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海外駐在中の超激務経験が、保険営業に役立った話
こんにちは。Keisuke@海外駐在経験フルコミFPです。
私は国内大手生命保険会社で海外駐在員として働き、現在は保険代理店でフルコミFPとして活動しています。
今回は海外駐在中の激務経験が現在の保険営業に役に立っているという話をしたいと思います。
労働基準法適用外の超激務な海外駐在業務
私は新卒で国内大手生命保険会社に入社し、3年間の保険営業と3年間の新卒採用人事業務を経験後、海外駐在員として海外のグループ会社に派遣されました。
海外駐在で赴任した際に驚いたのは労働時間の長さです。
なんと日本の労働基準法は日本国内でしか効力を持たないのです。
私が勤めていたのは金融機関でしたので、日本で勤務していた時は比較的労務管理はしっかり行われていました。毎月の労働時間に制限がある中で業務用PCのログ管理やファイルへのアクセス履歴は全て管理されておりましたし、業務資料の持ち出しも原則禁止です。
ただ海外駐在になるとそれらは一気に緩くなります。
海外は日々予測不可能なトラブルが頻発するので、とにかくタスクが溜まり続けます。それに伴い自然と労働時間は長くなり、かつ労働時間を制限するものもなく、いわゆる激務状態が出来上がります。
特に日本社の日本人駐在員は横断的に各部門にかかわる為、業務の影響範囲が広くなります。タスクを自分のところで止めてしまうと、致命傷を負います。
私も恥ずかしながら押し寄せる莫大な業務量に対し、不眠不休の労働時間で対応しきれないレベルに達した時、飲み込まれてしまって周りに迷惑をかけてしまったことは少なくありませんでした。
激務の中で仕事を進めるために意識していたこと
海外駐在の激務の原因は、とにかくトラブルです。
いつ、どんなことが起こるかわからない中で数多くのトラブルに対応し続けなければなりません。
ただ、そんな激務の環境下でも仕事を上手く進める人は周りにたくさんいました。
上手く進めることができる上司には数多くのことを学びました。その中で、激務の対処法として学んだ中で印象に残っているのが「優先順位を間違えないこと」、「優先順位さえ間違えなければクリティカルなミスは起きない」という考え方です。
海外駐在では様々なトラブルが連続して舞い込んできますが、一度に2個も3個も同時対応することは困難です。
今何のタスクがあるのか、何が今1番優先順位が高いのか、2番目以降の優先順位はどうなっているのか、そして新しくトラブルが起きたらそのトラブルは優先順位の何位に食い込んでくるのか。常にそれらを整理し続け、1番の優先順位のタスクにフォーカスし続ければ大丈夫。
上司から優先順位の大切さを学んでからは、常に意識し続けました。その結果、一気に仕事が前に進む感覚を覚えることができました。
優先順位のつけ方
優先順位を意識することは大切ですが、どのように優先順位をつけるのかも同様に大切です。
私は順位を付けるにあたって、常に以下の①から④の要素を①から順番に考えていました。
①そのタスクの完了方法は理解できているのか?
(進め方がわからない状態は絶対に放置しない。ここで放置すると激務の波に飲み込まれる。)
②そのタスクを完了させるための協力者のスケジュールを抑えらるか?
(自分だけでできるのか、それとも協力者が必要なのか。協力者が必要な場合はまずスケジュールを調整&抑える。自分にはできないor他の人でもできるなら早めにボールを投げる。)
③そのタスクを完了するための所要時間は明確にイメージできるか?
(所要時間とデッドラインとの距離感を常に意識する。)
④完了期日(デッドライン)はいつなのか?それは修正可能なデッドラインなのか?
(所要時間と完了期日の距離感を意識しつつも、最悪の事態を想定して修正可能なデッドラインを把握しておく。)
これらを整理することで、今自分がやらなければいけないことが明確になりますし、何かトラブルが発生した時でも冷静に対処することができるようになりました。
保険営業にも通ずる「優先順位」という考え方
「優先順位」を間違えないというのは、生命保険営業にも大切です。
それは営業マン自身の業務管理やスケジュール管理という観点もありますが、何より優先順位が大切になるのはお客さまに提案する保険商品の順番です。
生命保険は、数多くのリスク(死亡、高度障害、介護状態、三大疾病、入院、ケガ、老後資金、相続、、、、等々)に備えるための商品です。
もし生命保険に掛けられる資金が無限にあれば、優先順位を考えず、全てに備えることが可能でしょう。
ただそんな人はいません。(もしそんなにお金がある人は保険は不要だと思いますが、、、)
営業マンはお客さまの価値観、夢、家族構成、資産状況等のパーソナル情報に基づいて、お客さまの限られた資金をどのリスクに充当するのかという優先順位の交通整理をしなければなりません。
特に、生命保険は命、そして人の人生に大きく関わるので影響力は絶大です。ごめんなさいでは済まない事態は数多く発生します。
だからこそ、優先順位は保険営業に非常に大切なのです。
最後に、私の夢は、将来もう一度海外に行き、正しい日本の生命保険営業を世界に普及させることです。
私自身日々生命保険を扱う人間として、これからも優先順位を意識した、お客さまに寄り添った保険営業マンを目指していきたいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
引き続きよろしくお願いいたします
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