「荒れる」「切れる」子ども
2022.7.7【119限目】
荒れたり、切れたり、暴力をふるう子は、どこかに痛みを抱えて、上手く自分の思いを伝えられないでいる場合が多いです。
学級には一人一人ちがった子どもたちがいます。中には、少し乱暴な子や自分を出せない子もいます。
子どもを見ていますと、日常の学校生活の中で、気になることが見えてきます。
・気に入らないことがあれば、友達や物に当たる子
・いつも一人でいる子
・愛されていない子
・自分の気持ちを、言葉や表情で表すことが苦手な子
・学習する気力がない子、中には学習についていけない不満を、暴力や弱者をいじめて鬱憤を晴らしている子,等。
子供が暴力をふるった時
暴力をふるう対象が、物だったり、人だったりします。
暴力で怪我をした場合(自分の場合、人の場合)
〇まず怪我の処置をしなければなりません。
この時は、起こってしまったことを叱っても、子供は興奮しているし、悪いと思っているので、叱らない方が良いです。
〇次に、事実関係を明らかにして、どうしたら怪我をしない、暴力を振るわないで、興奮した自分の気持ちを落ち着かせることが出来るのかを考えることが大切です。その時も怒らないで、その行為をしてしまったことを受け入れ、これからどうしたらいいかを、考えられるように話します。
〇そして、自分で立ち上がれるチャンスを待つ。また、起こったことについて、人のせいにしないでその子の責任として、自分で考えていくと、何が原因で暴力をふるったのかが分かってきます。そこから学んで立ち上がれることを信じて、寄り添う事をします。
寄り添うためには、子供を責めたり急がせたりすることよりも、励まし、待ってやる。自分の思いを話せているか、思っていることが言えないでいるのかを見守ります。
情緒を安定させるために
先ず、自分の気持ちを伝えること、そのためには、言葉が豊富であることが重要です。言葉は思考を深める道具です。
そのためには、自分の思っていることを人に伝えたり、人の気持ちを考えたり、少し先の事を想像する時も、心の中の言葉で考えます。
言葉の豊富な子は感情も豊です。人が人と力を合わせて考え行動する時、心通わせるのも言葉です。
そのために、授業や学級経営の中で表現する力を身に付けていく実践を計画することで、子どもたちは、だんだん心が安定していきます。
自分の思っていることを表現できれば、自分の思いが伝えられる学級、一人一人が大切にされる学級になっていきます。学級が落ち着き。情緒も安定していきます。
知る喜び
子どもたちは、いっぱい知りたい、分かりたいと思っています。分かった喜びは、次の学びに繋がっていきます。
そして、理解する言葉も多くなり、豊かな言葉を身に付け、自我を確立して、大人になっていきます。
子供は失敗します。それを乗り越え成長します。失敗もチャンスになります。その大切な時間を担っているのが学校だと思っています。
学校は成長する場所です。一日一日、その時その時が勝負です。
【編集担当より】
小学校にあがってすぐというのは、自分の記憶にないですが、これまで自由に過ごしていたところから、集団生活や授業を毎日受けることになるのは、どういった感覚だったのかとふと思います。1年生の教室を1日観察してみたいものです。
年の功ではないですが、母親のように長く教員をしている方は、授業の内容もそうですが、生徒とどう向き合かといったところでノウハウが詰まっているようにも思います。
教員の不足や希望者の減少などを耳にすることが増えましたが、学級運営の部分で、ノウハウの共有や支援ができる仕組みがあるといいかもしれません。既にあるのかもしれませんが。それこそDXなどできそうな気もします。
退職した教員の方の知恵を、今の先生にFBできるといいなと思いました。
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