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「バイブスあげ」
NHK朝ドラの「おむすび」で、橋本環奈さん演じるギャル魂を持つ主人公が「アゲ〜!」って言うんですけど、
それって、テンションのアゲ(高い)ではなく、
「バイブス」のアゲだと思うんですよね。
Hip Hopの現場やクラブで、「バイブス高い」「ナイスバイブス」など、
よく聞く言葉でした。なんかいい感じで最高!って意味です。
「vibe」を調べると「本能的に経験される特有の感情的な雰囲気」と翻訳している辞書もありました。
バイブスはだいたい、雰囲気、ノリ、テンション、高揚感など翻訳されますが、「共振」とか、「波長が合う」ということとも繋がると思います。
viberation(振動、揺さぶる)という言葉から繋がっていると思うし。
ところで「バイブスが高い」と、「テンションが高い(テンあげ)」は、似ているけれど違うと思うんです。バイブスは、もっと総合的。
「テンあげ」は、富士山くらい高いという形容ができます。
しかし、ここでの高いは、自分から遠いことでもあります。
バイブスの高さは、もっと内側、シンクロ率にも似ていて、
どれだけ、波長が近いか、という要素もあると思います。
共振して、一体感を感じさせてくれる雰囲気。
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今日あきらかに"バイブスが低い"店員さんを見て、そんなことを考えました。
駅のお店で、1個300円の本格的なカヌレを買おうと思いましたが、
バイブス低いひとから買うのヤダな…と思ってやめてしまいました。
テンションが低い上に、波長が合わない感じで。
しかし、テンションが低いけれど、誠実で真剣な態度のひともいます。
大切なのは、バイブスなんです。
まあ今日の一見バイブスが低い店員さん、きっと余裕がなかったのかな、
なんて思ったりします。そんな日もあるよね。
神門(ごうど)さんの大好きな曲の歌詞を思い出してみる。
人のためにした努力が、人から人を削るわけがない
神門 「光景」 Track by 観音クリエイション
あなたが誰か、波長の合うひとと会えますように。