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【一目惚れ】Hitの理由分析レポート〜TikTok今週の1曲 [No.09 - 24/11-2]

こんにちは!山本です。
今回はTikTok Hits曲です。

「一目惚れ / 舟津真翔」を分析していきます!


本楽曲を取り上げる理由

「一目惚れ」は、王道ポジティブ系ラブソングに分類される楽曲です。
どの時代でもこういった楽曲はチャート上位に存在しますが、題材として取り上げられやすいジャンルのため、大手アーティストのタイアップ楽曲などを始めとして、コンテンツとして飽和しがちであることは想像に難くありません。そんな中で頭ひとつ抜ける楽曲とはどのような楽曲なのかを明らかにしたいというのが、本楽曲を分析する動機です。

では、王道ポジティブ系ラブソングの中でも、なぜ「一目惚れ」を分析するのか?
以下に示すのは、記事執筆時点でのTikTokの楽曲チャート「夏曲」ランキングです。(夏が終わったので今はもう見られません)

本楽曲のリリースは2024/05/14ですが、その時点でのアーティストのTikTokフォロワー数は30万人程で、YouTubeチャンネル登録者数は 67,000人程でした。ドラマ・映画タイアップもついていませんでした。
その状態で、Mrs. GREEN APPLE や Creepy Nuts といった遥かにフォロワー数の多いアーティストを抑えた順位につけていることから、本楽曲は純粋に楽曲がUGCにより拡散されてバズった楽曲だと考えています(なぜUGCの拡散により広がったと言えるかは後述します)。

これが、王道ポジティブ系ラブソングの中でも、「一目惚れ」を分析する最たる理由です。

「一目惚れ」がヒットした理由

結論から言うと、「一目惚れ」はTikTok発でバズを産んだ曲だと考えています。一緒に詳しく見ていきましょう。

アーティストのTikTokいいね数、Spotify月間リスナー数、YouTubeチャンネル内動画視聴数をグラフにして並べてみました。TikTokの動きが他のプラットフォームに先んじていることから、初動はTikTokであった事が仮説としてまず推測できます。

Chartmetricから引用。

これに加え、「一目惚れ」はUGCの数もかなり多いです。
比較のために、この前記事にした「はいよろこんで / こっちのけんと」を思い出してみましょう。「はいよろこんで」のUGC数はリリースから約3ヶ月で約18万件程度となっており、これはかなり多い数字であるという紹介をしました。
これに対し、「一目惚れ」でも、約17万件弱のUGCが生み出されており、
「はいよろこんで」に迫る勢いでUGCが生成されている事が分かりますね(記事執筆はリリースから約4ヶ月時点)。

これらを踏まえ、冒頭で述べたように我々は本楽曲をTikTokでバズった曲であると考えています。

これまでの記事でも述べている通り、「TikTokでバズった曲」には大きく3つのパターンがあり、どれに当てはまるのかを分析することが大切です。
その3つのパターンとは、

①TikTok内で公式動画が多く再生された曲(例:Overdose/なとり 香水/瑛人 など)
②TikTok内で使用数が多かった曲(例:シカ色デイズ/シカ部 など)
③TikTok外でHitしていたものがTikTokに持ち込まれ更にブレイクした曲(例:美少女無罪♡パイレーツ/宝鐘マリン ヴァンパイア/DECO*27 など)

でしたね。

本楽曲は先ほど述べた通り、圧倒的はUGC数を誇っていることから、②TikTok内で使用数が多かった曲 に該当します。

というわけで改めて「この楽曲がバズった理由」を以下の流れでお伝えしていきます。

UGCの拡大経路

UGCが増えた理由を知るためには、どのような順序でバズが拡大していったのかを知っておく必要があります。

もうお馴染みになってきたかもしれませんが、我々はその拡大経路の順を【イノベータ理論】を用いて解釈しています。イノベーター理論とはサービス等の市場での普及率を示すマーケティング理論の一つです。イノベータ理論の詳細は下記サイトを参照ください。


イノベーター

本楽曲のイノベーター動画は本人による連続投稿になります。


24/05/04 再生数: 122万回 いいね数: 81k
※ 記事執筆時点


24/05/07 再生数: 161万回 いいね数: 50k
※ 記事執筆時点

https://www.tiktok.com/@_0709mf/photo/7365824912428240136


24/05/13 再生数: 270万回 いいね数: 94k
※ 記事執筆時点


この3つの投稿の合計再生回数は約550万回となっています。この段階では他に目立ったUGCもなく、リリース直後から楽曲単体の良さで無難に再生数を稼いでいる事がわかります。

イノベータ段階での拡散のカラクリ

そもそもなぜ、この楽曲単体で再生数がここまで回ったのでしょうか。音楽的な理由については後の章で分析するとして、ここではマーケティング視点での要因を掘り下げたいと思います。


① コアファンを満足させる楽曲内容だった

以前、シンデレラボーイの分析記事でも述べたように、アルゴリズムは「拡散する価値の高い動画」のインプレッションを増やします。これはTikTokでもYouTubeでも共通しています(もちろんKPIはプラットフォームごとに異なることが予想されます)。音楽系アカウントにおいては、最初に動画を見るのはコアファンが多い事が予想されますが、そのコアファンのエンゲージメントが高いと、似た属性を持った周辺層へとインプレッションが広がっていきます。

この楽曲のコアファンを満足させる要素は、過去曲のリバイバルであるという点です。舟津真翔さんは、2021年8月19日に「ハンブンコ」という楽曲をリリースしています。その曲のリリース前のデモ段階でのTikTok投稿がこちら。

@_0709mf

歌詞制作中!これもまだ仮歌詞だけど!少しづつ出来上がってきたよ!ハンブンコってよくない?笑#新曲制作中 #デモ #夏ソング #夏の思い出 #TikTok夏祭り

♬ オリジナル楽曲 - 舟津真翔 - 舟津真翔 Funatsu Manato

かなり「一目惚れ」と似たメロディラインを持ってはいますが、別の曲ですね。ただ、ほぼ同じ時期、2021年当時にこんな投稿もされています。

@_0709mf

まだこれで完成じゃないけど!メロディーに仮歌詞入れてみた!歌詞制作中!#新曲制作中 #デモ #仮歌詞

♬ オリジナル楽曲 - 舟津真翔 - 舟津真翔 Funatsu Manato

そう、「一目惚れ」です。実は「一目惚れ」は、デモ段階での候補のひとつとして、3年前から既に存在していた楽曲だったのです。コメント欄でこのことに触れるファンも見受けられます。この「私、分かっちゃった感」によって、事実に気づいたコアファンのエンゲージメントが非常に高まったであろうことは想像に難くありません。こうして、通常よりもインプレッションのリーチが長くなり、コアファン周辺にも楽曲の認知が広がっていったと考えています。

② 最近この手の楽曲のヒットが少なかった

後に述べますが、この楽曲はアーリーアダプター段階でポジティブな恋愛感情の文脈で拡散されていきます。同じような使われ方をしている楽曲を「記念日」で動画検索して調べてみると、以下のような楽曲が抽出できました。

TikTokは、1-2ヶ月もすると「またこの曲か」感が出てきてしまうような、移り変わりの激しいプラットフォームです。その特性を考慮すると、マルシィのラブソング以来、長らくこの手の楽曲でヒットがなかった事が分かります。タイミングよく市場のニーズと合致していたということも初動が良かったことの大きな要因の一つと言えそうです。

【補足】

なお、表に挙げた楽曲のうち、first love と 七ノ歌はTikTokがまだ存在していない頃にリリースされた楽曲です。
最近これらの楽曲がリバイバルで盛り上がった可能性も捨てきれないため、念の為、UGCが最も生産された時期を調べてみました。すると、first loveは2022年冬頃、七ノ歌は2023年秋頃がそれぞれ新規UGC数のピークとなっており、その後は急激に数を減らしています。このことから、やはり最近多く使われていた楽曲ではない事が裏付けられています。これらの楽曲がなぜそのタイミングで盛り上がっているのかは、これまた分析すると面白いかもしれませんが、だいぶ本筋からズレてくるので本ノートでは取り上げません。

また、表で挙げたこれまでの楽曲よりも、TikTokというプラットフォームと時代性に一番マッチするつくりをしていたのが「一目惚れ」であると考えています。具体的には、サビ冒頭の「君に一目惚れ」というフレーズが非常に現代的な作りになっています。これも楽曲単体で再生数が回った要因ですが、この章に書くと長くなり過ぎてしまうので、後の「類似曲の中での本楽曲の立ち位置」の項で詳細に説明します。

③ 早期にSped-up-remixが生み出されダンスの振り付けがついた

この要素も見逃せません。2024年5月4日に最初のクリエイター投稿がなされてから、10日でダンスの振り付けがついています。

なぜこの楽曲がダンスクリエーターに取り上げられたのか?
重要な観点は、「おともだち - いつもありがとう ver.」の分析でも引用した以下記事に集約されています。

ダンス動画を投稿するTikTokerには圧倒的に女性が多いです。それを踏まえて、ダンスクリエイターが「多くの視聴者に真似してもらえそう」と思えるかどうかがポイントです。そもそも本家動画の伸びがかなり良かったのに加え、直接的な言葉で女性の共感を誘いやすい「君に一目惚れ」という歌詞が、ダンスクリエイターから見て「女性ウケしそう」だったというのが、ダンスクリエイターに取り上げられた理由だと考えています。


24/05/15 再生数: 150万回 いいね数: 40k

@kohkun018

dc:me song:一目惚れ(Sped Up) - 舟津 真翔 @舟津 真翔(ふなつ まなと) #舟津真翔 #一目惚れ #dance #emoji #emojidance #emojichallenge #tutorial

♬ 一目惚れ (落ちサビ sped up) - 舟津真翔

この投稿は、①, ②の要因により、初動の勢いがついているところに、コアファン以外の界隈にもインプレッションが拡大することのきっかけになっていると考えています。非常にタイミングよく、初動の勢いをさらに伸ばすようなイノベータの現れ方だと思います。

ただ、後述するように、本楽曲においてはダンスはバズのメインの理由ではなく、補助的な要素であったと考えています。


以上3つの要素により、楽曲投稿からの初動が伸び、様々な界隈でインプレッションが飛びました。ここで十分にインプレッションを稼げたことによって、アーリーアダプターの出現に繋がっていきます。


【山本の気づき・こばなし】

最近このレポートを書き始めてから実際に施策を考案して回していく中で感じている視点があるので小噺として共有します。

我々はこのシリーズを通して様々なヒット曲を分析をしていたり、それを元に実際に曲を作る中で
『どうやってインフルエンサーに(界隈に)使ってもらう曲を作ろうか?』
という【音楽を基点としたファネルを整える作業】になってしまいがちなのですが、こういった思考回路で創作するのはあまり本質的ではないと感じています。

何故ならTikTokでUGCが回るものは厳密に言うと
「曲」ではなく「文化」だからです。

具体的に言えば
「はいよろこんで」が流行っているのではなく「モールス信号で助けを求めちゃうくらいギリギリな状況を踊る文化」が流行っているのであり、
「Uchida1」が流行っているのではなく「ギリギリハッピーくらいでも幸せじゃん?という哲学の元踊る」のが流行っていると考えるべきです。

つまりその文化の流行において音楽とは重要なキィではあっても主役ではなく、あくまで文化の隆盛(大衆の発想を0→1で言語化すること)の代打に過ぎません。
音楽が動画プラットフォームという都合上ちょうどよかったから音楽なのであって、極端な話をすれば将来SNSの主役が動画ではなくVRやテレパシー的なものに置き換わった時この役割を音楽が担うかどうかは怪しいとさえ思います。

そのような視点で本楽曲を見てみると流行したことにとても納得がいきます。
何故なら「君に一目惚れ」という哲学は、若者を中心とする界隈において常にどこでも中心となる話題であり、どの時代でも感情を言語化されれば共感されやすいからです。

しかし正直僕はこの曲を分析する前
「ひと昔前の曲調だし、歌詞も今のトレンドっぽくはないのになんでこんなに伸びているんだろう?」という視点から分析を始めた節がありました。

それは違くて、音楽が流行りやすい形をしているかどうかはバズるかどうかに実は直接的な関係はないのです。
流行りやすそうな曲調や歌詞ではなくても、文化が歓迎されれば流行る。

勿論テクニックとして"今はやりやすいフレーズ"や"今はやりやすい構成"などはあります。それはこのシリーズで沢山紹介して来ましたね。
しかし本質で言えば「文化をどう作っていくか(=文化の言語化)」がまずあり、そしてそこにハマる音楽がなんであるか?という順序であるべきなのです。特に我々が創作するときはその順序で思考するべきです。

更に言うとユーザーはPR臭の察知がどんどん得意になって来ているので「バズらせようとしている曲」は嫌われます。

でも逆に例えばFRUITS ZIPPERさんとかは「バズらせようとしている」ことが文化として歓迎されるから、似たコンセプトの曲でも毎年バズらせられているのです。
しかし例えば芸能人をゴリゴリにイノベーターとして仕込める座組みで文化を広めていける!みたいな時に「バズらせようとしている曲調」はなじみが悪く感じるでしょう。
一目惚れに関してはこちら寄りで、結果的にオーガニックで延びたし、強いクリエイター達がこぞって使ってくれた中では、バズらせようとしていないこの曲調こそが正解であったのだと思います。

つまり「どのくらいTikTok狙いな曲を作るか」の塩梅とは、「どんな文化を目指すか」に答えがあり、
文化の広め方によってはコテコテに狙った曲の方がアリな時もあれば、全くTikTokっぽくない曲が正解な時もあるのです。


アーリーアダプター

イノベータが示した方向性を素直に受け入れる形で、アーリーアダプターによるUGC拡大が進みました。方向性は大きく二つあります。

①「一目惚れ」をキーワードとしたエモ恋愛コンテンツ(通常版楽曲)

まずは以下のような一番素直なUGCが出現し始めます。楽曲がポジティブな恋愛感情を歌っているのに合わせ、X年記念日や結婚記念日に「アルバムを作る感覚」で作られたUGCです。男女の出会いから現在までをエモくまとめあげ、幅広い年代のユーザの共感を誘っているのがわかります。彼氏/彼女の文脈であれば中学生〜大学生まで幅広く刺さりますし、結婚の文脈であれば20代全般に広く刺す事ができます。10代〜20代女性全般がターゲットとなるので、UGC作成者としても美味しいジャンルであり、UGC拡大の必然性があることが想像できます。


24/05/19 再生数: 220万回 いいね数: 57k
※ 記事執筆時点

@dansuki_3

旦那が私に一目惚れして、猛アタックしてくれたおかげで今めちゃめちゃ幸せです。#だんスキ #夫婦 #自慢の旦那 #一目惚れ #舟津真翔 #PR #TikTokpresents

♬ 一目惚れ - 舟津真翔

24/05/21 再生数: 240万回 いいね数: 110k
※ 記事執筆時点

@tsuna_____na.24

階も違う彼を学年行事で一目惚れして必死に追いかけて付き合えてから4年と4ヶ月🗓👦🏻💞これほどの素敵な未来があったから不思議とあの時頑張って想い伝え続けられたんだろうな💭

♬ 一目惚れ - 舟津真翔

では、恋愛系BGMの中でも、なぜ一目惚れがクリエイター達に採用されたのか?理由は二つあると考えています。

① クリエイターに対して歌詞で動画制作の切り口を提供している

クリエイターがこの手のUGCのBGMとして「一目惚れ」を採用した大きな理由のひとつは、「君に一目惚れ」というキラーフレーズです。抽象的に広く愛を歌うのではなく、「君に一目惚れ」と限定的に歌ったことによって、UGCの切り口を動画クリエイターたちに提供した形となっています。「一目惚れエピソードでUGC投稿してみましょう!」くらい分かりやすさのある歌詞です。実際、上で紹介したUGCの動画説明文にはどちらも「一目惚れ」のエピソードが記載されていますし、紹介したもの以外も、「一目惚れ」の切り口で動画投稿されているものはかなり多いという集計結果になっています。

当社の内部分析ノートを一部お見せします。赤太字にしてあるUGCが「一目惚れ」という切り口で投稿されたアーリーアダプターフェーズの動画になります。(当社では1000以上のUGCを時系列に並べて、実際に視聴した上でこの分析ノートを執筆しています!)

歌詞を起点にクリエイターの動画制作の構想をしやすくした、というのが「一目惚れ」の優れた要素の一つです。

② 市場が求めているジャンルの曲だった

加えて、先ほど述べたように最近ポジティブラブソングでヒットが曲が出ていなかったこともポジティブに作用していると考えています。言ってしまえば、上で紹介したUGCのBGMはマルシィのラブソングでも成立するんです(UGCの音消して「ラブソング」を脳内再生してみてください。雰囲気はピッタリハマります)。ただ、2023年末に一度流行った楽曲なので、いまそれを擦るとマンネリ感が出てしまう。それだったら、宇多田ヒカルのFirst love など、思いっきり昔の楽曲を使う方がいい。そんな状況の中で「一目惚れ」が投下されたので、クリエイターがこぞって採用したくなった。そういう市場状況だったのではないかと考えています。


また少し違う方向性では、以下に示すような「恋愛心理テスト/恋愛願掛け」的な動画が大量発生しています。こういった心理テスト系動画は、バーナム効果によって女子中高生の共感を得て伸びることもあるため、オールシーズンで存在しているのですが、「一目惚れ」をBGMとして採用したUGCからは、467万回再生という驚くべき再生数を誇る動画も出てきています。
※バーナム効果:誰にでも該当するような事柄を、自分だけに当てはまる性質だと捉えてしまう心理学的な現象


24/05/16 再生数: 234万回 いいね数: 66k

https://www.tiktok.com/@renai.kataomoi/photo/7369442959810497799


24/05/17 再生数: 467万回 いいね数: 100k

https://www.tiktok.com/@ayaka_hukuen/photo/7369905456375926023


この手の動画が伸びた要因は以下2点に集約されると考えています。

  1. 楽曲の横の繋がりでインプレッションが稼げたから
    TikTok全般に言えることですが、流行りはじめの曲を採用した時点で動画は伸びやすくなります。既聴感が薄く冒頭でのスワイプを回避できるのに加え、楽曲の横の繋がりでインプレッションが稼げます。つまり、「一目惚れ」を選曲した時点で、「一目惚れ」を普段聞くような属性にもインプレッションが飛ぶことになります。

  2. インプレッション先のペルソナに響く内容だった
    先に述べた理由で、「一目惚れ」を普段聞くような層にもインプレッションが飛び、リーチを長くして拡散されたのが「心理テスト動画」でした。そこでさらに広がっていくかは、拡散先のペルソナに動画内容を刺す事ができるかどうかにかかっていますが、今回は「恋愛心理テスト」が刺さる層と「一目惚れ」の楽曲自体や先に紹介した「記念日系UGC」が刺さる層とが一致していたのだと考えられます。どちらも恋愛に夢中な女子中高生界隈に重宝されそうなコンテンツです。こうして、拡散先でもしっかりエンゲージメントを稼ぎ、さらに広い層へ拡散されて再生数を稼いでいったのだと考えられます。

この2点の要因で、467万回再生といった凄まじい再生数を叩き出すまでに至ったのだと思います。こう紐解くと、クリエイターが「一目惚れ」をBGMに採用することが「非常に美味しい状況」であったことが想像できてきます。当然、UGCの拡大にはポジティブに作用していたと思います。

② Sped-up版を使ったダンス動画

アーリーアダプターの段階では、この方向性もかなり盛り上がりました。イノベータ動画以外で、100万回再生を最も早く達成した2つの投稿が、こちら。


24/05/17 再生数: 160万回 いいね数: 85k

@kuma_99

皆んな初めて一目惚れしたした時何歳なの?🙂‍↔️💓

♬ 一目惚れ (落ちサビ sped up) - 舟津真翔

24/05/19 再生数: 220万回 いいね数: 129k


投稿動画を時系列順に解析すると、この2つの動画でダンスUGCの方向性もグッと盛り上がったことがわかります。では、アーリーアダプターとして強い影響力を持つ彼女らが、なぜ「一目惚れダンス」を取り上げたいと思ったのでしょうか?

以前、「最上級にかわいいの!」の分析記事で、【今までにない「可愛い」の表現】をすることが、多くのTikTokerにとって重要であることを述べました(詳細はぜひリンク先ノートを読んでください!)。それを踏まえて、TikToker達が本楽曲のを通じて表現したかった「可愛い」とは?

我々は、「恋する私」という切り口で自分の可愛さを表現できることがポイントだったのではないかと考えています。上で紹介したダンス動画を切り抜きで見てみましょう。

振り付けの一部切り抜きと、それに該当する歌詞をまとめています。動画を見ていただいた方が早いかもしれませんが、「この前会ったあの人、最近気になってるんだよね」と楽しげに話す顔が浮かんでくるかのような振り付けですよね。「一目惚れ」のサウンドとこの振り付けは、クリエイターの「恋する私」な側面をいやらしさなく、「可愛い」に昇華して訴求できるような仕上がりになっている事がわかります。

こうして、
①「一目惚れ」をキーワードとしたエモ恋愛コンテンツ(通常版楽曲)
② Sped-up版を使ったダンス動画

という二つの方向性でUGCが拡大していきました。

アーリーマジョリティ

ダンス動画が下火に
アーリーアダプターの段階では、大きく二つの方向性でUGCが伸びていったことを説明しました。アーリーマジョリティの段階では、ダンス動画の方向性は下火になっていきます。下図に示すのは、楽曲種類別のUGC数の推移です。

赤いバーはSped-up版のUGC数を、青いバーは通常盤楽曲のUGC数を示しています。なお、いいね数10k以上の動画のみを集計対象としています。赤いバーの上部に記載してある数字は、TikTokの楽曲ランキングにおける「一目惚れ」の順位です。

イノベータ理論によると、先頭から16%程度までの動画がアーリーアダプターによる動画と定義されます。その境目は、計算すると大体 2024-21週 と 2024-22週の間くらいになります。ちょうどTikTok楽曲ランキング順位が2位になった辺りから、アーリーマジョリティの領域、ということですね。このようにグラフを見ると、アーリーマジョリティの領域からは、Sped-up動画(≒ ダンス動画)の数が有意に減っている事がわかります。

楽曲全体としては、アーリーマジョリティへの移行に成功しているものの、ダンス動画の方向性は消えていっていることになります。これは、UGCの狙いと楽曲の方向性がマッチしていることがいかに重要かを示すひとつのエビデンスであると当社では考えています。

本楽曲の良さは、「一目惚れ」をキーワードにして、共感を生む恋愛コンテンツを作りやすいことにありますが、Sped-up版はどちらかというとkawaiiテイストのサウンドになってしまっており、「あのとき一目惚れしてずっと片思いしてたなぁ・・・」と感傷に浸ると言うよりかは、女の子の可愛さを引き出すのに寄与するサウンドとなっています。なので、ダンス動画のサウンドとしては確かに正解なのですが、一番の良さである「冒頭の歌詞」のエモさとの親和性がいまいちで、徐々に数を減らしていったのではないかと推測しています。


エモ恋愛コンテンツは多様なUGCに派生

楽曲の良さを素直に活かす形で「一目惚れをキーワードとしたエモ恋愛コンテンツ」がアーリーマジョリティ層で拡大していき、最終的には「みんなが使っているから」という強力な追い風によって多様なUGCに進化していきます。


24/05/30 再生数: 370万回 いいね数: 342k
※ 記事執筆時点


24/06/01 再生数: 200万回 いいね数: 150k
※ 記事執筆時点


「一目惚れ」がキラーワードであることは既に何度か述べてきていますが、恋愛系コンテンツにおいては、あえてシチュエーションの幅を狭めることでUGCの狙いを研ぎ澄まして、クリエイターが動画を作りやすくする効果がありました。しかし、アーリーマジョリティ層の動画を見るとどうでしょう。今後は「一目惚れ」というワードが非常に広い意味で解釈され、動物系コンテンツにも使われるようになりました。フレーズの「解釈の余白」が広いことは、このフェーズのUGC拡大に寄与していそうです。恋愛に限定してみると切り口が具体的でクリエイターの動画制作の方向性を決めやすく効果があり、それ以外に目を広げると解釈の余白が広い・・・。サビの冒頭にこのフレーズを持ってくるのは「発明的」だったのではないでしょうか。


この楽曲がバズった理由としてしばしば挙げられる「一目惚れエフェクト」も、アーリーアダプターからアーリーマジョリティ層への移行フェーズで出てきたコンテンツの一つです。結構これも流行りましたが、こうして紐解いてみると、バズの起点になったというよりかは、バズった結果として派生したコンテンツの一つ、という位置付けである事がわかります。

24/05/24 再生数: 54万回 いいね数: 5.9k

@_0709mf

一目惚れのエフェクト出てた!僕が一目惚れする人はグラビアモデルらしいです。笑みんな何でた?#一目惚れ #一目惚れ予測 #舟津真翔

♬ 一目惚れ (落ちサビ sped up) - 舟津真翔

アーリーアダプターフェーズの二つの方針(エモ恋愛コンテンツとダンス)が対照的な着地をしたことからも、アーリーマジョリティにおけるUGC拡散を勝利に導いたのは、UGCの狙いとサウンドの方向性の一致であったと考えています。それに加え、「君に一目惚れ」というフレーズの「解釈の余白の広さ」もUGC拡大を助けることになりました。

類似曲の中での本楽曲の立ち位置

どの分析記事でも同じ話をしていますが、時代の流れを汲み『今時代が求める曲をリリースすること』は非常に重要です。つまり本楽曲も『今リリースしたから伸びた』可能性が高く、それが何故なのか、歴史の流れと照らし合わせながら立ち位置を理解することがSNS楽曲分析では特に重要だと考えています。

今回はポジティブ系恋愛ソングの近年のヒット曲として、

  • 恋だろ / wacci(2022)

  • ラブソング / マルシィ(2023)

  • 一目惚れ / 舟津真翔(2024)

を取り上げ、特にサビについて比較してみたいと思います。


恋だろ / wacci(2022)

フジテレビ系木曜劇場『やんごとなき一族』の挿入歌であり、ドラマのための書き下ろし楽曲です。TikTokでも当時ちょこちょこ見かけましたね。

サビの歌詞を意味のあるまとまりで抽出すると、
「性別も年齢も 家柄も国籍も 外見も年収も 過去も何もかも全部 関係ないのが恋だろ」
となっており、このフレーズで約15秒間の尺をとっています。ぼーっと聞いていると「関係ないのが恋だろ」まで聞いて歌詞の解決感が得られるような構成になっています。「歌詞が意味として解決されてサウンドと一体となったときに人の感情が揺れる」とラフに仮定すると、感情の揺れを生じさせるまでに15秒かかるコンテンツである、ということもできそうです(もちろん、一緒に流す映像次第でこの尺感は容易に変わるので、本当にラフな仮定です)。

ドラマ挿入歌であることを考えるとむしろちょうど良い尺感ですが、この楽曲そのままでTikTokでバズらせようと思うと、もう少し違う選択肢も出てきそうです。実際、YouTubeの再生数は3600万回程度となっており、2022年を代表するラブソングのひとつであることは間違いないですが、TikTokのUGC数は13k程度となっているため、TikTok初のHit曲であるとは言いづらそうです。


ラブソング / マルシィ(2023)

こちらはTikTok内でも結構流行りましたね。UGC数は53k程度存在しており、2023年の段階でかなり認知されていた楽曲だったのではないでしょうか。

この楽曲は、比較的TikTokに馴染む形の形式をとったポジティブ系ラブソングだったのではないかと推測しています。先ほどと同様、サビの歌詞を意味のあるまとまりで抽出すると、
「愛しているよ / 愛を誓ったり / 将来を語り合ったり / 僕らはきっと運命 (だってそう決めようよ)」
「居なくなったら 困るどころじゃない / 路頭に迷って見つかるまで 僕はきっと君を探してしまうよ」
となります。ある程度まとまった意味として解釈できる部分で "/" を入れていますが、かなり短い文字数で意味のあるまとまりとして聞こえるフレーズになっている事がわかります。こういった形式の楽曲は、冒頭数秒が大事なTikTokというプラットフォームと、タイパよく感情を揺らしたいという現代の若者のニーズとマッチしていたと考えています。


そして、「一目惚れ」です。UGC数は記事執筆時点で170k弱と、圧倒的です。なにがこのような爆発的ヒットに繋がったのでしょうか?

後の音楽的特徴でも述べますが、本楽曲の差別化要因は楽曲構成やコード進行にあるのではなく、サビの歌詞のフレーズであると考えています。ここが何より時代を捉えたものになっていました。

サビのフレーズは、
「君に一目惚れ / 初めて出会ったあの日から / 恋しくて / 愛しい思い / 捧げる love song」
となっており、ラブソング / マルシィ と同様、短い文字数で意味のあるまとまりとして聞こえるフレーズとなっている事が分かります。中でも他楽曲に対して大きく差別化要因になっているのが「君に一目惚れ」という冒頭8文字です。この記事の中で既に何度か触れていますが、このフレーズはUGC拡大に対していくつかポジティブな作用を与えていました。

  • 分かりやすい恋愛フレーズ、かつ意外といままで使われていない耳新しいフレーズだった。この分かりやすさがダンスクリエイターのイノベーター出現につながったのでした。

  • 動画制作の切り口を「一目惚れエピソードでUGC投稿してみましょう!」と言うような形で分かりやすくクリエイターに提示できた。これにより、「記念日系UGC」の大量生産に繋がったのでした。

  • 「恋する私」という切り口で女子TikTokerの可愛さを表現することに繋がった。これによって、女子TikTokerが「ダンスUGC」のBGMとして本楽曲を取り上げることに繋がったのでした。

  • 恋愛以外のコンテンツに応用できる「解釈の余白」があった。この「解釈の余白」によって、アーリーマジョリティフェーズで「動物系UGC」など、UGCが多様化していくことに繋がったのでした。

これまで書いてきたことを今一度まとめましたが、「君に一目惚れ」というフレーズがいかに効果的だったのかが分かります。特に、この楽曲は、「歌詞でヒットしている」ことの裏付けを比較的簡単に取る事ができます。イノベータフェーズで紹介しましたが、本楽曲には、ほぼ同じメロディ/サウンドの「ハンブンコ」という兄弟楽曲が存在します。こちらのUGC数は2000強と、「一目惚れ」と有意な差があります。もちろんこの楽曲がリリースされたのは3年前なので、時代性が異なることも踏まえないといけませんが、歌詞の違いによってUGC数が有意に変わることがある程度裏づけられると言っても良いでしょう。

TikTokが流行曲に対して極めて強い影響力を持つ2024年において、TikTok内で広まるための条件(≒UGCが大量生産されること)を「歌詞」によって的確に抑える事ができていた。この点が、本楽曲が時代に対して最もマッチしていたポイントだと考えています。

楽曲の音楽的特徴

使用音域と声質

サウンド面でも、近年のポジティブ系ラブソングに求められる傾向をしっかり抑えていたのではないかと思います。まず、地声使用音域から見ていきましょう。前項で引用した3曲をここでも引用したいと思います。

  • 恋だろ / wacci : mid1B〜mid2F#(サビ頻出音はmid2E)

  • ラブソング / マルシィ : mid1A〜mid2G#(サビ頻出音はmid2Fやmid2F#)

  • 一目惚れ / 舟津真翔 : mid1E〜mid2G#(最後半音上転調でhiAまで使用)

一般的な男性の声楽的声域の平均は、地声で mid1C〜mid2G といわれています。つまり、トップノートがmid2G付近だとカラオケで誰でも歌いやすい曲になったりするわけですね。耳触り的にも、親しみを持ちやすい音色になるので、「等身大の恋愛系UGC」の世界観と非常にマッチしていたのではないかと考えています。

また、上で引用した3曲を歌うアーティストは、どなたもmidが心地よい暖かい声をしていますよね。歴史的に「ポジティブ恋愛ソングといえばこんな声質」という良い意味でのイメージがついているところに対し、舟津さんの声質がミートして、UGCの世界観を確固たるものにする効果もあったように思います。

楽曲構成とコード進行

楽曲構成やコード進行も、王道を外さない構成となっています。この在り方も、楽曲が訴求したい世界観から外れないようにする効果があったと推測しています。

楽曲構成で言えば、

  • Intro:ピアノ・ギター中心のPopsアレンジ。ピアノでサビフレーズを使った伏線 。

  • Verse:クリーンギター中心のバッキングから、徐々にピアノが戻ってくる

  • Pre-chorus:ピアノが完全に戻ってくるのかと思いきや、バンドサウンドっぽいアレンジに突入してちょっとした裏切り感

  • Chorus:Introと同様のアレンジに戻って解決感

と、若干の裏切り要素が入りつつも、ポイントを押さえたオーソドックスな構成となっています。コード進行も、サビだけ抜粋すると、

  • I → IV → V → I → V/VII → VIm → IV → IIm → V

という具合です。トニック→サブドミナント→ドミナント→トニック の循環となっており、クセのあるノンダイアトニックコードが入ってきたりはしません。これまた王道を行くアレンジとなっています。これにより、楽曲の構成が世界観を邪魔しないようになっています。やはり、耳に引っかかるノンダイアトニックコードが入ったりすると一気に世界観に影響を与えますからね(それを巧みにコントロールして名曲を生むアーティストももちろん多くいます)。

総括

楽曲構成やサウンドは、これまでのポジティブ系ラブソングでもしばしば見られるような王道的構成となっています。これは、曲にクセを与えず、良い意味でUGCの世界観を守ることに繋がっています。いわば、本楽曲におけるサウンドは、楽曲の企画コンセプトに対して守備的位置付けとなっていたのではないかと考えています。攻めの役割を担っていたのは、前項で解説した歌詞とUGCの親和性の部分。その攻めを邪魔しないよう、楽曲の世界観を崩さない役割を持っていたのが本節で概説したサウンド、という位置付けになるのではないでしょうか。

バズった結果得られたもの

  • YouTube チャンネル登録者数:68,000 → 92,000 (+24,000)

  • YouTube「一目惚れ」MV再生数:680万回

  • TikTokフォロワー数:30万→33.7万 (+37,000)

  • テレビ出演:情報番組ZIPへの出演

@_0709mf

やっとZIP!🤲🏻できた!テレビ初インタビュー!『一目惚れ』9億再生突破🙏🏻#舟津真翔 #ZIP

♬ オリジナル楽曲 - 舟津 真翔(ふなつ まなと) - 舟津真翔 Funatsu Manato

楽曲のリリースが今年5月であることを考えると、今後大規模ツアー等が発表される可能性がなくはないのですが、いまのところそのような発表はまだありません。この結果だけを見ると、総再生数9億回というTikTokでの爆発的バズに対して、アーティストに還元されたものが一見すると少なく、ややもったいない結果のようにも見えます。ただし、アーティストの認知度を一気に高めたことは間違いありません。ドラマのタイアップなど、将来の案件に繋がる大きなステップアップになったのではないでしょうか。次の「一目惚れ」を生み出す事ができれば、さらに大きなジャンプに繋げる事ができそうです。

これまでのノートでも述べている通り、TikTokでバズっても、それ自体がアーティストになにか恩恵をもたらすわけではありません。TikTokでバズることの意味は、単に広告費を掛けずに露出機会を爆発的に増やすことができる、くらいのものなので、そのあとどのようにアーティストへのエンゲージメントを高めるのか、その動線設計が非常に重要です。

この観点では、以前分析ノートをまとめた「シンデレラボーイ」が非常にうまい仕組みを持っていました。本楽曲においても、この手法は有効であったように思います。例えば、MVをキラーフレーズの「一目惚れ」にもう少し寄せた内容にして、感情を揺さぶる仕組みをいくつか用意し、最終的にエンディングで心地よい解決感を得られるような脚本・演出とすることで、YouTubeでの連鎖的なバズが狙え、新規ファンのエンゲージメントをより高めることにも繋がったかもしれません。

再現性のある要素

楽曲投下のタイミング

恋愛ジャンルの楽曲はオールシーズンで求められていて、一見レッドオーシャンなジャンルにも見えますが、移り変わりの激しいTikTokにおいては、一定間隔で同じようなコンセプトの楽曲が求められます。ノート内で述べたように、ラブソング / マルシィを最後に、しばらく「ポジティブ系恋愛ソング」がリリースされていなかったところに 一目惚れ / 舟津真翔 が投下されたので、レッドオーシャンなジャンルの恋愛楽曲の中でも頭ひとつ抜ける事ができました。

イノベータの回し方

ダンスクリエイター(イノベータ)の出現タイミングは非常に良かったように思います。おそらくこの楽曲においては、ダンスを起点にバズを生み出そうとしても難しかったでしょう。ただ、この楽曲においては、ある程度再生数が回っている段階で、それをブーストするような形でダンス動画が出現しています。もちろんいつも述べているように、楽曲がダンス動画に採用される「文脈」をきちんと読み切る必要はありますが、イノベータに動画作成依頼をするタイミングの例として参考にできる部分はあるように思います。

歌詞のフレーズ

「類似曲の中での本楽曲の立ち位置」の項で述べたように、「君に一目惚れ」というフレーズが本楽曲の主な勝因です。そんなフレーズ作りにおいて、以下観点は再現可能な視点と言えるのではないでしょうか。

  • UGC作成の方向性を明確化するようなフレーズである事

  • UGCが多様化したときに「解釈の余白」が残るようなフレーズである事

もちろん、これを満たすフレーズを考えることこそが難しいのですが、制作段階で意識することはできそうです。

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