中国訪日インバウンドトレンド|2024年4月
皆様、ご無沙汰しております〜
日中越境ビジネスの架け橋-KelvinのNoteチャネルです。
訪日インバウンド市場は最近も結構戻っており、つい先日初めて単独月で来日外国人観光客が300万人を突破したニュースも報道されましたね。
JNTO発表データ
中国人来日客数の戻り状況
昨年インバウンド市場全体が回復されている中、皆様も中国人観光客の回復をどれぐらいされているかを気になっているかと思われます。現在、中国人観光客はどれぐらい回復しているかを見てみよう。
昨年年末までは、残念なことに中国人観光客の回復率は4割程度に留まった。
一方、今年に突入してから、中国人観光客もファイト便の増便や、為替レートなど有利な背景によって、順調に伸び始めていた。
国単位で集計すると、3月韓国は663,100人(2019年同月比113.2%)、中国台湾は484,400人(2019年同月比120.4%)、中国は452,400人(2019年同月比65.4%)、米国は290,100人(2019年同月比164.3%)、中国香港は231,400人(2019年同月比135%)の順に、Top5にランクインした。
23年度訪日中国人客の消費調査
まず、2019年に対する変化を見てみましょう。
ご覧の通り、全体的に中国人観光客は日本旅行滞在期間中の消費金額は2019年全体の1.5倍になっている状態。
2019年当時のレート平均値は1JPY=0.06338CNYとなり、2023年は1JPY=0.0481CNYまで為替のレートの変動を除けば、やく1.14倍増加の計算に。
まずは年齢層の変化について、19年と比べてみると20代以下及び40代以上の客層が増加傾向。
滞在日数については、滞在の長期化傾向(1−2週間)を滞在する顧客は全体の半分以上を超えているように見える。
同行者については、一人旅に出る若者が2019年よりかなり増えた。
来訪回数から見ると、2019年はまだ新規顧客は半分ぐらい占めていたのに対し、2023年は新規よりリピーター客がどんどん増えている状態に。
今後について、新規顧客へのアプローチよりは、いかに自社ファンになる工夫もかなり施策として重要なのでは。
ソーシャルメディアREDの考察
旅行市場全体トレンド
2023年通年の検索トレンドを見ておくと、中国人消費者が出かける旅行を検討する時期は基本年間で五つがあるかと見られ、さらに日本と被るとなると、5月のゴールデンウィーク、78月の夏休み、10月の国慶節、12月末のクリスマスと元旦新年、2月の旧正月にそれぞれ検索需要が下記のグラフで反映されていた。
期間的に、ゴールデンウィーク、国慶節、クリスマス&元旦新年、旧正月それぞれ前後1週間の間に一気に跳ね上がり、夏休みの場合はピークは他の時期と比べると若干緩めの動きを見せるが、期間として学生の夏休み期間はまる2ヶ月があるため、検索需要として長続きする動きが明らかに。
検索キーワード
また、日本関連キーワードVolの変化について、2024年1月から3月までそれぞれ関連性が高いワードの検索需要を見てみると、特に攻略系、購買系ワードについては、3月の桜シーズン前結構跳ね上がり、仮説として桜シーズンで日本旅行を検討中のユーザーが事前に情報収集を行い、訪日旅行の準備をされていたのでは。
東京関連のワードがさらに詳しい需要が見え、周辺旅行、子連れ旅行、フリー旅行など様々な目的によって情報を調べられていた。
REDのユーザー属性から考察すると、現在95年以降生まれのユーザー(いわゆるZ世代)が大半投稿をシェアされているし、情報収集としてもREDにおいてのコアユーザーになっている。
また、実際REDも彼ら、彼女たちにライフスタイルの百科事典のような使い方をされ、日常生活に関わるありとあらゆるのシーンで検索を掛けている人がほとんど。下記のように、一日あたりの平均検索回数は3億回以上とされ、1日あたりに筆記コンテンツの露出数も300億回以上されている。
OTAメディア「Ctrip」の考察
2023年の振り返り
ソーシャルメディアのREDと同じように、Ctripにおいて最もアクティブ度が高い出かける旅行時期が代々五つのタイミング:旧正月、ゴールデンウィーク、夏休み、国慶節、クリスマス&元旦新年。
2023年が他の国と比べると、中国人観光客の戻りは緩いペースとなった。一方、有利な為替レートや旅行ビザの緩和をされ、ますます中国人観光客の訪日旅行需要が増える一方。
ユーザー属性を見ておくと、男女比率が4:6となり、30代ユーザーが全体の4割を占めていた。また、プラチナ会員(Ctripにおける年間消費金額110万円以上を指す)及び以上の会員が来日客の6割以上を占めた。ある程度経済的に余裕を持つCtripユーザーが23年訪日旅行をされたとの仮説になった。
2024年Q1からの考察
Q1におけるユーザーのエンゲージメントから見ると、旧正月はピークを迎え、絶対数は旧正月ほどではないものの、4月初めに桜シーズンでも高い需要を見せかけている形。
特に2023年と比べると、フライトの増便や、有利な為替レート、旅行ビザの緩和など優遇な条件を重ね、中国人観光客のアウトバウンド需要が再び脚光を浴び始めている。一方、春節以外に大型連休がないため、基本は短距離でアジア諸国への需要が比較的に高い傾向。
2024年Q2における人気目的地の予測
それぞれ5月のゴールデンウィーク、6月の端午節に向けての人気目的地を見ておくと、定番の東京大阪以外に、京都、名古屋、沖縄もそれぞれの会員にて目的地として検討されている形。
2024年インバウンド施策の統括
上記のトレンド状況や考察から、それぞれのフェーズにつき、インバウンド客をより正確にリーチするそれぞれの対策がとりまとめております。
今後インバウンド対策の部分について、引き続き紹介していこうと考えております。最後まで読み上げいただき、ありがとうございます。いいねやコメントのところに気になっている部分があれば、メッセージください。