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20年目の「スタートに戻る」

2021年4月で仕事としての活動を始めて20年目を迎えます。
当時の活動を仕事として呼んでいいのか、今よりも杜撰なところやわかっていなかったところは沢山ありましたが多くの方に教えていただいて来年度で20年目。

これまでの活動

科目や関わり方に色々な違いはあるけれど、

・専門学校や大学での講義
・チームでのトレーニングサポート

この2つはこの間変わらずに続けてこられたものです。そしてそれと並行して多くの方と話をさせていただく機会には恵まれていたと思います。そこにはトレーニング・ジャーナルさんでかかわらせていただいた企画も大きなものでした。2年間で多くの方と話をさせていただいた経験はとても貴重なものでした。

月刊トレーニング・ジャーナル「トレーニングプログラムを考える」

色々示唆してくれる「飲み仲間」

何より、今よりまだまだ名もなき(?)頃から付き合いのある方達。今は各方面で活躍している皆さんと互いにもがいている時間を共有しながら話せていること。しっちゃかめっちゃかな話から専門的な話になると一気にスイッチが切り替わる感覚。意見をぶつけられる時間。
「飲み仲間」と称することが多いですが、それは文字通りお酒を飲む相手ではなくて、「気のおけない人たち」という意味も含まれています。この業界の中で年齢とか同期とかそういったことに疎いのは、そこに縛られない関わり方が多かったからかもしれない。1977年生まれはつながりが薄い、と言われますが。。。

達成感とやり慣れ感

昨年(今年度)はご存知のような状態でこれまでのような形でやれない形態のものもありましたが、それでもここまで乗り越えてこれたのはこれまでの蓄積があったからだと思う。当日起こるハプニングにも対応できるようになりました。そういう点では貢献できたと思うし、状況によって内容を変更したりして上手くできたなという達成感もあります。

その一方で、「やり慣れ感」があるのも事実。長い科目では15年を超えているし、同じ科目を複数の場所で担当している状況。チームに関してもそれは同じ。ストックはいくらでもある、その場でパッとやれるものだってある。でもこのままじゃいけないんじゃないかというのはちょっと感じています。

姿勢が悪かったらトレーニングしても偏る

なんてのと同じように、もう1回コアな部分で考えていかないといけないものが出てきていて、どこかで方法論でごまかしているかもしれない。
少しの危機感、それより変えたい欲が強いのかな。色々な状況に触れてきてうまくやれるようになった部分もあるけれど、どこかで「高校ラグビーはこういう感じでしょ」「専門学校の講義はこういうもの」というものが出来過ぎているかもしれない。対象も変わるから刺激は色々あるし、以前よりも許容できるようになった部分はあるけれど、基本枠の形を変えた方がいいのかもしれない。

「スタートに戻る」

そんなことを感じている状態なので、次年度に向けて一から刷新しようと思います。半端に残っていてもよくないから、現在の講義などが完了した時点でいったん全部消去。特に講義ファイルは1から作成する。

それと並行して、「人に触れる」ことにもう一度注力する。
付き合いの長い人でも聞いてみたいことは色々ある。今だから聞けることも間違いなくある。この状況下は難しいことも色々あるけれど、それを補うものだってある。

効率よくできる方法はあるけれど、そこには時間や手間をかけたい。それが昨年からの状況の中で感じたこと。オンラインや効率化の恩恵を受けながらも注力すべきところは大事に。

「スタートに戻る」といっても、頭の中や経験が全てがリセットされるのではないので。でも目の前にある1や10を変えていくんじゃなくてもう1回1をつくる作業に時間かけたい。

何が出てくるか、自分でも楽しみです。昔、「芯があるけど柔らかく」なんてことを偉そうに話していたけれど、そこも気付かないうちにかかっているフィルターをできるだけ外して触れていく20年目にしていきます。

今年の書初めとして。

読んでいただきありがとうございます。日々の雑感やスポーツ、運動にまつわる数字を眺めてまとめています。普段はトレーニングサポートや講義を行なっています。