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2023.11.9【189限目】

先日NHKで、不登校の子供たちが過去最多になったという番組がありました。毎年不登校の人数が増え続けていますが、その増えた原因の一つにコロナ禍が尾を引き、児童の登校意欲が、低いままであるとも言われています。

コロナ禍の2年半は、目に見えないウイルスが、子どもたちの生活を一変し、友達や先生とのコミニケションが十分とれないことが、子どもの心に強く影響したと考えられます。

しかし、不登校はコロナ禍だけが原因ではありません。多くの様々な原因が相まって起こります。複数の要因が重なって不登校という状況に至ってしまった可能性もあります。


小学校の不登校の原因

原因としては、無気力・不安(いじめ・人間関係・勉強が分からない・学校で嫌なことがある等)・親子の関わり方・生活のリズムの乱れ・遊び・非行等が考えられます。

ストレスの耐性が出来ていない小学生頃は、学校や家庭での小さな不満やストレスが積み重なって、不登校へ発展してしまうことが少なくありません。

家庭とのつながりが強すぎるため、親と離れたくない、反面、家庭の問題が学校生活にまで影響してしまうこともあります。

原因がどんなものであっても、学校へ無理やり行かせることや、学力の心配だけを重要視することは良い結果に繋がりません。


不登校の早期発見と対応

(学校での様子)
・身体の不調を訴える
・保健室利用が多くなる
・休み明け等、特定の日に欠席、遅刻等が目立ってくる 
・欠席が連続するようになってくる
・授業中に集中力が無くなり、ぼんやりしている

学校生活で、子どもの変化を見逃さず、出来るだけ声かけしたり、いい所頑張った所を褒めたりして、子どもに寄り添い、子どもに勇気づけをしたりして、また明日も学校へ行こうという気持ちになるように話しかけます。

また、日頃からどの子にも学級での居場所を作ることを心がけ、一人一人が学級にとって必要な存在である事を経験させ自信を持たせる。

孤立しないように、子どもたちに役割を持たせ、自分は学級の一員として人の役に立っているという経験をさせる。(係活動や授業中での発言を受け止め、認める。友だちと協力し合う班活動等) 日頃から不登校を出さない学級経営・学級づくりが大切です。

休みがちな子どもに対しては、保護者と連携し、状況や対応策を共有することも大切です。また、子どもを取りまく周囲の子どもたちへの指導や働きかけによって、登校ができるようになるきっかけにもなります。

家庭生活でコミュニケーション能力を身に付ける

子どもたちの中には、コミュニケーションがうまく出来ない子、人が苦手という子もいます。生まれた環境も影響することもあると思います。

小さい頃から子どもに沢山話しかけたり、良いことは褒めて言葉で伝えて自信を持たせたり、寝かせるときは読み聞かせをして同じ時間を共有することも大切です。

また、人と交流する場所に連れて行き一緒に楽しんだりして、人との付き合い方などを生活の中で学ぶこともコミュニケーション能力が身についていきます。

ご近所のお付き合い

先日、自治会の役員をして下さっている近所の若い奥さんが、掲示板にポスターを貼っていらっしゃって、その横にポスターを持ってお母さんのお手伝いをしている幼稚園に通っている娘さんがいました。

「おはようございます。ご苦労様です。」とあいさつをして、ポスターに書いてある自治会のイベントの話をしている間、その子はずっとその話を聞いていました。

「お母さんのお手伝いをして偉いね。」と言うと、その子は嬉しそうにうなずいていました。

小さい頃からお母さんと一緒にいて、お母さんが地域の為にしている事を、お手伝いして、褒めてもらう経験は、その子にとってコミュニケーションの仕方を自然に学んでいると思いました。

もちろん学校も、集団の中で色々な子どもの集まりの中で、人との接し方やコミュニケーションを学ぶところですが、学校に入る前にも家庭生活の中で学び、人と上手くかかわっていく経験をする事は大切だと思います。

学校は学力を付けるだけでなく人との接し方も学ぶところです。

色々な人と出会い、ひとの話をきいたり、自分の考えを聞いてもらったりして、自分を表現し、認めてもらう環境があれば、学校は楽しい所になり、自信を持つことが出来、コミュニケーション能力を身に付けることも出来ます。生きる力にもつながります。

子どもにとって学校は楽しい所で、学ぶことで世界が広がり夢が広がる場所であって欲しいです。

不登校を少なくするためには、学校でも、家庭でも、子どもの変化に早く気が付き、本人にとって何がいいのかということを一番に考え、素早く対応することが大切です。

追伸:不登校の原因に一つに保護者等の、過保護・過干渉だという人もいます。

菊が咲きました


【今週のけい先生】*担当:夫(父)

阪神タイガースの日本シリーズの試合を、一喜一憂して観戦していたけい先生は、阪神タイガースが最終第7戦で見事に38年ぶりに優勝を果たしてくれたので、大満足・大感激でした。

ささやかでしたが、我が家でも優勝祝いをしました。

暫く野球はお休みですが、大相撲やウインタースポーツが始まるので、夫婦での観戦が楽しみです。

夫婦ともにスポーツを通じた出会いから、長年共通の話題を持てて会話が出来ることに感謝しています。


【編集担当より】
ちょうど昨日”おはよう朝日”で、川西市の取り組みについて特集されていました。『ほっとルーム』という名前で、校門から他の生徒に会わずに行けるよう部屋の場所も配慮されているようです。

図書館の個別ブースのように仕切りのある机もあり、『ほっとルーム』からタブレット等にて、自分のクラスの授業を受けれるというのは、大変よいここだと思いました。

川西市では、この学校だけでなく、川西市立の全小学校(16校)および全中学校(7校)に校内サポートルームを開設されているそうです。

校内サポートルーム支援員の方については、教員出身の方だけでなく、一般企業での経験や学生の方も可能とのことでした。

きめ細やかなITを活用した素晴らしい取り組みだと思います。


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