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ひとりで会社はじめました
はじめまして!宮脇 啓輔(みやわき けいすけ)と申します。
タイトルに記載の通り、起業をきっかけにnoteで自分の想いを発信していこうと思っています。是非、お手すきの際に一読いただけると嬉しいです。
2019年4月1日付で株式会社unname(アンネーム)を登記し、いわゆる「しょぼい起業」をしました。手伝ってくれる仲間に囲まれながら起業というスタートラインに立つことができました。社員は自分以外にいないので、まずはひとりで会社をはじめることにしました。
今回はこのブログでは、僕が起業に行き着いた背景や、これから何をしていくのかを、自分の想いや価値観を散りばめながらお伝えしていきたいと思います。
これまでの宮脇について
2014年にサイバーエージェントといういわゆるメガベンチャーに就職し、自分でも納得いく第一志望の企業に入社することができた。我ながら戦略的に就活ができたと思っていた。しかし不思議なことに、入社する直前は本当の意味でやりたいことは何一つなかった。もちろん起業したいなんて思いも一ミリもなかった。なので最初に配属される部署は“なんとなく一番しっかりしているところがいいのではないか?”程度の考えでインターネット広告の世界に飛び込むことになった。キラキラ目が輝く同期の中で、やりたいことが何もない大きな劣等感を抱き、そのキャリアをスタートさせた。
最初の2年はひたすら食らいつくのに必死で、特に余計なことは何も考えなかった。そしてそれだけでも成長実感と充実感の中で過ごすことができた。
しかし社会人3年目になって、とにかく悩んだ。
成長実感もない、ネット広告に飽きた、この仕事で誰を幸せにしているかわからない、心が休まる時間がない。いろいろあったけど何よりも“あ、21世紀を代表する会社なんて創りたくない”(サイバーエージェントのビジョン)ってのが悩みの理由だった。そんな中で、シンプルに“自分は何のために働いているのか?”、そもそも“自分は何のために生きているんだっけな?”ということをめちゃくちゃ考えるようになった。
悪く言えばモヤモヤしているその辺にいる社会人。良く言えば“自我が芽生えた”みたいな感覚があった。
人が生きていることに意味はない
仕事の悩みをきっかけに、生きている理由について考えたことがある。なぜ生命が誕生し、なんのために我々は生かされているのか?今この瞬間に自分が死のうが、明日何事もなかったかのように地球は周っていく。自分一人が死ぬことなんて地球規模からすると、誤差すぎてむしろ無だ。やっぱり人が生きていることに意味はない。としか思えなかった。
でも、生きててよかったと思う瞬間はいっぱいある。シンプルに幸せを感じる瞬間だ。では自分が幸せだった瞬間はいつだろう?「部活をしてる時」だった。ではなんで部活をしているときは幸せなのか?
没頭しているからだった。
では、学生時代にタイムスリップできないという前提で、今後人生において部活より没頭できる環境とはどういう環境だろうか?
そんな時に行き着いたのが
“全ての事象を当事者として取り組める環境こそがもっとも没頭できる環境ではないか?”という仮説だった。
なぜ起業するのか
そんな時にふと読んでいた漫画が「海賊と呼ばれた男」だった。
昭和20年8月15日、日本敗戦。それは、石油会社「国岡商店」が何もかも失った日でもあった。莫大な借金だけが残り、もはや再生不可能と全社員が覚悟する中、店主・国岡鐡造は「愚痴をやめよ」と発し、会社再生、そして日本再建にとりかかることを表明する。一人の馘首もせずに再生の道を模索する鐵三だったが、売る油は一滴もない。前途は絶望的であった。
これだと思った。戦時中の激動の時代を生き抜き、従業員を守り会社を再建させていく国岡鐡造の姿に、これ以上の没頭はないと思った。
自分も経営者になりたい。経営者になって人生に没頭し続けたい。自分のために人生の貴重な時間を捧げてくれる仲間に飯を食わせたい。そんなことがこの先の人生でできるかもしれないと思うとワクワクした。
初めて本当の意味でやりたいことがなんとなく見えた気がした。
どんな会社にするのか
unname社のMissionとVisionはすでに決まっている。
Mission:Update your peak.
Vision :“没頭”の仕組みを生み出す
ここからはかなり主観的な話をします。
僕は没頭が最強だと思っています。
生きる目的を見失っている人たちは、現在の自分の幸せの定義ができていないように思います。また、かつては没頭していたことがあったけど今は惰性で生きているという人もたくさんいるように思います。
要するに、人生のピークが(大して思考しなくても没頭できる環境だった)中学、高校、大学でストップしてしまっている人がほとんどなのではないか? ということです。
そういう大人達が、「学生の頃に遊んでおけよ」と謎の呪文を唱えてくるわけですが、彼らは今後の人生においてピーク(幸福度の頂点)を更新できるイメージを持てていないのではないかとすごく感じます。人生にはもちろん波があるので、常に上昇し続けなくてもいいけど、まだこの先の人生で楽しいことがあると思えると、それだけで前向きに生きていけるのではないかと思うのです。
そこで、人生においての幸せを再定義し、人々の没頭を作り出すことができれば、自ずと人生は豊かになっていくのではないか?という仮説を持っています。そんな仮説をいろんな手段を持って立証していきたいので、何かに一点突破するスタートアップ的な会社にはするつもりが現状ありません。
しょぼい起業を選んだ理由
「起業=資金調達」という風潮にすごく違和感がある。そもそも経営すること自体が目的でもある自分にとって、会社の経営権の一部と出口を握られ、過度なプレッシャーに追い込まれながら一点突破していくことにテンションが上がらない。確かに短期間で会社を急成長させ、箔と大金を手に入れることも素晴らしいし何も否定することはないけど、このスタイルはあまりにも自分に合わない。
前職のスタートアップで何人も理不尽にやめさせられたり、自分自身もすごく悲しい辞め方をしたことも含めて、(エクイティでの)資金調達は現状しない。
2018年の10月からフリーランスとして半年間複数社でマーケティング支援をしてきたので、金銭的な不安は全くない。イニシャルコストゼロでいきなり黒字の事業でジリジリ活動していく。いわゆるキャッシュエンジン型の事業だ。まずはこのマーケティング事業でしっかり会社の基盤を作っていきたい。(※マーケの副業やりたい方、正社員でも興味ある方ご連絡ください!)
今後は何をするのか
世の中に「没頭の仕組みを生み出す」ことで、人生のピークを更新できるようなサービス、体験、言葉、感情、現象を創っていきたいと思っている。社名のunnameもまさに、まだ名前のない感情や現象に名前を付け、意味づけしていく集団になるという思いを込めて名前を付けた。(ちなみにunnameという単語は存在しないので、unname is unnamedです)
詳しい内容はまた別のブログで書きたいと思います!
■起業に大きな影響を与えた高校の部活動の経験
■採用情報
株式会社unnameでは、企業向けのマーケティング支援を創業フェーズの会社でチャレンジしたい仲間を探しています。少しでもunnameに興味を持ってくださった方は、上記の採用情報ページもしくは代表の宮脇までDM(Facebook・Twitter)くださいませ!
■株式会社unnameについて
バックナンバー
①ひとりで会社はじめました
②とりあえず作っていい会社を、本気で創った理由
③最初に創りたい "没頭の仕組み" について
④創業半年の振り返りと次の半年の宣言
⑤2020年に起業を目指す一部の方々と僕の大好きな方へ
⑥スポーツをやりたくてウズウズしている全ての社会人へ
⑦高校の部活動で得られなかった青春を、今後の人生をかけて取り戻していくんだと思う
⑧unnameという社名に込めた想い