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20240302_騎馬が起こしたゲームチェンジについて考えたこと_ゲームチェンジの世界史_紹介と感想20

はじめに

こんにちは、Keiです。

 今まで私にとって"元気が出た"と思ったコンテンツや"役に立つかもな"と思ったコンテンツや考え方を紹介してきました。今回も良い人生にするために"役に立つかもな"と思った考え方を紹介していきます。

参考書

この度、参考にした本は
『ゲームチェンジの世界史』神野正史
です。

内容と感想

 前回の記事では"戦争手段としての騎馬"までの部分を読んで感じた事を書きました。

 今回の記事では"騎馬が引き起こしたゲームチェンジ"までの部分を読んで感じた事を書いていきます。

内容

 スキタイが活躍したのはユーラシア草原の西方だったが、騎馬文化は東方のモンゴル高原にも伝わっていった。前4世紀ごろ、騎馬を取り入れた匈奴は前3世紀末までに史上初のモンゴル高原統一を成し遂げた。広大な草原地帯を統一するなど騎馬なくしては不可能なものであった。
 モンゴル高原を統一した冒頓単于、中国を統一した劉邦が白登山で激突することになった。匈奴軍を緒戦で撃破した漢軍は輜重部隊を切り離してまで追撃したが、兵糧も防寒具もほとんどない状況で戦うことになり、大敗することになった。"緒戦で負け、敵軍の戦線が伸びきったところを衝く"という冒頓単于の作戦だった。敵軍を翻弄する機動力が無ければできない作戦だった。
 農耕国家は"豊かな経済力"を背景として優位を保っていたが、この戦いを境に"軍事力"のある遊牧国家が優位を保つことになった。
 この合戦で莫大な歳幣(賠償金)を手に入れた匈奴はモンゴル高原だけでなく中央アジアにまで侵略の手を伸ばすことになった。こうしてアジア内陸で広域国家が生まれることになったが、その基盤となったのが騎馬だった。

感想

 騎馬が普及したことで、結果的に"広域国家が生まれたこと"、"農耕国家と遊牧国家の力関係が入れ替わったこと"を知ることができ、勉強になりました。騎馬が与えた影響の大きさを学ぶことができました。
 匈奴と漢の騎馬民族と農耕民族の決戦は読んでいて面白いと感じました。戦いの結果を知っていると、罠にはまってしまった方の落ち度に注目してしまいがちですが、当事者として考えると"わざと負ける"という敵の罠を見破ることは難しいような気がします。時代や場所を変えて何度もこの作戦が成功していることからも、とても効果的な戦い方だと分かると思います。一度良い思いをしてしまうと、途中で切り上げるのが余計に難しくなると思います。何を行うにしても、そこそこで切り上げるという感覚は大事だと思いました。良い面だけに捉われず、物事を俯瞰的に見ることで冷静な判断ができるようになると思います。上手く行っているように見える時ほど、その後に大きな問題が出てくることはよくあることだと思います。立ち直ることができないほどの失敗をしないように注意して生きていけると良いと思いました。
 騎馬の登場により、農耕国家と遊牧国家の力関係が入れ替わったという点も面白いと感じました。たった1つの"出来事"や"物の普及"が、大きな力関係までも壊してしまうという点は覚えておけると良いと思います。現在、自分が優位な立場にいたとしても、最新の動向に気を配り、常に自分を高める意識は大事だと思いました。

最後に

 一度、成功したがゆえに後の大きな失敗に繋がってしまうことはよくあることだと思います。良い面だけに捉われず、現状を俯瞰して見るという点は重要だと思いました。
 良いことに浮かれすぎず、常に冷静な判断ができるように自分を高めていきましょう!

 どなたかの参考になれば幸いです。

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