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ハンターと危険のはなし

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狩猟者が知っておくべき「危険な世界」とは? 狩猟専門誌『けもの道』に掲載された、狩猟にまつわる危険やリスクに関する記事(マダニの感染症・ジビエや猟場にひそむ寄生虫やウイルス・猟銃…
有料記事7〜10本以上お読みになる場合は本マガジンの購入がお得です。また、ご購入は今後『けもの道の…
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記事一覧

ハンターのためのマダニ媒介感染症講座

はじめにこれを読まれる多くの方は、マダニに咬まれた経験があるのかも知れません。 「特に何もなかったよ」とおっしゃると思いますが、これを読んだ後は「生きていて良かった」と思うかも知れません。 何故なら、致死率25%の病原体を保有するマダニが皆様の周辺にいる可能性があるからです。 また、飼い犬や猟犬がマダニを運んで来る可能性もあります。マダニ対策の重要性をご理解ください。 著者|前田健 山口大学共同獣医学部大学院 連合獣医学研究科中高温微生物研究センター ↓本稿とあわ

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ハンターのためのヤマビル対策講座

気付けば知らないうちに足から血が! マダニに並ぶハンターの天敵、ヤマビル。 春から秋にかけては、非猟期中の有害鳥獣駆除のほか、ハイキングやBBQなどの行楽イベントも目白押しだが、その時期はヤマビルの活動期にも当たっている。 正しい知識を持って、ヤマビルの吸血からハンターの大事なお肌を守ろう! 文一般財団法人環境文化創造研究所 ヤマビル研究会 谷重和 全国的なヤマビル吸血被害地域の拡大この十数年間で全国的にヤマビルの生息域が拡大している。 北は秋田から、南は宮崎・鹿

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シカ・イノシシに潜む寄生虫のコワ~い話(ジビエを安全に食べるための正しい知識)

ジビエに潜む寄生虫猟師の皆さんが昔から食べていたシカやイノシシが、最近は「ジビエ」という小洒落た名前で呼ばれるようになって来ました。 増え過ぎたシカ・イノシシを有効活用するために、全国各地の自治体でもジビエを推進しようとしています。 お役所が介入して食品として流通させるならば、安全性に気を配らないといけません。知事推薦のジビエで食中毒が起きてからでは遅いのです。 ということで、各自治体・厚生労働省などはジビエを衛生的に取り扱うための指針(ガイドライン)を出しています。

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【肉好き猟師必見】生肉・生レバーは厳禁! E型肝炎ウイルスから身を守る

はじめに文|前田健 山口大学共同獣医学部教授 2003年に兵庫県でシカ肉を食べた4名がE型肝炎を発症し、シカ肉から検出されたウイルスと、患者から検出されたウイルスが一致したことから、シカ肉が原因であると証明された。 これにより当時はシカが注目されることになったが、調査が進むにつれて、E型肝炎の主な原因は豚やイノシシであることが判明して来た。 これまでの野生動物肉から由来する食品媒介感染症の原因の多くは細菌や寄生虫であったため、「凍らせれば大丈夫」「薄く切れば大丈夫」と

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ジビエに「と畜検査」を応用しよう 〜 “ヘンな肉” の食肉流通を防ぐために

と畜検査はジビエに必要ではないのか?牛や豚などの肉は1頭ずつ “と畜(屠畜)” 検査を受けて流通しているのに、「ジビエは検査を受けてないから危ないんじゃないの?」という意見が、ジビエの問題点としてよく取り上げられます。 家畜由来の食肉は、と畜場法及び家畜伝染病予防法に基づき、と畜検査員である公務員獣医師によって1頭ずつ検査を受けます。 ところが野生獣は家畜ではないので、この法律が適用されず、環境省や各府県で定める野生鳥獣の解体に関する「ガイドライン」などで一応のルールが

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肉が食べられなくなる!? マダニ由来のアレルギーとは?

マダニの祟り?「ワシは長年、動物を獲って来たが、肉が食べられなくなってしまった。きっと、山の祟りじゃぁ……」 っと、こんなことを言っているベテラン猟師は読者の皆さんの周りにいないだろうか。命を奪われた動物たちの恨み? 山の祟り? 狩猟反対派でなくとも猟師が本当に肉を食べられなくなったらそんな風に考えてしまうかも知れない。 しかし、実はこれがマダニに刺されることによって引き起こされるアレルギー反応の一つだというのだ。SFTS(重症熱性血小板減少症候群)だけじゃないマダニ刺

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疥癬を知る。 〜 野生動物に由来する「疥癬」の対策

著者松山亮太 北海道大学大学院医学研究院獣医師・獣医学博士 はじめに狩猟者の多くは、「|疥癬」に罹患して脱毛している動物を一度は見たことがあるのではないだろうか。 疥癬の流行状況は地域によって違うが、狩猟対象種として重要なイノシシをはじめ、タヌキやキツネといった中型食肉目、ツキノワグマやカモシカといった大型動物などで疥癬の感染が報告されている。 また、これらの野生動物に接触した猟犬が疥癬にかかり、気づけば狩猟者も痒くなっていた、といった事例も耳にしたことがあるかもしれ

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もし愛犬が「疥癬の野生動物」に触れてしまったら? “獣医師で猟師” からのアドバイス

著者遠藤貴壽 グリーンピース動物病院(兵庫県)院長・獣医師・猪猟師 はじめに私は動物病院を開業して犬猫の病気を治療予防することを仕事にしており、その中で、野生の動物から飼い犬に|疥癬が感染した事例があります。 郊外の住宅地で、疥癬に罹患したと思われる皮膚病の狐が棲息していたことがあり、その狐が毎日移動している経路のすぐそばの家で飼われている飼い犬が次々と皮膚が痒くなり脱毛が生じたというもので、今でも鮮明に覚えています。 ちなみに、自分の使役している猪猟犬が疥癬に罹患し

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レプトスピラ症を知る。 〜 犬も人も感染する伝染病

執筆|遠藤貴壽 グリーンピース動物病院(兵庫県)院長、獣医師・猪猟師 猟犬を使っている人はその名前を聞いたことがある人も多いかと思いますが、今回はレプトスピラについてお話しします。 どんな病気か?レプトスピラ病は、レプトスピラ属の螺旋型の細菌が原因で肝臓と腎臓を同時に侵される急性の伝染病で、犬だけでなく人間も感染する恐れのある危険な伝染病です。 どれくらい怖い病気かというと、伝染病予防法という法律で届出伝染病に指定されていまして、レプトスピラ病に罹った人を診察した医師

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狩猟事故・事件を防ぐ 〜 近年の狩猟事故データから見えるもの

はじめに寄稿|環境省自然環境局野生生物課鳥獣保護管理室 平成30年(2018)11月20日に北海道恵庭市において、狩猟者の誤射により北海道森林管理局の森林官が亡くなるという大変痛ましい事故が発生した。 何の落ち度もない方が猟銃によって命を奪われるというこの出来事は、新聞、テレビ、インターネットサイトなどで全国的に取り上げられ、狩猟関係者のみならず一般市民にとっても衝撃的なニュースとなった。 平成30年度の狩猟期においてはこの事件以外にも、他者を死亡させる狩猟事故が発生

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狩猟の事故例と変遷と、変わらない本質

はじめに「変わらぬ大自然」という言葉を目や耳にすることがあります。しかし、諸行は無常であり、変わらぬ自然などなくて、むしろ変わるからこそ自然なのではないかとも思います。 近頃は、年齢を重ねていくことと時代の変化には逆らえないと思うことがよくあります。渉猟中、跨いだと思った倒木や木の根に躓いたり、30分で着くはずの放犬場所に35分かかったりしたときに特に痛感します。いったんは落ち込みますが、これも自然の成り行きと受け入れることにして、別のことでカバーするしかないと開き直りま

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狩猟犬の咬傷事故を防ぐために 〜 実例から見る要因の分析

はじめに例年、全国で報道される狩猟事故の中でも、猟銃による事故は報告される件数のとおりだろうが、猟犬による咬傷事故は、よほどインパクトの強い内容でなければ報道されないため、軽微なものや、当事者同士の話し合いだけで済んだケースも含めれば、実際の数はかなり多いと思う。 私は猪犬訓練所を始めてから40年、より良き猪犬を作出することだけにこだわり続けてきた。それ以外の要素、たとえば特定の犬種、系統、外見などへのこだわりは一切ない。こだわりが無いだけに欲目もなく、和犬、洋犬問わず猪

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【熟練猟師の初報告】注意すべき水槽・注目すべきアマス

猟場での犬の “水難事故”『けもの道』が休刊となり、狩猟の情報が目に入らなくなって3ヶ月も過ぎようとしていた今年の有害捕獲。何十年という狩猟経験の中で、初めてのことが起こり、報告させていただきます。 『けもの道』の愛読者であった方の中には、すでに経験済みで「今頃?」と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、愛犬の事故を1件でも無くすために。 文・写真|久住英樹 不幸な水槽事故 農家の高齢化に伴い全国規模で耕作放棄地が増えている。私が猟場としている藤枝(静岡県)でも年々

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データの蓄積から見えて来たツキノワグマの正しい姿 〜 本州ツキノワグマ対策最前線

ニホンジカ、イノシシに次いで近年、その生息数を大いに回復させたと見られるツキノワグマ。冬眠期が終わり、活発に行動する春から秋に掛け、東北から近畿・中国北部で発生するツキノワグマによる食害や人身事故をニュースで知ることも珍しくなくなった。 「保護」か「駆除」か。そんな単純理解では済まない現代日本人とツキノワグマの共生を探る2つの取組みを紹介する。なお、本稿で「クマ」と表記するものは、特段の言及がない限りは「ツキノワグマ」を指す。 取材|平成29(2017)年6月 文|佐茂規

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