私が事業拡張した理由

私の会社はシーリングと言う特定の工事しかしてこなかった下請けの建設業の会社でした。
信頼できる得意先があり、信用できる職方がいて、それでうまく回していける、
こんな業態でいいのか?ってしばしば考えさせられていた。

とは言え、何故か業績だけはそれなりに好調である事から、今のまま事業を続けていけばいいって考えの社員が大部分でした。
うまく仕事をこなす事を良しとする空気が蔓延していたのは否めなかった。

一方で私にはしないといけない事もあった。
親からの事業継承対策。
業績の好調が故に同族株式の株価はかなり高騰していた為、その対策を急がねばならなかった。
その結果、副産物的に生まれたのが不動産投資と保有の業態。
結果的にこちらは持株会社へ大部分を移管する事となったが、建設業以外の初めての事業となった。

その対策に目処がついたら、本業のテコ入れ。
新規得意先を開拓しようにも、単一の工事しか出来ない事がネックとなっていた。
また同時にその他の工事にも隣接している工事でもある為、ライバルは増えていく。
根本的な対策が必要である状況となっていた。

しないといけない事は2点。
新規得意先の獲得する事と対応できる工事の幅を広げる事。
新たな工事の種類へいきなり手を出しにくいのは目に見えている。
その為、社員には内緒でM&Aを模索する様にしていた。
待てども待てどもいい案件情報は入らず、正直M&Aは難しいなって感じていた。

シーリングに隣接する防水や塗装、足場などの業者を探し続けて3年近く経ち、ようやく見つけた。
こちらのニーズにピッタリ当てはまる会社の案内に直感的に手を挙げ申込した。
このM&Aはめでたく成立した。

成立後に、買収した会社の事業ノウハウを取り込み、新規営業をし始めている。
今までの新規得意先の獲得が難しかった障壁はなくなり、
思いの外に好調と言わざるを得ない。
また既存の得意先に対しても違う切り口での営業もできる様になってきた。
嬉しい悲鳴として少しパンクしているのは否めないけど、
結果的には良かったって感じた。

また、この買収した会社の事業の副産物として、商品卸売と言う事業もでき始めた。
こちらはまだ卸先は営業し始めたばかりで、これからですが、売上の足しにはなりそうです。

さて、そんな私の会社ですが、買収した会社と完全統合を試みます。
これにより事業規模がだいぶ拡大し、社員にも誇りに思っていただける様になりたいです。

今の事業のまとめ

  • シーリング工事

  • 防水工事

  • 塗装工事

  • 足場工事

  • タイル工事

  • 不動産保有

10年後、どうなっているか誰にも分かりませんが、私は私の会社を活かすために色々考えたいと思います。

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