RCEPアジア最大の経済圏誕生❕❕
お早うございます❕❕先週は米国市場は上昇して引けましたね。相変わらず選挙で不正投票の議論などあります。鎮まるのか、大きな問題となり長引くのか?引き続き注視する必要があるでしょう。昨日は、東アジア包括的経済連携「RCEP」協定の署名が行われました。
アジア15カ国「RCEP」アジア最大の経済圏誕生❕❕
昨日は、日本、中国、韓国、東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国など15カ国で、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)協定に署名しました。
このことで、世界最大の自由貿易圏が誕生します。
署名したのは、日中韓とASEAN10カ国のほか、オーストラリア、ニュージーランドの合わせて15カ国です。
中国、韓国、日本、ニュージーランド、オーストラリア、アセアン(インドネシア、ラオス、カンボジア、シンガポール、タイ、ブルネイ、フィリピン、ベトナム、ミャンマー、マレーシア)
またインドは、昨年11月に交渉から離脱しています。
中国、韓国、日本初めての「FTA」となり今後も経済的意義は大きいといえるでしょう。
「RCEP協定」は向こう数年間に、多くの分野で関税の段階的な引き下げを目指すことになります。
議長国ベトナムは、RCEPは、世界経済の30%、世界の人口の30%に相当し、22億人の消費者をカバーすると強調しました。これはすごいことですね。
RCEPで関税が撤廃される主な輸出品❕❕
例えば・・RCEPで関税が撤廃される主な輸出品は、、
【中国・韓国】👈日本製のチョコレート、菓子の完全撤廃。
日本製の酒・ワイン・焼酎などの関税を段階的に撤廃。
日本製の自動部品の関税を段階的に撤廃。
【インドネシア】👈牛肉の関税を段階的に撤廃。
等があります。
RCEPで関税が撤廃される主な輸入品❕❕
また、輸入品としましては、
中国・韓国👉紹興酒、マッコイなどの関税を段階的に撤廃
中国・韓国👉松茸、即席めん用乾燥野菜の関税を段階的に撤廃
👉農産品重要5項目(米、麦、牛・豚肉、乳製品、砂糖)関税撤廃から除外
等があります。知的財産やデータ流通など先進ルールを盛ったTPPに内容は劣るとも言われています。
しかしながら、RCEPは「工業製品や農産物の関税の引き下げもしくは撤廃、データ送信に関するルール策定に今後つながる」と説明しています。
この「RECP」協定署名により、東南アジア、日韓の経済パートナーとしての中国の地位がさらに強化され、域内の通商ルール形成を主導する可能性はあるでしょう。
米政府が、アジアにどの程度関与する意向なのか不透明ではあります。
初の大型FTA参加中国の思惑やいかに・・。
中国は、東南アジア諸国連合(ASEAN)やオーストラリアなどと貿易協定を結んでいます。しかしながら、環太平洋経済連携協定(TPP)など大型FTAには参加していません。
中国は「RCEP署名を機に地域経済の一体化がさらに進む」と強調しました。
市場開放に消極的だった通商戦略を転換した背景には、米国の対中強硬姿勢があると思われます。
習近平国家主席は、4月会議で「国際的なサプライチェーン(供給網)を我が国に依存させ、供給の断絶で相手に報復や威嚇できる力を身につけなければならない」と強調しています。
輸入拡大をテコに国際社会で影響力を高めたいとの思惑があるのでしょう。
RCEPアジア最大の経済圏誕生に米国は・・❓❕
政権交代に揺れる米国では、RCEP実現で孤立するのを懸念する向きがあります。
バイデン氏は、オバマ前政権でTPPを推し進めた一人です。TPPは中国包囲が目的でしたが、発足前にトランプ大統領が離脱しています。バイデン氏は、日本などと再交渉した上でTPPに復帰する可能性もあります。
イギリスのEU離脱は難航・・
中国を巻き込んだ初の大型FTAであるRCEPは世界の自由貿易が転換期を迎えたことを映し出しています。
今後、TPP、日・EU経済連携協定(EPA)、RCEPなどの大型FTAに参加する日本は、かじ取り役としての手腕を問われるところですね。
今日の株価は・・
日経平均株価は反発して始まるでしょう。週末米国株が上昇しており、買いが優勢でしょう。きょうは日本の7~9月期の国内総生産(GDP)が予想より良かったこともあり29年ぶりの高値をさらに更新する可能性があります。
予想レンジ 25,800円ー25,500円
良い一日をお過ごしください。