【意外とできていない】中小企業の収益性改善のポイント⑤施策の効果測定の重要性(KPIやKGIって大切)
もちろんKPIやKGI、管理の指標をもとに経営をしていますよね!
税理士/財務コンサルタントの清原です。
前回まで収益性改善の概要や具体的な施策、注意点などザックリお話しさせていただきました。今回はモニタリング、つまり効果測定の話。
ビジネスでいうところの効果測定って?
読み方:こうかそくてい
何らかの手法、行為、行動、作業などについて、その効果を測定したり、計測したりする、などの意味の表現。
Weblio辞書
効果測定は場当たり的ではない【戦略的な】経営を行っていく上で大きな役割を担っています。
仮説を立て、綿密なシミュレーションを行い、実行して、施策によってどのような改善をもたらしたのか効果を測定します。
効果測定をするための具体的な指標は、決算書や毎月の試算表の数値や設定したKPI、KGIなどです。
KPIとは、Key Performance Indicatorの略で「重要業績評価指標」という意味で、KGIとは、Key Goal Indicatorの略で「重要目標達成指標」という意味です。
わかりやすくいきましょう♪
KPIは達成度合いの進捗を測るための定量的指標で、KGIは最終的な達成目標である定量的指標です。
さて、効果測定の具体的な方法とは。
・売上高前年比120%増の計画が達成されたか当期末の決算書と前期末の決算書を比較する
・経常利益率10%が達成されたかどうか当期末の決算書を確認
・交際費削減のため、年間予算を設定。年間予算を12等分して毎月の交際費が予算内に収まっているのかを毎月の試算表で確認
・配送サービスを外注していたが、徐々に内製化する計画を策定、毎月の試算表で外注費と配送スタッフの人件費を観察
・アルバイトスタッフのアイドルタイムに注目。シフトの改善や生産性向上の施策の効果を勤怠表や毎月の試算表のアルバイトの給与手当の推移より確認
・営業スタッフの毎月のKPI(アポイント、訪問、成約、販売単価、クレーム件数etc.)を確認し、試算表の売上高への影響を観察
・自社の配送ドライバーの生産性改善に取り組む。毎月の走行距離や積荷の量、事故の件数などからドライバーごとに対策を検討
いかがでしょうか。きっとイメージが湧いたかと思います。
計画を立てるだけでは絵に描いた餅です。
計画と効果測定は切っても切れない関係です。
シミュレーションとモニタリング!(言ってみただけ笑)
我々財務コンサルタントはお客様の計画について圧倒的な知識の裏付けを持って算盤を弾きます。収益性は高いか?資金は足りているか?スケジュールに問題はないか?その行動は計画達成のために効果的か?
次回もお楽しみに(´∀`)
このnoteでは実際に中小企業オーナーの財務コンサルティングに従事している私が、実例をもとに、わかりやすく解説していきます。
取り上げてほしい内容などあれば、コメントなどいただければ幸いです。