クラウドってどこにあるのか?雲の上 [テクノロジーに触れるシリーズ]
古い産業に勤めているぼくとしては自主的にテクノロジーに少しでも触れて視野を広げていこうと思っている。自分が見聞きしたものを1-2分で読める備忘録として書き留めていく。
今日はクラウドについてちょっとかじって学んでみる。
先日セールスフォースの人と打ち合わせをしていた時。打ち合わせは事業部門の主導だったのでぼくは同席を頼まれただけだった。
あまり本質的でない質問をうちのメンバーがしていてしばらくやりとりが繰り広げられているときに、そういえば考えてみると彼らが提供しているようなクラウドというのはどこにあるんだろう。
そんなクラウドについて少しまとめてみる。
個人的な利用サービスで考えるとLINE、Twitter,Instagram,iCloud、gmail、Dropbox、Evernoteなどなど様々なクラウドサービスを使っていて既にかなり依存している。
■クラウドとは効率的なシステム
Cloud Computingの略。一言でいうと、データを記録するストレージ、ネットワーク、処理方法を記録したアプリのプログラムなどの機能を個別の端末にそれぞれ持たせるのではなくて、あくまでネットワーク経由でパソコンやスマホから利用する処理方法を指している。
例えばwifi機能しかなくてネットにつながっていない端末では使えないアプリがあると思うが、そういったアプリはローカル(つまり自分の端末)で必要な処理が行えないということからクラウドを利用していると考えてよい。
端末に縛られることなく、ネットにさえつながっていればそのサービスを利用できるのでとても便利なサービスとしてクラウド技術はかなりのスピードで進化している。
ウイルスバスターもウイルスバスタークラウドに進化するなど、ネット環境を前提としたサービスがクラウド技術によって支えられている。スマートフォンゲームやインターネットショップでもクラウド技術はかなり使われていることに改めて気づく。
■クラウドのメリット
利用者側の最大のメリットは一つに集約される。スマホで何か作業をしたいときに、その処理を行うコンピューターを所有していなくても、スマホの端末からネットを経由してその処理を行えるという点にある。「所有→利用」という観点に視点を変えたのがクラウドサービスの最大の成功要因と考えられる。
提供者側の最大のメリットは効率。それぞれの端末に処理能力を付けたとしたらどうか。サービスを提供する会社や個人に対して処理できるコンピューターなどの端末を提供し、メンテナンスやバージョンアップを顧客にいちいち提供しないといけなくなる。
もしクラウドサービスで提供できるとしたら、一か所でシステムのメンテナンスをすればかなり楽だ。それを利用しているお客さんのスマホやパソコンをいちいちいじる必要はないので効率的になる。
ちょっとしたアプリのアップデートなどでアクセス側のシステムを修正することはあっても、メインのサービスについては極端な言い方をすれば自社のコンピューターさえ治せばよいということになる。
■クラウドはどこにあるのか
もともとのフワッとした疑問。
テクノロジーに疎いぼくとしては、てっきりどこにも決まった場所はなくてネットの海に漂っているか、雲の上にあるような感覚で、例えば様々な場所のストレージにデータが分散して散らばっているイメージだったが、実際はもっと現実的。
クラウドというと何かすごいもののように思えるが、結局はサービスを提供する業者が大量の自社製コンピューターをどこかに並べていて、そこでいろいろなソフトウェアを運用しているだけに過ぎない。
ぼくらはスマホやパソコンでネットを通じてその業者の端末にアクセスすることで、そのサービスを使っているということになる。
よくブログでもサーバーを自分で借りてブログを運営している人がいるがユーザー側はどこで自分がサーバーを借りているのかよくわからずに利用していることが多い。
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クラウドにはパブリッククラウドとプライベートクラウドの2種類ある。例えばAmazonのAWC(Amazon Web Service)やGoogleのGCP(Google Cloud Platform)、MircrosoftのAzureなどはパブリッククラウドに属している。クラウドを提供するこれら企業のサービスを複数の企業や個人が不特定多数で共同利用するというもの。
プライベートクラウドというのはその1社のお客さんのためだけに構築するクラウド環境のことで、他の企業や個人がアクセスすることはできない。独自のセキュリティを設定して自社の社員だけがアクセスできるようにするようなサービス。
パブリッククラウドの中にプライベートクラウドをつくるようなこともあるようで、ぼくにはよくわからないので詳しく知りたい方は周りの詳しい人に聞いてみてほしい。
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これもマニアックな感じがするが、クラウドには主に3つのサービスの形態があってSaaS,PaaS,IaaSと分類されている。
具体的な説明は専門書や下記のリンク先を参照いただきたいが、Software as a Serviceはソフトウェアを提供するクラウドサービス、Platform as a Serviceは開発環境を提供するクラウドサービス、Infrastructure as a Serviceはサーバー(インフラ)を提供するクラウドサービスを指す。
これらの呼び方はなんて読むのだろう。XaaSという「なんとかas a service 」という言葉あるが、これはザースと呼ぶ。
上3つはサーズはいいとしてあとはパーズとイアーズ?
■クラウドのこわさ
前述のとおり、結局はどこかにサービスを提供している会社のサーバーがあるが、そのサーバーが安全かどうかは利用者側からはわからない。
サービスを提供している会社がどこか外部のサーバーをレンタルして提供しているサービスかもしれないし、業者のコンピューターが壊れたらぼくのデータは吹っ飛ぶことになる。
情報漏洩などあのセキュリティーや、業者のサーバーがダウンしてデータがなくなるリスクはあることは認識した方がよいが、あまりに便利なサービスすぎるのでやめることはできないのも事実。そのサーバーが日本にあるわけでもない場合が多いし、どこに自分のデータを保存しているかわからない状況にある。
それじゃあ自分の家のパソコンが安全かといえば盗まれたり、壊れる可能性もある。自分の目の届くところにあるという意味では安全だが、家のパソコンもセキュリティの問題があるのは同じである。
こうなると第三の選択肢としてデータセンターを選ぶということも視野に入ってくる。データーセンターはサーバーなどのIT機器を設置する場所・環境を借りる形になり、提供ハードウェアはユーザーが用意するようなやり方もあるようだ(細かな違いはリンク参照)。
■クラウドは5Gの技術、エッジコンピューティングの技術の向上でさらに拡大する。
今後通信する量が膨大に増えることで、クラウドで処理するデータ量も増えてくる。処理を分散するためにエッジコンピューティングの技術は発達するし、センサー材料など、IoT技術でデータを吸い上げる技術も発達していく。
こういった様々な技術が発展するうえで世界はまさにネットでつながりを深めていく。データについては欧州はGDPRなど個人情報のEU外への持ち出しなどを禁止する法律や、GAFAがあまりに巨大になりすぎて、各国は情報が財産であることから懸念を示しているのも事実。
今後さらにクラウドの技術が発達することでぼくらの生活はどんどん快適になる一方、クラウドなしでは成り立たない世界というのは、一定のこわさやリスクを内包している。
■アナログも愛しつつデジタルも愛す
ぼくは愛用のリフィルの革のバインダー手帳を10年以上使っている。
文字を書くことが好きだし、手元にストックしている自分の過去のスケジュールやノート、勉強した時に書いた字を見ていると自分の歴史が積みあがっている気がして好きである。
紙に書く心地良さもあれば、読み返しているとそれを書いていた時の空気まで読みあがってくる気がする。
そういった究極のアナログであるあらゆう感覚を封じ込めるようなものはデジタルの不得意分野であるのでおもいっきりアナログで突き通したいと思っている。
全部デジタル化したこともあるが、データが飛べばゼロにいとも簡単になってしまう寂しさを感じで、アナログにしたいところはトコトンアナログで残すことにした。
そうは言っても色々なデータをローカルに加えてクラウドを使ってバックアップしたり柔軟に使っている。
日々流れてくるフローの情報もクラウド技術を積極的に利用していきたいと思っていてこれからのクラウドコンピューティングの技術の進化にワクワクしている。
そういえばこのnoteのサーバーというのはどこにあるんだろう。ぼくの言葉はどこに保存されているのだろうか。
これからも広大なネットの世界に自分の言葉を漂わせる。
keiky.
[参考]
※注:この「テクノロジーに触れるシリーズ」は先進的なテクノロジーに疎いぼくが、そういった世界に意識的に触れて自分の見識を広げていくことを目的としています。その分野に詳しい方にすれば当たり前すぎる内容となっていますのでご容赦ください。初心者的な内容になっていますので、そういったテクノロジーを「利用して導入していく側のフツーの会社の人の記事」としてお読みいただけますと幸いです。
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