全盲の人と住むことになった初日/シェアハウス「リバ邸」の面白い住人
【全盲者との初日】
コロナの事で新住民のキャンセルが増える中
僕は心配になって入居予定だった
全盲のロッキーに連絡した。
予定通り入居するのか??
という旨の内容だが、
返事は二日経っても返ってこなかった。
どうなんだろう??
ばっくれたのか、やはりすぐに連絡を取れる状態ではないのか・・・
もうシェアハウスをたたもうかな~
とか思っていた三日目
ロッキーから返信が来た。
いきなりで悪いんですが、
今日から住んでいいですか??
と。
俺の応えはもちろん
喜んで!!
だった。
夜の20時に来たロッキー
荷物はリュックサック2つ分だけだった。
・・・・
この荷物の少なさは
彼が目が見えないからなのか
もともとミニマリスト的な素養の持ち主だからなのかは
分からない。
ゆっくり知っていこうと思った。
来てくれたお祝いとして蕎麦を食べに行った。
ここもちょっとした冒険だったんだけど、ちょっと割愛します笑。
蕎麦屋に行くと券売機があった
俺)うん、いやというか外食すると??
と聞いたら、
ロ)基本自炊ですよ??お金がかかるじゃないですか??
と教えてくれた。
いや、金の問題??
と思って笑った。
蕎麦を食べ終わり、彼の器を見ると
蕎麦が少しだけ残っていた。
これは彼が残った蕎麦が分からないのか
全部残さず食べるという気概がないのか
どちらか分からなかったが
まぁ、まぁ、まぁ、
外見ではなく彼の中身が教えてくれる事だろうと思った。
家に帰ると荷ほどきをする事になった。
ロ)今日はまだ、来たばっかりなんでとりあずって感じで入れますね。
そう言ってタンスに服を入れるロッキー
いや、もうまじで普通やん!!
と思った。
いや、というか自分がとても度の強い
色眼鏡をかけていることに気づかされた。
彼はとにかく
自分で生きて立とうとしていた。
よく大人ってなに??
とか
自立ってなに??
というのは人生命題としてあがってくるテーマだが
彼の精神性は間違いなく
自立していた。
と、ここで
服を入れ終わり
歯ブラシや整髪剤をリュックから
タンスに入れる段階になった時
カミソリを見失っていた。
床にころがったままのカミソリ。
うぁ!!
どうなるっちゃろ!?
気づくとかいな!?
言いてえええ!!!
カミソリ忘れてない!?
て言いてえええええ!!!
で、結果としては
最終的にカミソリの事はきづいたんやけど
本当に面白かった笑。
これから彼と住む毎日は
僕の学びとなり宝物になるだろう。
見えること以上に大切な何かがそこに
あるんじゃないかな?
こちらはロッキーの荷ほどきの動画です。
是非ご覧ください。