【ダブル受賞!】第42回サントリー学芸賞『日本のセーフティーネット格差――労働市場の変容と社会保険』『南方熊楠のロンドン――国際学術雑誌と近代科学の進歩』
今月、第42回サントリー学芸賞が発表され、当社からなんと2作品が受賞となりました。一度に2作品の受賞は、2004年に『アフター・アメリカ』と『現代中国の政治と官僚制』が同時受賞して以来、2度目の快挙です!
【政治・経済部門】『日本のセーフティーネット格差――労働市場の変容と社会保険』(酒井 正 著)
誰が「皆保険」から漏れ落ちているのか
働き方が多様化する中で、正規雇用を前提としていた社会保険に綻びが生じている。
「雇用が不安定な者ほどセーフティーネットも脆弱」というパラドキシカルな現状にどう対応すべきか。救済策は社会保険の適用拡大しかないのか。今後の改革のための指針を、しっかりした「エビデンス」をもとに模索する力作!
▼現代日本社会で本当に“疲弊” しているのは誰か?
▼働き方の多様化という社会の変化のスピードに社会保険制度が付いていけていない現状を検証。
▼確かなエビデンスをもとに、日本社会の実態を明らかにする!
「政策に近い現場で研究を続けた経験を背景に、日本のセーフティーネットのもつ問題点を明らかにした功績は非常に大きい」(大竹 文雄(大阪大学教授)評)とご評価いただきました。
また本書は、第63回(2020年度)日経・経済図書文化賞、第43回 (令和2年度)労働関係図書優秀賞も受賞し、トリプル受賞となります。酒井先生、おめでとうございます。
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【社会・風俗部門】『南方熊楠のロンドン――国際学術雑誌と近代科学の進歩』(志村 真幸 著)
雑誌の国のKUMAGUSU
19世紀末、最先端の都市ロンドンに留学し、国際学術誌『ネイチャー』『ノーツ・アンド・クエリーズ』『フラヘン』に376篇もの英文論考を寄稿した南方熊楠の営為を捉えなおす、気鋭の力作。
イギリスと東洋が関係を深めつつあった19世紀末、当時、最先端の都市だったロンドンに留学し、大英博物館リーディング・ルームを主たる舞台として世界各国の辞書や事典を渉猟し、学問的研鑽を積んだ熊楠は、いかにして欧米の学術空間に受け入れられたのか。
国際学術誌『ネイチャー』『ノーツ・アンド・クエリーズ』『フラヘン』に376篇もの英文論考を寄稿し、東洋からの知見の提供によって、近代科学の発展を支えた南方熊楠の営為を歴史的・国際的な視点から捉えなおす、気鋭の力作。
「未だかつてなかったような、等身大の熊楠像を描くことに成功していると思われる」(奥本 大三郎(埼玉大学名誉教授)評)とご評価いただきました。志村先生、おめでとうございます。
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