日経ゴシップ新聞を読むのはやめよう。
はい。日経ゴシップ新聞というのは、ぼくが作った造語です。
これは、かの有名な日本経済新聞を何の目的もなく、ただ流し読みして経済や世界情勢について詳しくなっている「と思っている」人を揶揄した表現であります。
なぜゴシップという名前をつけたかというと、目的もなくただ日経を読んでいる限りは、週刊文春を読んでいるのと変わらないからです。つまり、得られた経済知識を実務や生活に活かせない限りは、日経の内容といえどゴシップ記事と大差ないということです。
MBAで生活していると、こういった経済ゴシップはよく話題に上ります。東芝騒動の内部事情を考察したりなんていうのは日常茶飯事です。
ぼくは、こういった話題についていくために日経を読んでいるわけです。経済ゴシップの話題についていけないと、経済に疎いと思われて他の活動に支障が出かねません。実際にはそんな経済ゴシップなんて知らなくても構わないのですが、それを知らないと知能が低いと誤認されてしまいます。
こういった場合には、目的を持って日経を読んでいて、日経を日常生活に応用できていると言えるのではないでしょうか。(周りが読んでいる内容=その界隈の常識)を知らないと、常識はずれの人だと思われてしまいますので。
しかし、多くのビジネスマンはそうではないと思います。会社の先輩に言われたり、研修で日経購読はビジネスマンの常識と言われたり、あるいは日経の人に布教されたり…などなど、「日経は読んで当然だよね!」という空気すら感じます。いや、本当にそんな空気が存在しているのでしょう。
実際には、日経で得た知識を披露する場は雑談くらいです。まあ雑談の場でビジネスレベルが測られると言われればそれまでなのですが、別にビジネス知識を得る媒体が日経じゃなくてもいいですよね?なぜ日本経済新聞にこだわる必要があるのでしょうか。日経を読んだからと言って、自社に貢献できる要素が増えるのでしょうか。自分の業務レベルが向上するのでしょうか。
こういった目的意識から考えると、別に日経を読まなくても特段支障はないように感じます。自社に関係のない他社の買収事情とか、海外の経済状況に詳しくても、経済事情に詳しい人だと思われて終了です。多少は自分の信頼性を上げてくれるかもしれませんが、本業の知識やスキルを披露した方が有効なのは、言うまでもありません。
朝の貴重な30分を無駄なゴシップ記事を読むことに割くくらいなら、資格の勉強でもしたらどうでしょうか。他のビジネス書を読んでもいいと思います。小説を読むことですら、語彙を増強することが出来ます。日経で得られる経済知識以外にも、自身の人間力を高めてくれる媒体は多く存在しています。「常識」だからといって、常識に縛られ過ぎることはありません。
みんなが読んでいる日経を読んだところで、あなたをあなたらしくしてくれる要素は一つも得られません。個を際立たせるためには、他の人とは違う要素が必要です。
以上、日経ゴシップ新聞を読んでいる人向けの記事でした。
※日経は経済事情に明るくなるには良い新聞だと思います。本稿はあくまでも、目的意識もなく日経を読むことはやめようと言っているだけです。
思いついたことをふらっと書き留めていきます。