Book126 『僕は君たちに武器を配りたい』瀧本哲史
本書でも度々引用があるように、現代版『君たちはどう生きるのか』といったイメージの本。
内容はもちろん児童向けでもなく、資本主義が支配する現代社会の厳しい状況を踏まえて、自分の頭で戦場を勝ち抜くための心構えが説かれている。
扇動的な言葉も多いが、『自分の少数意見が将来多数派になれば報酬を得られる』という資本主義ルールの本質を端的に表現する言葉も多く、説得力が高い。マーケティングも同じでいかに今後多数派となる手法を少数派の段階から取り入れて競争優位を作り出せるか、は非常に重要。一方で人生の道筋はたとえ少数派のままで死のうがこれ、という道を見つけた方が賢く今後多数派になる道を見つけようとするより納得感は高いと感じる。
残念ながらもう亡くなられてしまったが、著者のエネルギーを感じる良本。
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