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ジビエとワンさまとニャンさまと
先日、けもけんメンバーでスキー場のリフト上MTGを行ってきました。
ミーティングと言ってみたものの、ただスキーしたいだけの言い訳です。
以前は年間滑走日数100日超えでしたTHREEAWEのAntone金本です、こんにちは。
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人と同じ様に、犬や猫も様々な食物を「食べる」ことを通じて「栄養素」を摂取し、生命維持や身体活動を行っています。
ただ、食性や必要な栄養素など、人と犬や猫には少し違いがあります。
今回は、犬や猫の必要な栄養素やペットフードの与え方、また与えてはいけない食べ物などお話しします。
1.犬は雑食、猫は完全肉食
動物が食物をとる場合の食物の種類、多様性、摂食方式などに関する生態的あるいは行動的形質を食性と言います。
人と犬、猫では、食性が違います。
食性は「雑食性」「草食性」「肉食性」などに分けられます。
人は肉も魚も野菜も食べる雑食ですが、犬は「雑食」あるいは「肉食性のある雑食」、猫は「完全肉食」とされています。
犬の祖先がオオカミだということから、犬には肉食のイメージがあるかもしれません。オオカミは草食動物を捕食しますが、獲物の内臓に残る植物も含めて食べていたと考えられます。またオオカミは、獲物を捕まえられなかった時には植物を食べていたとされています。
何でも食べる人と長く暮らしてきたことから、犬の食性は雑食あるいは肉食性のある雑食とされているのです。
また、人と犬や猫とは食べ方も違います。
人は、咀嚼を行い食べますが、犬や猫は咀嚼をしません。喉を通る大きさに食べ物を歯で切り裂き、そのまま飲み込みます。そして食道から胃、小腸、大腸へと送られ、消化・吸収が行われます。
草食動物と肉食動物では、腸管の長さも異なります。
肉食の場合、消化時間が短いため腸管も短いのですが、草食では消化に時間がかかるので腸管も長くなっています。猫の腸管は体長の4倍、犬は5〜6倍、人も5〜6倍といわれています。
肉を好む欧米人と、野菜をたくさん食べる日本人も腸管の長さが違うため、体格の差があるとも言われていますよね。
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2.犬や猫の健康にジビエを推奨
犬や猫に必要な栄養素は人と同じで、たんぱく質、脂肪、炭水化物の三大栄養素にビタミンとミネラルを加えた五大栄養素です。ただ、摂取量の比率が人と異なり、たんぱく質をより多く必要とします。
犬と猫は人よりたんぱく質の要求量が多く、完全肉食の猫は犬よりもさらに多くなっています。
たんぱく質は体や被毛をつくる材料となりますが、犬や猫の場合、不足すると体重減少や被毛の発育低下、成長期には発育遅延を招きます。
たんぱく質を構成するアミノ酸のうち、体内で作ることができず、食物からの摂取が必要なものを必須アミノ酸といいます。
人の必須アミノ酸は9種類ですが、犬と猫はこれにアルギニンを加えた10種類です。特に猫はアルギニンが不足すると、高アンモニア血症を起こし、最悪の場合死に至ることがあります。
また、猫では必須栄養素であるタウリンが不足すると肝臓障害、拡張型心筋症、網膜萎縮が起こるとされています。
以上のことから、ジビエペットフードは犬や猫にとって、とても良い栄養補給の食物と言えます。
低アレルゲンの新奇たんぱく質、低カロリー、低脂肪、高ミネラル、高鉄分、豊富なビタミン類が摂取できるジビエ。特に内臓ジャーキー等のジビエフードはタウリンも豊富で、猫には最適とされています。
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3.ペットフードとは
人の食事内容は脂肪分が多く、犬や猫には適切に消化することができません。嘔吐や下痢、場合によっては膵炎のような深刻な病態に繋がってしまう恐れもあります。
そして人の食物の多くは、犬や猫の健康に支障を来す量のナトリウム(塩分)が含まれています。
このことから、犬や猫にはそれぞれの健康と生命維持のためのペットフードを与える必要があります。
ペットフードは目的によって「総合栄養食」「療法食」「間食」「その他の目的食」に分けられます。そして、水分含有量の違いによって、ドライタイプ、半生タイプ、ウェットタイプなどに分けられます。
総合栄養食というのは主食として与えることを目的として作られたもので、総合栄養食と水分を与えると、犬や猫の健康を維持できるように栄養バランスが整えられています。
主食となるペットフードは、繁殖期(妊娠・授乳期)、哺乳期、離乳期、成長期、維持期、高齢期と、ライフステージに応じた切り替えが必要です。ライフステージに応じて栄養バランスやカロリーを見直し、適切な体重管理をすることが健康維持に繋がります。
療法食は、疾病を抱えた犬や猫の治療内容に合わせて栄養成分の量や比率を調整し、治療を補助する目的で与えるペットフードです。治療のために食事管理が欠かせない状態の犬や猫には、獣医師の管理の下で療法食を与えます。
療法食は、飼い主さんの自己判断で買い与えるものではなく、動物病院で定期的に受診し、獣医師の診察と指導を受けながら利用するのが基本です。
治療と療法食によって、犬や猫の健康状態も変わってきます。経過や変化に応じて、療法食の変更や総合栄養食への切り替えなどが必要になります。
4.犬や猫のおやつ
人がお菓子やお酒を楽しむように、犬や猫にも楽しむ食べ物があります。おやつやしつけの際のご褒美などとして与える間食用のペットフードです。素材や味わい、食感、形態も様々で種類も豊富です。
しかし気を付けたいのが、犬や猫が欲しがるままに与えてしまうと、栄養バランスが損なわれ肥満を招いたりします。カロリーベースで言えば、1日当たりの食事の10~20%までとされています。間食で摂取したカロリー分は、主食を減らす必要があります。
商品パッケージにも、1日に与えていい量や回数が記載されていますので、それを参考に与えるといいかと思います。
ジビエフードも、嗜好性があり、さらに栄養補給としても優秀なおやつになりますのでおすすめです。
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5.犬や猫に与えてはいけない食べ物
市販のペットフードではなく、手作りフードを食べさせたいと思う飼い主さんも少なくありません。しかし、全て手作りフードにするのは、栄養管理の面において難しいです。カロリーベースで換算して、食事量の20%程度を手作りにして、ペットフードにトッピングするといった方法が無理なく栄養管理ができ続けられるかと思います。
タマネギやネギ、ニラ、ニンニクなど香味野菜には、有機チオ硫酸化合物が含まれます。これらには、犬や猫の赤血球のヘモグロビンを酸化する作用があると言われています。そのためこれらを含む食材を大量に食べてしまうと、赤血球の脂質膜がダメージを受け、溶血性貧血や血色素尿などを引き起こし、貧血や下痢などを起こす恐れがあります。
これらは加熱してあっても、よく煮込んで形をとどめていなくても、健康障害を起こす物質は分解されずに残っています。特にタマネギは和食から洋食まで幅広い料理に使われているだけではなく、ソースやケチャップ、ネギパウダーなどの調味料にも使われています。
肉や魚を与える場合には、細菌汚染による食中毒を起こす可能性があるので生食は避けたほうが無難です。特に魚介類は加熱が必須です。
生のイカやエビなどには、チアミナーゼという酵素が多く含まれおり、この酵素が体内で炭水化物をエネルギーに変える役割を果たしているビタミンB1を分解してしまいます。そのため、生の魚介類を与えすぎてビタミンB1が不足すると、エネルギーがうまく作れず、脳の働きにも影響が出て、うまく歩けないなど運動機能に障害が出ることもあります。特に猫はビタミンB1の必要量が多いので、犬より症状が出やすいと言われています。
酵素の働きは加熱すれば失われるので、与える際には生ではなく、加熱してから与えるのが好ましいです。
サザエさんでは、お魚加えたドラ猫が逃げていきますが、あのお魚が生の場合はよくないよねって話しです。
お菓子も要注意です。ガムや飴などの菓子類の中には、甘味料としてキシリトールを含有しているものがあります。こうしたものを犬が食べると、小腸で吸収され、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの分泌が強く促されるので、少量でも危険です。
摂取後30分ほどで、嘔吐などの中毒症状が出てきます。重症の場合は、急速に低血糖が生じたり、肝障害が起こったりすることがあります。
また、菓子類では、犬や猫にチョコレートを食べさせるのもNGです。特に犬には甘いものを好む嗜好があり、チョコレートの甘い匂いにつられて食べてしまうことがあります。
しかし、チョコレートには原料のカカオ豆にテオブロミンという成分が含まれており、人はテオブロミンを代謝できますが、犬は分解にとても時間がかかります。そのため体内にとどまったテオブロミンが興奮剤のような働きをして中枢神経を刺激し、嘔吐や下痢、痙攣などの中毒症状を引き起こします。
(猫は甘みを感じないと言われていますので、誤食は犬より少ないみたいです。)
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また猫にアロマオイルは大変危険です。
猫は肉食動物で、植物を消化分解する酵素や、アロマに含まれるアルコール類を代謝分解する能力がありません。そのため、アロマオイルの成分に過剰に反応して中毒を引き起こす可能性があります。特に、高濃度に含まれる精油(エッセンシャルオイル)は、猫が体内に取り込むと中毒や最悪の場合死亡するほど危険です。
誤飲だけでなく、皮膚や肺からの吸収も有害とされています。
中毒症状としては、呼吸困難、咳、喘鳴、よだれ、嘔吐、震え、ふらつき、 心拍低下などが挙げられます。
猫がいる空間で精油やアロマオイルを使った商品は使わないようにしましょう。
食べてはいけない飲食物を犬や猫が誤飲・誤食した場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
6.添加物による影響
ペットフードに含まれる添加物は、アレルギーや健康への悪影響を引き起こす可能性があります。
あくまで可能性であって、全ての添加物が悪いわけではありません。
下記のような症状がある犬や猫は、ペットフードに含まれる添加物が要因となっている可能性もあるので、成分表を確認しペットフードを変えてみるなどの対策で改善することもあります。
・皮膚のかゆみ
・発疹
・慢性的な下痢
・抜け毛
・フケ
・耳や口の周りなどの赤み
・涙焼け
(※抜け毛は換毛期、フケは緊張やストレスでも出ることがあります。)
健康への影響として
・着色料は肝臓や腎臓に悪影響を及ぼす恐れがある
・酸化防止剤として使用されるエトキシキンは毒性の強いもので、発がん性が指摘されている
・過酸化物はケトンやアルデヒドといった毒物に変化し、腹痛、下痢、肝臓障害などを発症する場合がある
・保存料は抗菌作用の強いものが多いが、体への影響も強くなる
・甘味料の糖質は血糖値を上げ、さまざまな病気の原因となる恐れがある
対策としては、ペットフードは飼い主がしっかり吟味し、アレルギーとなる添加物を避けて与えることが重要です。
7.まとめ
犬や猫と永く一緒に暮らしていくためには、人と一緒でバランスの取れた栄養が必要です。
健康を維持するために、ワンさまニャンさまのご飯やおやつについて調べて、取捨選択を飼い主さんがしっかりと行うことが重要だと思います。
つまり、低アレルゲンの新奇たんぱく質やダイエット食などとして、低カロリー、低脂肪、高ミネラル、高鉄分、リン、ビタミンB6、ビタミンB12も多く含まれる、完全無添加WANSAMA-NYANSAMAのジビエペットフードは健康に気遣う飼い主さんにとって凄くおすすめですよってお話しでした。
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WANSAMA-NYANSAMAのジビエペットフードの各部位による詳しい栄養や、おすすめの与え方の記事は以下をご覧ください。
THREEAWE Antone金本
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