20231108_現代のイスラム世界について考えたこと_覇権で読み解けば世界史がわかる_紹介と感想32
はじめに
こんにちは、Keiです。
今まで私にとって"元気が出た"と思ったコンテンツや"役に立つかもな"と思ったコンテンツや考え方を紹介してきました。今回も良い人生にするために"役に立つかもな"と思った考え方を紹介していきます。
参考書
この度、参考にした本は
『「覇権」で読み解けば世界史がわかる』神野正史
です。
内容と感想
前回の記事では"神の教えとムスリム"までの部分を読んで感じた事を書きました。
今回の記事では"イスラーム国を歴史から理解する"までの部分を読んで感じた事を書いていきます。
内容
近代化できずにいたイスラーム諸国は、近代化を推し進めた欧米列強を前に敗走を重ねることとなった。神(アッラー)のご加護があれば負けるはずがないと考えた者達が、時代の流れと共に薄れていった教え(神を冒涜するものは斬首刑など)も徹底的に守るべきだと考え、原理主義が誕生した。
またムスリム(イスラーム教徒)同士が1つにまとまらず、仲間割れを起こしている事に対する罰として神のご加護が一時停止している。よって、1つにまとまるべきという考え方(汎イスラーム主義)が生まれた。
イスラーム国(IS)は汎イスラーム主義と原理主義を以てイスラームの復権を考えている組織。クルアーンの教えに縛られて近代化できない者達があくまでクルアーンにしがみつき、苦境を抜け出す道を探した結果がイスラーム国として現れた。
イスラームという宗教によって発展したイスラーム世界は、イスラームそのものが足かせとなり衰退した。
感想
イスラーム原理主義、汎イスラーム主義、イスラーム国について学ぶ良い機会となりました。歴史を学ぶことが教養に繋がるということも感じることができました。何も知らない状態でいると、時代にそぐわない行動を全く理解できないと思います。しかし、歴史を学ぶことで"残忍性"だけでない側面が見えてくるという点は面白いことだと感じました。
どんな考えをしているかを知ったとしても、行ったことが変わるわけではないと思います。また許されるわけでもないと思います。しかし、苦しんでいるということを知ることで、少しは歩み寄ることができると思います。何も知らないまま、拒否をするよりも進めることができると思います。自分の前提知識の中では全く理解できないことに関しても、知ることから始めるというのは大事なことだと思いました。
イスラーム教によって発展したイスラーム世界はイスラームそのものが足かせとなり衰退した、という点も矛盾が生じていて面白いと思いました。イスラーム教は誕生時には時代に合っていて急速に発展できたのだと思います。しかし、時代に合わなくなったことで苦しむことになったのだと思います。時代が変わったので自分たちを変えなければなりませんが、自分たちを変えないことに固執した結果、現在の状態になっているのだと思います。途中まで上手く行き過ぎた故に、変化することも難しくなるのだと思います。イスラーム教の衰退から、1つのものにすがりつくことの危険性を学ぶことができると思います。今後も歴史に学びながら生きていくための教養を深めていきたいと思いました。
最後に
現状の自分では全く理解できないものに対して、知ることから始める事は大事だと思います。単に拒否をするよりも少しは前に進めることができると思います。教養を深め、様々なことを思いやることができる人を目指していけると良いと思いました。
まずは知ることから始め、様々な人に歩み寄ることができる人を共に目指していきましょう!
どなたかの参考になれば幸いです。
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