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言い訳するな、目を背けるな
いつもお世話になってります。小倉から引き継いだ、競走部2年の川上航希です。
最近は週6で温泉に通って心身を整えています。
このオフ期間は箱根に行く予定で、今からとても楽しみです。
皆さんのおすすめの温泉もぜひ教えてください♨
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本題に入ります。
怖さ、プレッシャーあっての楽しさ。
この言葉を見てピンときた方とは是非語り合いたいですね。
これは私の尊敬する大谷翔平選手が、前人未到の二刀流に挑む心構えとして語ったものです。
初めて目にした時、鮮明に脳裏に焼き付いたのを今でも覚えています。
私は長距離部員として活動していて、長い距離を走ることが大好きです。
特に夏、暑い中でjogをすることには底知れない喜びを感じます。
ずっと楽しみにしていながら去年は目の前で見ることしか出来なかった紋別の30km距離走、今年は走りたいです。走る。
しかし去年の蔵王と紋別での経験や今年の練習状況、他の選手との比較など
考えれば考えるほど今年の夏合宿は「怖い」部分が沢山あります。
自分がどれだけやれるのか「未知」で、怪我無く蔵王を完走してさらに選抜に残れるかといった「プレッシャー」があるからだと感じています。
そんな気持ちに気が付いたとき、タイトルの言葉を思い出しました。
今日はそんな感じのテーマでブログを書いていけたらと思います。
話があっちゃこっちゃ行きそうですが誠心誠意書くのでお付き合い下さい。
記者としての経験
5月に開催された第102回関東インカレにて、慶應義塾大学競走部の105代主将である伊藤達也選手は70m66の自己ベストで男子やり投げ3位という結果を叩き出しました。
関東インカレという大舞台で誇り高きKマーク背負い、全身全霊を懸けて闘っている選手は全員がキラキラと輝いていました。
しかしその中でも伊藤選手の会心のやり投げには特別な感情を抱きました。
というのも関東インカレ前、競走部のホームページに掲載するロングインタビューを伊藤選手に取材させていただく機会があったのです。
やり投げ選手として、チームを率いる主将として最後の関東インカレに懸ける想いを聴けたことはこの上ない財産となりました。
取材を通して受け取った言葉で伊藤選手のやり投げが身近なものになり、目標を達成出来たことは自分のことのように嬉しく胸が熱くなりました。
このように言葉には人と人とを繋ぐ架け橋になる力があると信じています。
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悪口って
ある日、こんな声が耳に飛び込んできました。
「いやー、やっぱり悪口っていいね。楽しい(笑)」
耳を疑うと共に、耳を覆いたくなるような言葉でした。
その会話を全部聞いていたわけではいのでなんとも言えませんが、一つ確かなのは他人の悪口なんて決して良いものでも楽しいものでもありません。
しかし事実として世の中には悪口が溢れていて、インターネットやSNSの発達によって1億総ジャーナリスト時代と形容される現代では誹謗中傷が結託して誰かの精神を蝕む事例が後を絶ちません。
このように言葉の間違った使い方が後を絶たないのは何故なのか。
そこには「未知への恐怖」→「結束と排除」という作用が働いています。
先ほど言葉が選手とファンの懸け橋になるという事例を紹介しましたが、悪口や誹謗中傷が盛り上がる状況下でも言葉による結束が生まれてしまいます。当然これは良いこととは言い難いです。
そしてこの結びつきは、未知の意見や存在(=自分とは違う考えやバックボーンを持つ人間)に対する恐怖を排除したいという動機で成立します。
人間は分からないことに恐怖を覚え、その恐怖を解消したいと考えます。
そのために理解の及ぶ意見で周囲360°を固めようと未知の排除に走るのです。
しかし分からないことがあること、それが怖いという感情は決して悪いことなどでは無いと思います。むしろこれらは成長へのヒントで、大切なのは「未知から目を逸らさず受け入れること」ではないだろうか。
未知との邂逅
今回のブログを
「言葉は大きな力を持っていいる
→悪口は良くない、他人を受け入れよう、多様性を大切に」
というテーマで結びたいわけではありません。
もちろんこれ自体はとても大切なことですが、ここまでの議論を陸上競技への心持ちに落とし込みたいと思います。
我々は今、非常に大きな目標へと挑戦しようとしています。
各大学が箱根駅伝出場に力を入れ中るで、厳しい争いを勝ち抜き箱根駅伝出場という目標を達成しようと情熱を燃やしています。
というか陸上競技という競技自体が、自己ベストという未知の領域への挑戦であるともいえるのかなと感じています。
そんな挑戦は確かに厳しく、暗中模索のような毎日です。
それでも未知から目を逸らして、怖いからと排除して、「今のままでいいや」と思ってしまったらその瞬間に成長は止まってしまうでしょう。
大切なのは未知だらけの現状を受け入れて逃げない、目を逸らさないこと。
箱根駅伝出場という目標の解像度を限りなく100%に近づけるために、日々の一挙手一投足に理由を伴わせた選択していくことだと思います。
(一言でいうと目的と行動の一貫性を常に持つ!という意識
→これが心の真ん中にあれば色々な誘惑に打ち勝つことが出来る
→雑念の無い日々の積み重ねがレース終盤で粘れる精神的な根拠になる)
ポイント練習で垂れた時や試合で失敗した時に
「調子が悪かった」「なんか走れなかった」と片付けるのは簡単な事です。
ただそれは、妥協や逃げになっていないか。
もしそのなんとなくの理由が予選会本番で出てしまったらどうするのか。
言い訳せずに現状と向き合うことは簡単なことではありません。
都合のいい部分だけを切り取り、360°を安心で固めたくなる気持ちもある。
それでもぶれない目標を心に決めた時、「分からないままにすること」以上の恐怖は他に存在しないのではないかと思います。
だからこそ普段から妥協を許さず、言い訳をして逃げることなく予選会のスタートラインに立てたその時には箱根駅伝出場という目標は未知の領域などでは無くなっています。今の慶應競走部なら必ず箱根路を走れる。
まずは眼前に迫った夏合宿、皆さまからのサポートもあって思い切り練習出来る事に感謝しながらチーム一同、全身全霊で走って参りたいと思います。
ここまでご精読いただきありがとうございました!
次に皆さんとブログ上でお会いできるのは夏合宿後かと思います。
海の向こうで日々活躍する大谷選手にも負けないくらいの情熱で、避暑地を暑くするような走りをしてきます!!
(500mhillが1番緊張する….でもこの不安も楽しむ💪)
次は島田です。夏合宿お互い頑張ろう!!
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手前が次にブログを書く島田(2年)です
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![慶應義塾大学 競走部長距離ブロック 〜選手たちの軌跡〜](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/102813016/profile_8e8078beabf2da0a1afe6ec0ac182ff6.jpg?width=600&crop=1:1,smart)