過保護と過干渉って何が違うの?似ているようで、正反対です。
「かわいい子には旅をさせよ」
という諺があるよね。なんか違和感を感じていてさ。
わざわざ「かわいい子」としたのには理由があるのかなぁ。かわいくない子には旅をさせない方がいいってこと?確かに旅番組のレポーターはかわいい子が務めることが多いけれど・・・いや、違うな。お笑い芸人も、3枚目俳優の皆さんも、楽しそうに旅をしているじゃないか。旅は誰でもした方がいいのだよ。
もしくは、、、愛情を十分に受け取らなかった子はどんどん家を出され、愛情を受け取った子が親の溺愛のもとに家に囲われていくような状況を憂いた諺なのかなぁ。
そうやって考えていくと面白いね。うちのかわいい子もどんどん旅をさせようと思います。
おはようございます。にっしーです。
過保護と過干渉について書いてみようと思います。
そもそも過保護と過干渉って何?何が違うの?教えてGoo辞書先生!!
か‐ほご〔クワ‐〕【過保護】 の解説
[名・形動]子供などに必要以上の保護を与えること。また、そのようにされること。また、そのさま。「過保護に育てられる」「過保護な親」
か‐かんしょう〔クワカンセフ〕【過干渉】 の解説
干渉しすぎること。「子育てで過干渉は禁物」
なるほど。どちらも辞書的には悪い意味で乗っているんだよね。
「過保護に育てられる」「過保護な親」「子育てで過干渉は禁物」
もうこの例文だけで、WEB記事のタイトルみたい。不安を煽ってアクセス数稼ぎたい感じがプンプンでております。
にっしー的な解釈では・・・
「過保護」・・・時に良し。
「過干渉」・・・いつも悪し。
なんだよなぁ。
「過保護」
保護すべき時はあると思うよ。やりすぎになっちゃっても仕方がないよね。匙加減は目に見えないから。でも、過保護を気にして放置するよりも、ちゃんと親の支えはあった方がいいし、親の応援も嬉しいものさ。
私には最終的に保護してくれる親があるっていうだけで、子どもは安心して前に進めるんです。
私の親はそんなにベタベタしてくる方ではなかったけれど・・・
大学を出た息子が「芝居をやるんだ!」って東京に飛び出した時も、笑顔で送り出してくれた。結局借金だらけになって、どうしょうもな口なった時にお金をサポートしてくれた。
そのあと声優プロダクションに勤めたけれど会社がダメになり、仕事を転々とした挙句、「教員になるぞ!」って思い立って実家に帰った時も、嫌味ひとつ言わずに応援してくれたし、受け入れてくれた。
きっといろんなことを周りからは言われたと思うんだよね。
「教育大学を出たのに、馬鹿なことをしに上京するなんて信じられない。ビシッと言った方がいいんじゃない?」「お金を簡単に出すと、甘えて余計にダメになるよ。」とかさ、言われそうじゃない。
でも、一才言わなかった。「あんたが決めたんだから、頑張ってきなさい。」「本当に困った時は親がいるぞ。」そんなメッセージを感じていたんだ。だからこそ頑張れたし、次の道に進めたんだと思う。
「子どもが前に進むための保護」はあっていい。
「子どもがにっちもさっちも行かなくなった時の保護」もあっていい。
最後には親が支えてくれる。その安心感がどれだけ心強いか。
だからね、「過保護」はOKです。でも、1つだけ気をつけなければいけないことがあってさ、それが・・・
「過干渉」
過干渉って何かというと、「親が手を出しすぎること」なんです。もっというと「親が子どもの意思を無視して、親の思い通りに手を出しすぎること」って言ってもいいかな。本来子どもが頑張れることまで、親が干渉してしまうこと。これが過干渉なのね。これは百害あって一利なしです。
私の例で言えば・・・
教育大学出る時に・・・「教員採用試験の手続きしておいたからね!落ちても臨時講師で働けばいいんだから。にっしーちゃんが学校の先生になれるようにお母さんが全部やってあげるからね!お芝居なんてこの辺でやめておきなさい。」
上京したら・・・「お金ある?ないと困るでしょ?いくらいるの?ご飯食べてる?」
うざったいですね(笑)
手を離せないとつい「過干渉」になります。
ケースごとに考えてみましょうか。
① 子どもが片付けをしない
「過保護」〜 応援する声がけ。本当に無理な時は一緒にやるよって姿勢を持つ。子どもがやりたくなるような工夫。
「過干渉」〜 全部片付けてあげる。口では厳しく言いながら、結局親が片付ける。もしくは無理矢理やらせる。罰をつけてでもやらせる。
② 子どもがテレビゲームにはまる
「過保護」〜 一緒に楽しむ。ハマりすぎの危険について情報を共有する。ハマりすぎないように親がいるんだから、大丈夫。今は思いっきり楽しみなさい。
「過干渉」〜 上から一方的に禁止する。ゲームを取り上げる。捨てたり壊す。もしくは、「あなたの好きなようにやりなさい」と過剰に持ち上げ、放置する。
③ 子どもが料理を手伝う
「過保護」〜 やり方を教え、見守る。失敗しても構わない。失敗した時のフォローと、怪我をしないためのフォローに全力を注ぐ。感謝を伝える。
「過干渉」〜 いちいち口を出し、手を出す。失敗させないために、完璧な料理にするために。子どもの失敗の機会を奪う。そうやってできたものを手放しで褒める。
なんとなくイメージ湧きましたでしょうか・・・。
「子どもが望んでもいないことを、一生懸命やらせようとしたり、勝手にやってしまったりするのが過干渉」
です。逆に・・・
「子どもが望んだことを応援したり、失敗させたり、失敗した時や落ち込んだ時に全力で保護してあげるのが過保護」
だと考えたら良いのだと思います。ベクトルは常に「子どもが何をやりたいか」「子どもの興味がどこにあるか」です。
過保護は子どもに「生きる勇気」と「やりたいことに向かう力」を与えます。
過干渉は子どもから「生きる力」を奪います。
似ているようで全く違う。
と私は考えています。
子どもは失敗する生き物です。いや、大人だって失敗しながら学んでいます。子どもの失敗は大人よりもライトだし、親がちゃんとここにいます。だからこそ、どんどん失敗させたらいいんです。
そんな子どもを、全力で保護していきましょう。
過保護でいいんですよ。
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