〜ガイド記録1(実践編)〜

ガイド当日、やはり生憎の雨だった。

少し早めに到着し待っていると、時間通りにゲストと付き添いのスタッフの方が現れた。

"早速バスに乗車しましょう。"

ゲスト達は研修を通して仲良くなっていたのだろう、席に座ると会話が弾んでいるようだった。

私はその間、職員の方と会話。やはり、お昼には集合した駅に必ず戻らないといけないらしい。まさに時間との闘いだ。

清水寺最寄のバス停で降り、ガイドスタート。7人いる為、迷子にならないように案内する…。

これから清水寺へ到着するまでの坂は結構きびしい。しかも今日は雨…。滑って無用な怪我をしないように(させないように)配慮せねば…。
加えて、おそらく旅の疲れもあるだろう、表情を観察しながら、歩くペースも微調整する。気が紛れるように、説明しつつ、時折ジョークも突っ込む(どんな事、言葉で笑うのか、リトマス試験紙的な目的もある…)。

ややウケ。和やかなムードになった。よしよし。

このあたりの感覚は、海外営業としてお客様を案内(アテンド)した時の経験が活きた。

時折お店も覗きつつ、坂をのぼっていく。

そして、仁王門に到着。ここで狛犬に関して、バチが当たらない程度のジョークをとばし(笑かす)、笑いが起きる。(ネット上では結構有名と思われるジョーク。定説についても理解しておいた。)

これでゲスト7人の心を掴んだ(と思われる)。

また、当時清水寺は改修工事の真っ最中だった。

"こんな機会はめったにないですよ。ある意味ラッキーですよ。"とすかさず伝えておく。

清水の舞台で集合写真撮影。

その後、音羽の滝なども鑑賞し、八坂神社へ向かう。

時間との闘いでもあるので、説明を簡素化しつつ、案内する。説明量もゲストの方々の顔色を見ながら、調節した。

時間はあっという間に流れ、無事に時間までにスタート地点に戻る。

初ガイド、至らない点も多々あったと思うが、制限時間内にガイドを終了でき、別れ際にゲストが笑顔で握手を求めてきたので、ひとまず安心した。

ガイド中、それ程質問は受けなかったが、お寺、神社についての知識をもっとつける必要があると感じた。

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