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チーム合宿で遠方にわざわざいく理由、泊まる理由

こんにちは、unnameの代表取締役の宮脇啓輔です。

先日、福岡にチーム合宿へ行ってきたのですが、想像以上に収穫があったのでぜひ何かの参考になればと思い、noteを書くことにしました。(本社は東京で、福岡支社メンバーが1名)

このnoteでは、そもそも合宿自体に意味や効果は感じているが、
「別に遠くに行く必要はないよね」
「泊まりじゃなくて、日帰りの方がコスパいいよね」
と、思っている方向けに書いています。




■合宿の概要
日時:2024年8月24日(土)〜25日(日)
場所:福岡市内
参加メンバー:正社員7名(東京6名、福岡1名)
目的:新メンバー追加に伴う、相互理解やチームビルディング


合宿の目的

今回の合宿の表の目的としては、新メンバー追加に伴う、相互理解とチームビルディングでした。

少人数の組織においては、既存メンバー内で共通言語が多くなり、内輪感が出やすいという側面もあります。それ自体はいいことなのですが、新しいメンバーが排他的に感じるリスクもあるので、できるだけ解消できればと思っていました。

また、会社のフェーズも徐々に変化しているので、既存メンバーに関しても自分の口で自分の会社の現在地点を語れることが重要だと思い、今回チーム合宿を行うことにしました。

裏の目的としては、メンバーの成長機会として捉えており、いい失敗ならぜひして欲しいなと思っていました。これまでの合宿は、代表の自分や古参メンバーの中本が組立、当日の進行も行うという形で実施することが多く、本当の意味での主体性を引き出しづらい状況にありました。

もちろん、古参メンバーの方が経験や共通言語が多く発言も多くなるのものですが、自分たちが頑張らなくても合宿が回せるような、筋肉質な組織にしたいと思い、思い切って任せてみることにしました。

福岡在住と出身メンバー2名を幹事に任命。あえて、二人の関係性を曖昧にさせ、テーマも自由度の高い状態で任せ、幹事業務の難しさを体感してもらうことに。

幹事:弘松のnote↓



合宿の内容

合宿は業務の連絡が飛んでこない土日に実施することにしました。タイムテーブルは下記の通りです。この中から、特に印象的だったコンテンツについてご紹介します。

■DAY1:8月24日(土)
チェックイン(合宿の役割と目標の宣言)
相互理解コンテンツ(ストレングスファインダー編)
相互理解コンテンツ(スキルマップ編)
ランチ
会議の常識の策定
振り返り
写真撮影
懇親会

■DAY2:8月25日(日)
みんなでお寿司
チェックイン
支援ポリシーの策定
採用サイトリニューアル
代表へのQ&A
ネクストアクションの整理
振り返り


チェックイン(合宿の役割と目標の宣言)

まず最初のコンテンツでは、合宿の目標と役割を宣言してもらうことからスタートしました。この宣言は、言うだけ言っていざ始まると意識が薄れるということがあるあるかなと思っていたので、初日の最後、二日目の朝と最後の合計3回振り返りポイントを設定し、宣言通りに進められているのか?宣言に対する修正が必要なのか?を話し合う機会を設けました。

達成したいこと、役割ともに個人の個性が出ていて面白い



相互理解コンテンツ(ストレングスファインダー編)

コンテンツの内容としては、
①ストレングスファインダー上位10の資質を眺め、各メンバーの特性を知る

unnameでは、入社した人のストレングスファインダー受講を必須としています

②資質の定義自体がわかりにくいものもあるので、都度定義を確認する

③メンバーごとの上位10の資質を可視化し、組織の状態の可視化を行う

このように可視化することで、組織の強み弱みを把握できる

今のunname社の状態としては、
・コミュニケーション
・着想
・学習欲
を上位の資質として持っているメンバーが多かったです。

ここから読み取れることとしては、マーケティング支援を行う会社として、コミュニケーション力は当たり前に必要であること、着想が強いメンバーが多いので会議ではアイディアが溢れる一方で、発散しやすいこと(収束を意識するメンバーが欲しい)、採用の場面では学習欲を測るような質問をすべきなど、かなり言語化が進みました。

一方で、赤枠で囲んでいる資質に関しては、誰も上位に持っていないもので、これが今のフェーズの組織には必要ないものなのか、欲しいものなのかをディスカッションし理解を深めたり、一人だけ上位で持っている資質はその人の強みを存分に生かした組織運営をしていこうなど、相互理解だけでなく、組織運営の方向性が共有できたことがかなり収穫でした。



相互理解コンテンツ(スキルマップ編)

今のunnameは、まさに10人の壁を越えようとしていると最中です。4~5人の時は、全員が全員を深く理解していたり、そもそも役割分担の選択肢が少なすぎて、何かをプロジェクトを組成する際に迷いがない状態でした。

10人程度の組織になってくると、プロジェクトを進める際の分業の仕方や選択肢が無数にあり、連携の難易度が急に高まってきました。というより、むしろ組織運営のゲームのルールが変わるというようなタイミングなのかと認識しています。

そんな過渡期を迎える中できたる10人の壁に備え、ストレングスファインダーの資質よりも、もう一段階具体度の高いスキルの「得意・不得意」「やりたい・やりたくない」を可視化することで、チーム組成を円滑に進めるため、今回のコンテンツを企画しました。


①スキルの書き出しを行う

企業ごとに発生する業務をイメージしながら、自分たちに必要なスキルを自分たちの言葉で書き出します。

資料作成 - 言語化
資料作成 - 図式化
執筆力
ルーティン業務推進力
タスク管理能力
新しいツールへの適応力
ファシリテーション力
プレゼン力
問題解消力
関係者管理力
品質管理力
リソース配分力
メンバー教育力
予算計画管理力
リーダーシップ力
突撃力
壁打ち力
推察力

②それぞれのスキルに対し、自己評価を書き込んでいく

・能力軸:できる・微妙・できない
・意欲軸:やりたい・普通・やりたくない

3×3の9パターンでスキルに対して自己評価をしていく

③自己評価を全体シートにまとめ、他者評価とのギャップについて会話する

スキルマップの完成版。苦手な業務に関しては、得意なメンバーで補完できる体制を目指します。


④スキルマップに沿って、既存プロジェクトの役割の再分担

今すでに進んでいるプロジェクトの役割分担が、全体最適されていない可能性があるので、得意不得意を鑑みながら再調整を行なっていく。

新規プロジェクトを組成する場合も、どのスキルに長けたメンバーをチームに入れるべきかわかりやすく、合宿後にもしっかり資産として残りました。



「会議の常識」の策定

中途メンバーが多い組織だと個々のスキルが高いものの、会議に対する認識やお作法が違うことが多く、毎回対症療法的に指摘するのも辛いということで、会議で守るべき方針を作成することにしました。

これに関しては、トップダウンで決めたものを降ろすよりも、みんなで大事にしたい姿勢や価値観について言語化するプロセスを経て、納得感を高めようという狙いがありました。

Figmaで付箋を貼り付けるようにブレストする形式でアイディア出しを行った

完成した「会議の常識」



代表へのQ&A

仕事の内容やプレイベートなこと、創業エピソードなど普段なかなか話さない話題について、事前にみんなから募ってお伝えしました。

問われて初めてできる言語化もあり、話者である自分でさえも収穫があった



福岡で合宿を実施メリット

福岡で合宿を実施したメリットはさまざまありましたが、想定していたものと、実施した後に気付いたものがあります。今回は遠方にいく理由と、福岡ならではの理由に分けて解説していきます。

移動・宿泊のメリット

・移動中、普段あまり会話しないペアで会話ができる
・日常の行動や会話に触れられる
・体験を共有することで、共通言語が増える

遠方への移動や、宿泊を伴うと、シームレスにONとOFFの時間を共有することができます。また、日常だと会話のしやすいメンバーで固まりがちですが、自然な流れで普段会話しないメンバーと何気ない会話をする機会が増えるので、意図せぬ相互理解ができることがあったなと思っています。

合宿で生まれた言葉や共通の体験が増えることで、帰属意識が高まり、合宿後の会話や雑談もしやすくなったように感じています。

unnameの和訳が「未名」ではなく、「安寧無」に。合宿ならではのセレンディピティ。


何気ない移動も、さまざまなペアでいろんな会話が起こるきっかけに。場所はFGNの入る旧大名小学校前。


福岡であるメリット

・非日常感の醸成
・幹事のやらねば感の醸成

福岡で実施する最大の狙いは、幹事の主体性醸成と大変さの理解にありました。今回の合宿の感じは福岡在住メンバーが担当しましたが、コスパだけを考えるのであれば、その彼が東京に来る方が合理的なはずです。

その中であえて非合理な、マジョリティが移動するという選択を取ることで、「わざわざお金と労力をかけてみんなが福岡に来るので、成功させないといけない」という使命感を持って合宿に臨んでもらいました。ハードルを上げて自らを追い込むことで、合宿の幹事が本気になることで、合宿の効果を高めようと狙っていましたが、これは想像以上に効果がありました。

また、これはメンバー側にも同様に波及したと思っており、せっかく時間と労力をかけて福岡に行くので、全力でいい合宿にしたいし、福岡の良さを味わいたい という主体性がチーム全体に生まれたと思っています。これが気軽に行けない良さなのかもしれないと思います。

しっかり福岡グルメを堪能。「もつ鍋」という赤提灯が目立つが、焼き鳥が圧倒的に美味でした。
幹事・本田の粋な計らいにより、福岡空港での熱烈歓迎



合宿の振り返り

工夫した点

  • 最悪失敗してもいいという期待感で幹事を任命したこと(うまくいかなかった時に、変に助けないと決めていた)

  • 合宿の個人目標や役割を事前に宣言し、合宿中数回振り返りを入れたこと(役割意識と、目標に対する軌道修正)

  • 1日目と2日目それぞれMVPを一人づつ決めたこと(周りを見る意識と自信の価値最大化意識)

  • 飲み会が雑談だけにならないように、事前にトークテーマを募集したこと

  • 福岡在住メンバーが空港で熱烈なお出迎えをしたこと(幹事の主体性が参加者に伝播した)


今回の合宿の成果

  • 共通言語、共通認識が圧倒的に増えた

  • 得意不得意を理解し合ったので、適切な業務分担がしやすくなった

  • 幹事が幹事の重要性と難しさを痛感してくれた

  • 業績に直接ヒットしない活動の重要性を全員が体感できた(BS思考の獲得)

  • 会社の方針を一緒に作るというプロセスを辿れた(納得感の醸成)

  • 次は自分が幹事をやりたい というメンバーが現れた


メンバーの声



さいごに

株式会社unname(アンネーム)について

私たちは課題からソリューションを提供するマーケティングパートナーです
「マーケティング」 ×「コンサルティング」の両軸を起点に、「ブランディング構築」を含めた持続可能な企業成長に向けたソリューションを提供いたします。事業戦略からマーケティング・営業プロセスまでの全領域を網羅し、「戦略から実行まで」を理念に事業成長に向けて伴走するスタイルが特徴です。短期目線だけでなく、中長期を見据ながら貴社が抱えるマーケティング領域の課題を整理し、ぞれぞれの企業の課題とフェーズと課題に合わせたマーケティング支援を大切にしています。


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