「1人ひとりの良いところに光を当てやる気を引き出す」職業指導員・津島 寿政のインタビュー
こんにちは!
「障がいを特別なものにしない会社」KEIPE(ケイプ)株式会社です。
KEIPEでは、何らかの障がいを抱えて就労が困難になった方の社会復帰を支援する福祉サービスを展開しています。
連載「KEIPEople」(KEIPE + people)では、KEIPEで働く仲間たちをインタビュー形式でご紹介!今回紹介するのは、職業指導員の津島 寿政(ツシマ トシマサ)です。
職業指導員/津島のキャリアと仕事
ーKEIPEではどのような業務をしていますか?
事業所外に出てメンバーをフォローしたり、事業所外の企業様とミーティングを行ったりして、今後の方向性等の調整をしています。
笛吹オフィスでは、事業所外の作業のシフト調整、PC作業の二次チェック・納品等の作業や、最近ではブログの更新も担当しています。
怪我をして体を思うように動かせなかった経験を生かしたい
―KEIPEで働こうと思った理由を教えてください。
前職は農園管理の仕事だったのですが、仕事中に怪我をしてしまい6か月くらいはまともに行動することができない状態になり、最終的にそのお仕事はやめてしまいました。
その後仕事を探していろいろ面接を受けていて、「今後どうしようかな」と考えていた時に、友人が「こういう仕事があるよ」と教えてくれたのがKEIPEでした。
障がいがある人の今後の成長を手助けできるのではないか、という思いで入社を決めました。
「できないでしょ」を覆して「助かったよ」に
ーKEIPEで働き始めてから、印象的なエピソードがあれば教えてください。
事業所外でメンバーのサポートに入っているのですが、メンバーの働きを見ていた方からこう言ってもらえたときは「よしっ!」という気持ちになりました!
KEIPEのメンバーにはやる気があるのですが、事業所外の人が障がい者に対してネガティブにとらえている印象があります。
事業所外では、はじめは「できないでしょ」という目で見られていましたし、「心配なんだけど」と言われたこともあります。
それがひと月くらいしたら、顧客企業の方から「皆さん頑張っているね」と言っていただけるようになりました。
最初の「できないでしょ」という印象を覆せたのはうれしかったです。
KEIPEの笛吹オフィスでは当初、事業所外へ行きたがるメンバーはあまりいませんでした。
「どうすれば事業所外へ行きたくなるだろう」と考えたとき、以前勤めていた携帯会社の頃からずっと勉強していた「伝え方」が役立ちました。
例えば、あるメンバーは覚えるのが苦手で、当初は1時間で2箱分の業務が限界でした。
「こうした方が良いよ」とアドバイスしていたら、できる楽しさが本人に芽生えてきたようです。その結果、1時間で10箱分の業務をできるようになりました!
メンバーは一人ひとりペースが違います。「嫌だ」という思いは、できるだけしてほしくありません。重要なのは伝え方、声掛けです。
本人の良いところに光を当てることを意識して、各メンバーに合わせた声掛けの仕方、やる気の引き出し方を工夫しています。
例えば、仕事を山登りに例え、「頂上に行った時の達成感を味わってほしい」とやる気を引き出します。
そうしていると事業所外へ出ていく人が増え、笛吹のメンバー全体でも、いまは事業所外へ行っていない人の方が少ない状況までになりました。
偏見を持つ人の気持ちを変えたい
ー働いているなかで社会に対して悔しさやモヤモヤを感じたエピソードがあれば教えてください。
事業所外に行ってメンバーとお仕事をすることが多いのですが、事業所外のたいていの方は優しく、そして時には厳しく接してくれます。
優しいだけでも、厳しいだけでもないのはKEIPEのメンバーなら「できる」と理解してくださっているからだと思います。
ただ、中には最初から偏見のまなざしで見てくる人もいます。
正直なところ悔しい気持ちもありますが、それ以上に「その人の気持ちを変えてやろう」と逆に燃えてきます。
メンバーみんなの心の片隅に少しでも残る仕事を
ー今後のご自身の目標や展望を教えてください。
メンバーが仕事を通じて、いろいろな困難を乗り越えていける人になっていけたらなと思っています。
メンバーの心の片隅に、少しでも刻んでいただけるような仕事をしていきたいです!
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連載「KEIPEople」では、今後もKEIPEで働く仲間たちを紹介していきます。
KEIPEをもっと詳しく知りたい方はぜひHPをご覧ください!