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『1%の努力』 #8

お久しぶりです。
諸々の用事が終わったので、ブックレビューを再開したいと思います!

8回目となる今回は、
ひろゆきさんの『1%の努力』を紹介します。

皆さんご存知、2ちゃんねる創設者のひろゆきさんのベストセラーです。

「人間の努力は、ほぼ無意味だ。」という事実をもとに、
「サボる才能」のあるいわば「働かないアリ」を目指すストーリーです。

努力をすることで結果が変化するのも事実ですが、
人生のスタート地点の違いで圧倒的な差があるときに、
努力して埋めようとするのは相当難しいことです。

それならば努力をしないで成果を出せる環境を、
自分の頭で考えて探すべきなのではないでしょうか。

今回は「サボる能力」があるかを試し、
それを磨いていくための「7つの話」をしていきます。

それでは、早速紹介していきましょう!

エピソード1  団地の働かない大人たち 「前提条件」の話


このエピソードでは、チャンスを掴む人になる条件の紹介をしています。

大切なのは「ヒマは全力で作っておく」ことです。

常に時間に追われることなく、片手を空けておくこと
それこそがチャンスを掴むための条件になるのです。

このような条件を聞くと、一般の方は不思議に思うかもしれません。

しかしこのような小さな意識のズレを持っても、
その人の意見を排除してはいけません。

ズレを乗り越えるために「この人とは前提が違うんじゃないか?」と考えることで
偏見がインプットに変わります。

まずは騙されたと思って、予定を開ける努力をしてみましょう。

エピソード2 壺に何を入れるか 「優先順位」の話


皆さん「この壺は満杯か?」というネット上で有名な話を知っているでしょうか?

知らない人のために紹介しておきます。

ある人が壺を取り出しました。

そして壺に「大きな岩」をいっぱいに入れました。

その人は皆に向かって「この壺は満杯か?」と聞き、
皆は「満杯です。」と答えます。

その答えを聞きその人は徐にバケツいっぱいの砂利を取り出し、
壺の隙間に詰めていきました。

そしてもう一度「この壺は満杯か?」と聞き、
今度は皆が「満杯ではなさそうだね。」と答えます。

答えを聞いたあとその人は水差しを取り出し、
壺の縁なみなみに水を注ぎました。

というのが「この壺は満杯か?」というお話です。

この話から何が言いたいのでしょうか。

それは「自分にとって『大きな岩』とは何か」考えるべきだということです。

「大きな岩」は後から詰めることはできません。

人生という壺に詰め込むものに優先順位をつけることが大切なのです。

「大きな岩」を判断する上である判断軸があります。

それは「修復可能か?」と問いただすことです。

修復可能であること、つまり後回しにできるものを優先してしまうと
人生という壺に収まらなくなってしまいます。

エピソード3 なくなったら困るもの 「ニーズと価値」の話


一つ重要な問いがあります。
「なくなったら困る体験は何ですか?」

ひろゆきさんは2ちゃんねるが成功した要因として、
「誰しもがひと言だけ言いたい」という根源的欲求を満たしたからと述べました。

自分自身が「この体験がなくなったら困る」と感じるものは、
誰かのニーズを満たすものです。

「匿名で自由に書き込みをしたい」という自分のニーズは、
日本中で共通だということです。

「体験」を出発点としアイデアが生まれたら、
そのアイデアを「実行できるレベル」まで落とし込みましょう。

それがアイデアをアイデアで終わらせない唯一の方法です。

また「実行できるレベル」まで落とし込んだら、
「それに必要なスキル」が何かを考えることができるようになります。

エピソード4 どこにいるかが重要 「ポジション」の話


「第三者的なスポットを探る」ことが「ポジション取り」で重要なことです。

それは何故でしょうか。

現場の人が文句を言い、上の人を納得させ、企画自体を変えるのはコストが高く、
下手をしたら現場の人間が厄介者として切られてしまうかもしれないからです。

そのため、内部の人間ではなく、
第三者的な立場から発言をする立場が必要になるのです。

ではどんなスキルがあれば
「第三者的なポジション」をとれるようになるのでしょうか?

必要なスキルは3つあります。

①現場のリアルを知っている
②経営者の論理を理解している
③コミュニケーションコストを払える

①と②は何となく理解できると思います。

現場のことを知っていなかったり、経営者としての考えを知らなかったりすると
指示が通らなかったり、的外れな意見を言ってしまいます。

そうならないために、①と②のスキルが必要になるのです。

③のコミュニケーションコストを払えるとは、
「言いづらいことも本音で言える」ということです。

上流から下流まで知っていて言いづらいことまで言える
「第三者的ポジション」になることを目指しましょう。

ちなみに人が人を選ぶ際に、先ほどの3つのスキル以外に必要なものもあります。

それは人と変わっているという「面白さ」です。

「面白い」というある種のスキルはどこでも役立つものです。

エピソード5 最後にトクする人 「努力」の話


「『最小の努力』で『最大の成果』を上げることが、その人の生産性になる」

何かを成し遂げるために頑張らなければいけない場所を選んだ時点で、
ちょっと頑張っただけでうまくいってしまう人に本気を出されたら、
すぐに先を越されてしまいます。

言い換えれば、自分にとって頑張らなくても結果が出る場所にいった方が、
絶対にうまくいくということです。

イチロー氏はこのように言っています。
「努力を努力だと思っている時点で、好きでやっているやつには勝てない」と。

エピソード6 明日やれるとこは、今日やるな 「パターン化」の話


仕事をする人には、3つのパターンがあります。

①0から1を生み出す人
②1を10にする人
③10を維持しながら11、12・・・にしていく人

大切なことは、
「自分はどのタイプなのかを突き止め、その分野に徹すること」です。

そのために必要なことが自己分析です。

自分について知ることができれば、自分に甘い人生設計ができます。

つまり、自分が戦いやすいフィールドで世界と戦うことができるということです。

エピソード7 働かないアリであれ 「余生」の話


働かないアリになるのに必要な要素は2つあります。

要素①「ダラダラすることに罪悪感がない」
要素②「自分の興味がありことに没頭できる」

ダラダラすることを謳歌するためには、
周囲がどう動くかを視野に入れて、微妙な差を嗅ぎ取る必要があります。

自分の興味に没頭するためには、
やりたいことに関して「調べる労力を惜しまず納得できるポイントを探る」必要があります。

終わりに


人生において、自分には向いていない分野に見切りをつけることが大切です。

好きでやっている人に、努力で追いつけるわけがないからです。

「自分にしかないもの」「他の人があまり考えないこと」という武器を持ち、
その能力をより良いポジションに持っていくことで、
人生は生きやすくなりますし、人生がシンプルに楽しくなるでしょう!


ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

本書では、
ひろゆきさんの生い立ちから何故このような考えに至ったのか、
また2ちゃんねるの解説秘話など、

このnoteでは触れられなかった面白い話が満載です!

気になった方は、こちらからどうぞ!

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