのだが、なかなか適役が見つからず。
そんな中、男に雇われたのは刑務所を出たばかりの黒人青年。
なぜ、この男を雇ったのか。
このふたりの交流を、笑いと涙を交えて描く実話がもとのドラマ。
まったく共通点のない2人は衝突しあいながらも、やがて互いを受け入れ、友情を育んでいくというストーリー。
障害を持った人は、周囲から変に気を使われるよりも、かえって普通に接したほうが良いケースもあるということを、かんがえさせられる場面もあった。
Amazonプライム会員ならば、無料で見放題。
2011年の映画なので、マセラティ・クワトロポルテは、この5代目のモデル。
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CAR GRAPHIC刊より
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1960年から2017年末までにイタリアで製造・販売された乗用車を網羅した世界でも類を見ない大図鑑
今日もお付き合いいただき、ありがとうございます。