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藤田さんちのステーショナリー、そしてインク沼

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集めている文房具、画材、インクをご紹介しています。 様々な色合いのものから、相手をイメージして選んでいくのがインクの一番好きな楽しみかたです。
運営しているクリエイター

#紫

撫子 四季織:山水 - 藤田さんちのインク沼

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。 四季織シリーズの新色、第3弾。 SAILOR 四季織ー山水ー『撫子』四季織の新色は『山水』というシリーズ名を打たれ、 春夏秋冬の動植物をモチーフとした色合いが揃っています。 3色めは秋のインク『撫子』です。 『撫子』は、ナデシコ科の多年草で、秋の七草にも数えられます。 大和撫子という言葉もあるとおり、日本人なら誰でも聞き覚えのある花ですね。でも、実物って見る機会、あまりないかも? 自分だけでしょうか? 秋(初秋)

鉄仙 静岡インク - 藤田さんちのインク沼

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。 パッケージとストーリーが素敵な、文具館コバヤシさんの静岡インクシリーズを紹介Vol.8。 文具館コバヤシ 静岡インク『鉄仙 -Clematis-』今日は『鉄仙』をご紹介。 鉄仙はクレマチスという花の原種で、紫色の花が印象的。 花は好きなくせに、名前には疎い人間なので、 検索して出てきた画像の紫に、キレイにノックアウトされています。 色合いはこんな感じ。 水色が揺らめく淡い紫が特徴ですね。 普通に書いているだけ

Disney100 魔法の絨毯に乗って - 藤田さんちのインク沼

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。 ディズニー100周年を記念したインクのご紹介、第3弾。 銀座伊東屋 Disney100 魔法の絨毯に乗って-Alladin-『アラジン』から『魔法の絨毯に乗って』。 ビンのラベルには、大きな黄色の月に向かって飛ぶアラジンとジャスミンが描かれています。インク色の紫との補色対比で、月の輝きも夜空の深さも際立つ素敵なシーン。 色はこんな感じ。 商品ページによると、 『アラジンに手を引かれたジャスミンが初めて見た景色

集真藍 静岡インク - 藤田さんちのインク沼

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。 パッケージとストーリーが素敵な、文具館コバヤシさんの静岡インクシリーズを紹介Vol.7。 文具館コバヤシ 静岡インク『集真藍 -ajisai-』今日は『集真藍』をご紹介。 漢字表記が『紫陽花』で一般化した現代だと、 そのままではどんな色か想像しにくい名前の1色ですね。 自分は下の英語表記(Hydrangea)を読んで「あ~、紫陽花の色なのね」となりました。普通と逆のパターン。 『集真藍』は紫陽花の語源となった言葉

探梅 静岡インク - 藤田さんちのインク沼

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。 パッケージとストーリーが素敵な、文具館コバヤシさんの静岡インクシリーズを紹介Vol.6。 文具館コバヤシ 静岡インク『探梅 -たんばい-』今日は『探梅』をご紹介。 漢字そのまま、まだ冬の寒い時期に『梅を探して』野山に入ることを指した名前のインク。 「waiting for spring」(春を待って)というサブタイトルもついています。 色合いはこんな感じ。 くすんだ紫の色彩が冬の寒さを想起させます。 その中に

オノマトペ うとうと / かさかさ - 藤田さんちのインク沼

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。 昨年のインクイベントでちょっと気になっていたインクが買えたので、そちらをご紹介。 ナガサワ文具センター オノマトペ うとうと / かさかさオノマトペとは擬音語や擬態語を指す言葉です。 そのオノマトペを色で表したのが、この『オノマトペ』シリーズ。 言葉の響きから連想する色彩は人によって様々ではありますが、 それを特定の色で提示して、思いや風景を広げる足掛かりにしてくれる素敵なアイテムです。 全10色のラインナップか

ふりかけインク ゆかり - 藤田さんちのインク沼

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。 今日は広島の三島食品さんとセーラー万年筆さんのコラボで生まれた、あの商品のインクをご紹介。 三島食品×SAILOR ふりかけインク -ゆかり-もうパッケージを見ただけでお分かりの通り、ご飯のおとも「ゆかり」のふりかけをイメージしたインクです。 ラインナップは全3色。50mlで3,080円(税込)という価格だったので、いったん味も色も好きな「ゆかり」だけ購入しました。 今年の1月に発売された数量限定のアイテムで、 三

四季織 風切羽 - 藤田さんちのインク沼

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。 今日は四季織の新色から最後の1色。 風切羽風切羽は「鶴の恩返し」をモチーフにした「冬」の1色。 助けた鶴が雪のしんしんと降る夜、人に姿を変えて訪ねてくる。 そんな情景がすぐに浮かびますね。 こちらは渋めな紫色のラベルが貼られています。 早速試し書き! シリーズを通して、黒に近い濃い色をしていますが、この風切羽は、比較的紫が分かりやすい色合いをしています。 水で薄めると、鈍い紫がお目見え。雪の夜を思わせる神秘的な

SAILOR インク工房のインク紹介は、つぶやきで。 2色ずつ紹介していって、まとまったら同系色で記事1本みたいな流れにしたいなと思ってます。 今回は好きな「紫」系のインクから150と335を。

備後彩雲 神辺の紫陽花ロード うさぎや -藤田さんちのインク沼-

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。 今日は道いっぱいに咲き誇る紫陽花の紫を拾ったインク。 うさぎや 備後彩雲 神辺の紫陽花ロード『因島のはっさく』『尾道の石だたみ』に続く、『備後彩雲』第3弾最後のインクは『神辺の紫陽花ロード』。 ラベルから風情と歩いた時のワクワク感が伝わってきます。 ちなみに「神辺」は「かんなべ」と読みます。 色はこんな感じ。 先日ピオーネを取り上げましたが、あちらより紫らしい紫をしていますね。 濃淡に関わらず、色味が安定してい

備中想色 ピオーネ うさぎや -藤田さんちのインク沼-

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。 本日もうさぎやオリジナルインクのご紹介。岡山の名産品の1つであるあの果物の色彩。 うさぎや 備中想色 ピオーネ岡山はぶどうの産地で、ピオーネやシャインマスカットなどを生産しています。ピオーネの生産量は全国一。 以前は種あり / 種なしで、種なしの方を「ニューピオーネ」と呼んでいたのですが、最近は種なしが主流になったため「ニューピオーネ → ピオーネ」になったそう。 色合いはこんな感じ。 取り込んだらだいぶ紫っぽ

SAILORゆらめくインク 伊達心 -藤田さんちのインク沼-

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。 時間変化や書く紙で色彩が変化する変わり種インク「ゆらめくインク」シリーズの新色5色。今日は紫艶めく伊達心。 伊達心 -DATEGOKORO-3色めとなる本日は、伊達心。 紫を中心に変化する紫好きにはたまらない1色です。 色の感想 伊達心は青紫から赤紫へと変わる、色の変化は抑えめながらも鮮やかな発色の1本。 比較的、元の色も残りやすいので、文字にリズムが生まれて楽しいですね。 色の比較 伊達心の移り変わりはこ

藤田さんちのインク沼 -J.HERBIN ヴィオレ・パンセ-

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。 先日もちらっと話題に出した、エルバンの紫インクをご紹介。 VIOLETTE PANSÉE名前の通り「パンジーの紫」。 フランスでは、ナポレオンの時代から1966年まで、小学校の指定インクとして使われてきた歴史のあるインクです。 色合いはこんな感じ。 文中にも書きましたが、ささやかな色の変化が楽しい1色です。 乾くとやや赤みが取れて、キレイなスミレ色になります。 書いた時と読み返す時で、雰囲気が変わるのが面白い

藤田さんちのインク沼 -PILOT色彩雫 紫式部-

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。 今日は紫に縁の深いあの人の名前を冠したインクをご紹介。 PILOT 色彩雫 -紫式部-源氏物語の著者、紫式部。 日本史でも古文でも必ず出てくるので、知らない人いないのでは?というくらい有名な固有名詞ですよね。 和の言葉がついた色彩雫シリーズでも、人物名がついているのはこの色だけで、納得感と違和感が両立する不思議なインクです。 色はこんな感じ。 手書きの感想にもある通り、2022年11月現時点で販売される24色