2016.2.21「かおりはことば」
梅の花をいただいたこの日
「梅の花を描く?」との質問に
「はい」の返事(反応)はなく
さまざまな声がけとやりとりを続けていくうちに
「梅の‘かおり’を描きたい」という想いに辿り着いた。
長い入院を経た後、3か月ぶりに描いた作品。
指筆談で会話できる前の、まだまばたき等でコミュニケーションをとり合っていた頃です。
この作品を描いた3ヶ月後に指談と出逢い
作品について自身の想いを言葉で表現している。
―――タイトルを教えて?
「かおりはことば」
だって僕は自分で動けないのに
香りは僕のところまで来てくれて
色んなことを教えてくれる。
―――どんなことを?
季節のこととか
あと お母さんの気持ちも教えるよ。
―――どんな気持ち?
悲しんでいるときは あんまし ないけど
すっぱい香り
それからなんかすっとする香りのときは
嬉しいとき
(2016.6.30 談)
絵描きになりたいと思ったのはこの頃
「かおり、絵にできることが分かったから、伝えたいことが増えたの」
(2016.7.9談)
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