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習慣とは、また始めるもの

習慣を身につけるには毎日続けなきゃいけない、「1日でもサボったら終わり、例外を作ったらダメ、などよく聞きます。

でも、実際に生活していると、そんなにきっちり続けられる人なんてどれだけいるんだろう、と思いません。

毎日規則正しい生活を送れていたらきっと今の悩みの半分はなくなる気がします。

特に、子育てをしていると「毎日決まったリズムできちんと続ける」なんてほぼ不可能に近い。なにせ、自分だけではなく家族や子供の分の突発事項が発生するので。不確実性×人数分!!

子どもが突然体調を崩す
なぜか書き漏れていた学校の行事に気づく
突発のミーティングがさしこまれる

そんな、自分の意思だけではどうにもならないことが、日常には溢れています。

そんな中で、絶対に例外を作らずに続けることこそが習慣だ、みたいな考え方をしていたら、どう考えても続けられないし苦しいだけ。そして、1回できなかった瞬間に、ああ、もうダメだ、また最初からやり直しだ、と落ち込んで自己肯定感も下がる。

明らかに逆効果ですよね。

続けられなかった=終わり、じゃない

実は、私は大学生の頃に摂食障害になり、過食嘔吐を経験しました。大学1年で一人暮らしをして、ミスタードーナツでバイトをしていた頃に、いわゆる食べまくって太りたくないために吐く、ということが癖になってしまい、かなり長い間断続的に過食嘔吐をしていました。

身長が160センチで高校生の頃からずっと49キロくらいだったのですが、二十歳の時の振袖の写真は体重が58キロ!せっかく高いお金を出した撮影も顔が人生でいちばんパンパンで完全な黒歴史。アルバムも本当に一度も開いていませんw

とにかく、過食嘔吐の時は、何度も「もうやめよう」と思うけど、うっかりまた食べて吐いてしまうんですよね。そのたびに、自己嫌悪がすごくさらにまた負のループに落ち込んでいました。

でも、あるとき読んだ本で、「吐かない記録が途切れてしまった。◯日しか頑張れなかった。ではなく、今回はこれだけ吐かずに過ごせた。次はもう一日多く吐かない記録を目指そう」という考え方をするといい、と書いてあったのです。

そして、本当にハッとしました。

できなかったことに焦点をあてるのではなく、できたことに焦点をあてる。まさに目からうろこ。

いつでも否定ではなく、肯定できる部分をきちんと肯定してあげる。

習慣も同じだと思っています。

習慣は続けることがポイントではなく、生活の中にそのよい行動を取り入れることこそがポイント。

完璧にやり続けなきゃ意味がないわけじゃないし、途切れたらゼロに戻るわけじゃない。

できなかったらダメだと思ったり、やめる、のではなく、休んでもまた始める。それこそが、本当の意味での継続なんじゃないかと思っています。

そしてそれを続けることで生活の一部になる。

私の摂食障害は、結局、病院には行かず、自力で長い長い時間をかけて乗り越えました。でも、それは、一度も途切れずに頑張れたからではないんです。

むしろ、数か月たってうっかり、また吐いてしまった、を何度も経験しながらでした。それでも、次はもう少し長く頑張ろう、と続けたからこそ、少しずつ抜け出せたんだと思います。

習慣も「また始める」力が大事

毎日続けることが目的じゃなくて、一度止まっても、また始められることこそが、本当の意味での習慣。

でも、多くの人は「途切れたら終わり」と思い込んでいる。それはよくある習慣化などのポイントでそのようなことが言われていることも影響していると思います。

私は赤ペンジャーナリングという書くことで思考と行動を整える方法を提唱しているのですが、これも毎日書く必要はないと思っています。

むしろ、この赤ペンジャーナリングを届けたいのは自分と同じように、子育てや仕事に忙しい人。毎日できればいいですが、結構時間もないと思います。私も毎日は書けていません。

でも、なにか課題や気持ちの整理が必要な時に紙と赤ペンをもって書いてもらえればいいと思っています。むしろ、解決する課題がなく書かなくても日々ハッピーな方がいいかもしれません!

ゾンビみたいに、何度でも立ち上がる。

よくこれからの子供たちに必要なのは、「グリット(やり抜く力)」とか「レジリエンス(回復力)」など言われますが、結局は、一度倒れても、何度でも立ち上がる力、のこと。つまり、また始めることだと思っています。

転んでも、止まっても、また一息ついて自分のペースで立ち上がればいい。

習慣も、人生のいろいろなことも、続けることが大事なんじゃなくて、ゆるく、細くでもいいから、自分のちょうどよい形で続けることが大事。なので、子供達にも腐らずめげず続けるといい、と言っています。

海外生活や子育てで悩んでハゲそうになりながらも、毎日をストレスなく過ごすコツを模索しています。そんな日々のリアルな話はこちらのメンバーシップ、<ハゲ散らかしnoteをぜひ覗いてみてください。毎月、シンガポールのスタバのラテ1杯分です。

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けりー|シンガポールでキラキラしない生活を送る働く母さん
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