#12 たかがウォーミングアップ!? パート3
パート1、パート2をご覧になっていない方は、始めにパート1&2をご覧頂くことをお薦めいたします。
ウォーミングアップの流れ
リリース
リセット
モビリティー&アクティベーション
ファンダメンタルムーブメント
ニューラルウォームアップ
パート3では、ウォーミングアップの流れの最後の二つのステップを紹介します。
4つ目のステップは、「ファンダメンタルムーブメント」です。
4. ファンダメンタルムーブメント
このステップでは、基礎的な動き(ファンダメンタルムーブメント)やその日にトレーニングする動きのリハーサルや再獲得をする事を目的に行います。
*ファンダメンタルムーブメント*
ここではファンダメンタル・基礎的な動きとは、スクワットやヒップヒンジ、ランジ、上肢のプッシュ(腕立て伏せ)、上肢のプル(懸垂)、回旋、ロコモーション(歩行)の事と定義させて頂きます。
スクワットであったり、ランジや腕立て伏せなどの基礎的なエクササイズを回数も少なく、丁寧に行います。
運動やトレーニングを始めた人であれば、苦手な動きの練習や、正しい動きを覚えるのにも使えます。
怪我をしないためにも、正しいフォームが大変重要な為、ここでのプロセスは欠かせません。
回数は3-5回を丁寧に、ゆっくり行います。
ウォーミングアップのプロセスは次でラスト!
5. ニューラルウォームアップ
ウォーミングアップの最後のステップでは神経系に刺激を入れます。
強度は高めで、回数は少なく行います。神経を刺激したいので、特別回数多く行う必要はありません。
1-2セットを3-5回行います。少しずつ、心拍数も上がってきて、身体もより温まってきて、準備ができてきます。
ここではジャンプであったり、スキップ、メディシンボールを投げたりするような動きを行います。
また、ジャンプなどの瞬発的な力発揮では、II型の筋肉線維(速筋・白筋)を刺激します。この筋肉線維は加齢と共に落ちやすい筋肉線維ですので、常に少しでも使い続けるのはとても重要になってきます。II型の筋肉線維は、加齢による転倒の防止にも役立ちます。
エクササイズの例
さらに1方向だけでなく、いろいろな方向でも行います。例えばホッピングも前後の方向だけでなく、左右や回転を加えてみてもOKです!
これまでの流れで、ウォーミングアップで行いたい内容はカバーできていると思います。ただしすごい長く時間を掛けて行う必要はありません!
紹介したものは一部ですし、もちろん全てを行う必要もありませんので、自分に必要なものをピックアップして行います!
(この個々に何が必要かを見つけるために、動きのスクリーン(動きの質の評価)やいろいろなテストを用いることはあります。運動指導者やパーソナルトレーナーを活用して下さい。)
一連の流れを通して、身体と心がトレーニングをする準備が整っていきます。怪我をせずにトレーニングを行うためにも、ウォーミングアップはとても重要です。
また、自身のルーティンを確立するのもウォーミングアップを続けるのに重要かもしれません。
是非、ウォーミングアップをトレーニングの前に取り入れて安全で健康的なトレーニングを続けて下さい!
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