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子どもの「精神的幸福度」がワースト2位

2025.1.23

テレビを見ていた夫が、『日本は、子どもの「精神的幸福度」が、先進国38ヵ国中ワースト2位やて!』と、隣の部屋から私に言ってきました。

テレビの内容がよくわからなかったので調べてみました。


レポートカード16より

レポートカード16とは、ユニセフが先進国の子どもの状況を比較分析した報告書で、1年半ごとに発行されます。

レポートカードとは「通信簿」の意味で、子どもを取り巻く状況が良いか、悪いか、その視点から国に対してつけられる成績のようなものです。

ユニセフが2020年に発表したレポートカード16では、日本の子どもの「精神的幸福度」が、世界ワースト2位だったということがわかりました。


日本の成績

レポートカード16は、子どもの心身の健康や生活満足度、生活水準、学力など、子どもの生活状況が比較、分析されました。日本の総合順位は38ヵ国中で20位でした。

 「精神的幸福度」37位(生活満足度が高い子供の割合、自殺率)
 「身体的健康」 1位(子どもの死亡率、過体重、肥満の子どもの割合)
 「スキル」   27位(読解力、数学分野の学力、社会的スキルなど)

ニュースでも大きく取り上げられたのは、日本は「精神的幸福度」が先進国38ヵ国中37位、ワースト2位です。

精神的幸福度は、「生活満足度が高い子どもの割合」や「子供の自殺率」が評価の根拠となっています。


子どもの行動より

日本のデータはないものの、レポートカード16では、より多く外で遊ぶ子どもの方が、より幸せであるという結果が示されました。外遊びの機会は子どもの幸福度と関係しています。

子どもの人間関係の中で、いじめは、長期的に子どもたちの人生に影響するという調査結果もあり、すべての人の課題であるべきです。

頻繁に(月に数回以上)いじめを受けている子どもの方が、そうでない子どもよりも、生活満足度が低いという結果がすべての国について示されました。

また、学校への帰属意識が高い子どもの方が、学力も生活満足度も高いという結果も示されました。


日本へのメッセージ

どの国にも言えることですが、まず、子どもや若者へのメンタルヘルスのサービスの提供を真剣に考えなくてはなりません。精神的な健康も健康の一部であり、身体的健康と同じぐらい重要なことと考えることが大切です。

また何かを考えるときに、人々の意識を変えることから始めなければならないことです。例えば、いじめは昔の考えでは、大したことではなかったのですが、今の考えでは、長期的に人生に影響を落とす深刻な問題です。意識が変われば、それが保護者、学校を含め、人々の行動、変容につながっていくと思います。

提供:「レポートカード16」執筆者の一人より


調べて思ったこと

今回の子どもの「精神的幸福度」がワースト2位という結果には残念な気持ちになりました。

なぜ?と、考えたとき、日本では、15歳で、高校受験があり、それによって、学力の指標だけで振り分けられて、順位を決められてしまうので、夢をなくしたり、自己肯定感を持つことが出来なくなったりする子供たちも多いと思います。

いじめに遭っている子どもは、精神的幸福度が低いという結果が出ているので、いじめ問題についても、できるだけ早く解決していかなければなりません。

また、子どもの自殺も厚生労働省2019年の統計で、10~14歳の子どもの死因の1位が自殺になりました。15~24歳の自殺率は、先進国でワースト1位です。

このような結果を見ますと、日本が子どもの「精神的幸福度」が、ワースト2位もうなずけます。

この状況を何とかしなければと考えたとき、学校においては、子どもが安心して、安全に過ごせる環境を作ることが大切です。

家庭においては、子どもが幸福を感じるために、まず親からの愛情と理解が大切です。子どもは親が自分を受け入れてくれて、理解してくれていると感じたら、安心感や幸福感を持つことが出来ます。家庭環境は子どもの幸福度に大きな影響を与えると思います。


子どもの夢

米国・大リーグ(MLB)ドジャースのムーキー・ベッツ選手が来日していて、22日、東京・大田区の小学校にサプライズ訪問をして、野球経験のない3年生と4年生の児童60人と交流して丁寧に指導をしていました。

子どもたちに野球を教えている様子をテレビで見ていました。みんな楽しそうでした。最後に子どもたちからベッツ選手への質問がありました。

「どうしたら野球が上手になりますか?」ベッツ選手は「よく食べてよく寝ること。」と答えました。それから「ベッツ選手のようになるためにはどうしたらいいですか?」の答えは、「自分を信じて、ポジティブにいること。」と答えていました。

子どもたちにとっては忘れられない時間になったと思います。

ベッツ選手の話を聞いて、私は、日本の子どもたちが、自分を愛し、信じて、夢をもって、ポジティブに楽しく、目標をもって生き生きと過ごしてほしいと思いました。

昨日、庭の八朔を収穫しました


【今週のけい先生】*担当:夫(父)

今年はいつもの年よりも早く八朔が実り、風が吹くたびに枝から落ちてくるようになったので、昨日、八朔狩りをしました。

私が枝から収穫した八朔を、けい先生が一つ一つ洗って拭いて箱に詰めていました。今年は昨年の半分ぐらいの数でした。早速けい先生は八朔を袋に入れて、ご近所さんに配っていました。

今回のnoteのテーマについて、日本の子どもの「精神的幸福度」について、日本の子どもや親たち自身の幸福感はどう思っているのかなあ。ユニセフの評価基準に日本的幸福度も加え、今よりも人々がそれぞれの幸せを感じることが出来る人生を送れる世の中になってほしいなあとけい先生と話し合いました。


【編集担当より】
今週は、かなり暖かい日が続きました。3月上旬並みの暖かさだったようです。しっかり着込んで歩くと、お昼間は暑いくらいでした。またすぐに寒波はやってくるでしょうが、この暖かさで気持ちも少し和らいだように思います。

暖かい日が続くとよいなと思う一方、そうなると頭によぎるのは、そう【花粉】です。

『今年、関西の花粉は、とても多いそうで、2024年のなんと約4倍!』と言った記事を目にしました。春はあまり花粉症が出ないのですが、ここ数年花粉症かなと思う日が出てきました。花粉症の薬など早めに用意しておこうかと思います。個人的にはアレグラが合います。

あと2カ月もすれば、春がやってきます。春一番が吹くころには、大阪でも万博の話題が増えているかと思います。今も春節間近で、インバウンドのお客様が大阪の街には増えていますが、4月の頃にはたくさんの観光客の方でにぎわうことかと思います。

2025年、よい1年にしていきたいと思います。

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