脚本を書いていて落ち込んだ時の、元気の出し方
先日書いた、脚本コンクールの後の失敗談が思ったより多くの方に読んでいただいて、驚きつつ嬉しかったです!(Xで話題に上げてくださった上杉さん、ありがとうございました)
が、ここで「いろんな人に読んでもらえるものを書かなきゃ!」と身構えるとnoteが長続きしないので、今日もゆるく書いていきたいと思います。
脚本を書いていると、いろんな理由で凹むことが多いので、そんな時の元気の出し方です。
美味しいものを食べるとか、寝るとか、趣味とか旅行とか、そういうのは僕が言うまでもないので、自分がどういうときどうやって元気を出しているか、について書きます。
周囲の人と自分を(特に年齢で)比べてしまう時
脚本を書いていると、周りの人と比べてしまうことがよくあります。
誰がコンクールで入賞したとか、誰がゴールデンでメインライターやったとか。
同じコンクールで入選してたあの人、新しいドラマやってる、とか。
朝ドラ書いてる脚本家の方、年下じゃん、みたいな。
気にしないようにしよう。とか思っても気にしちゃうし、対象を拡大していくと『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼル監督とかさえ同世代ですからね。
この手の思考で落ち込んだ時の元気の出し方は『大器晩成な人をwikipediaで見る』です。
今をときめくあの人でも、実はデビューが30代後半だったり、40代、50代から活躍なさっている方もいます。
作品名が並んでいるところで、作品と作品の間隔も見ます。
よく見ると1つ前の作品との間が2,3年開いてたりして、さらっと書いてあるけど、その期間、仕事が入らなくて大変だったりしたのかな、とか想像したり。
きっと人知れぬ苦労があるんだろうな・・・と思いを馳せます。
1人見ても気が収まらなかったら何人か見ます。
間違っても、デビュー作が大ヒットして世に躍り出た、みたいな人のを見ない方がいい。まあ時にはそういう人の活躍をあえて見て、悔しさエンジンにガソリンを継ぎ足すのもいいですが。
自分が面白いと思うものが、他の人にとっても面白いかわからなくなった時
人に読んでもらうのって、怖いです。
書いたものが面白いかどうか以上に、「自分はこういうものを面白いと思ってます」という、自分の価値観とか人間としての器の大きさそのものが、書いたものの中に赤裸々に現れている気がするからです。
自分にとって面白いものが、果たして他の人にとっても面白いのか?
自分が好きなものより、多くの人に面白いと思われるような(ウケそうな、売れそうな)ことを書いた方がいいんじゃ?と思うこともよくあります。
そういうことで落ち込んだ時の対処法は『図書館か書店かDVDショップに行く』です。
近所のブックオフとかでもいいです。
例えどんなに小さい規模だとしても、相当な数の本とかDVDが並んでいます。
果たして一生の時間全部費やしたとして、そこにある本とかDVD全部読んだり観たりできるか?って想像してみるんです。
多分無理なんですよね。
世の中の全てのコンテンツを見ている人は多分、ほぼ、いない。
だとすると、きっとみんな、自分の好きなもの、興味が湧いたものを手に取ると思う。
「売れそうなもの、ウケそうなもの」という理由で手に取っているわけじゃ、多分、ない(いやー、そういう人もいそうですけど、その話は置いておきます)
だから、好きなもの、自分が面白いと思うものを書くしかないんです。
僕は普段近所の図書館で作業するので、筆が止まったら書棚の間をうろうろします。
タイトルをばーっと見ながら歩くこともあるし、ただ下を向いてうろうろしてることもあります。
ただの不審者ですね。
書き上がったものを褒めて欲しくなった時
これは最近見つけた方法です。ていうか最近になって使えるようになった方法。プロットを書くときに使います。
書き上がったものに、自分以外の視点でコメントが欲しいことってあります。ぶっちゃけあんまりけなさないで、褒めて欲しい、みたいなこと、あります。
でも、人に読んでもらうと、思わぬ方向から、心の柔らかい場所にぶっとい槍を深々とぶっ刺されて、なんか知らんうちに致命傷みたいなこと往々にしてあるし、かといって誰かに読んでもらうときに「褒める前提で読んで」って頼むのってハードル高いし、仮にそう頼んで読んでもらって「面白かったよ〜」とか言われてもそれはそれで醒める感じもする(面倒臭いな)。
なので、まず、ChatGPTを起動します。
そして、「これから映画のプロットを送ります。読んで良いところを挙げてください。また、前向きな改善点を教えてください」と入力します。
プロットをコピペして送ります。長すぎるとはじかれるので注意が必要です。前半後半などに分けて送ることもできるみたい。
ベタ褒めして欲しいとか、厳しめにダメ出ししてほしいとかでも、対応してくれます。
だんだん元気出てきました。
そろそろ仕事に戻ろうと思います。