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障害児三兄弟を育てて感じた育児に振り回されすぎないマインド
障害を持つ三兄弟の母として、私の育児の日々は、想像を超える挑戦の連続でした。
医療や療育の予定に追われたり、将来への不安に押しつぶされそうになったりする中で、親自身が振り回されすぎないためにはどうすればいいのか、少しずつ見つけてきた答えがあります。
1. 「できること」に目を向ける
私の子どもたちは希少な障害を抱えていて、情報がほとんどないし、できることもペースもバラバラです。それでも、小さな一歩を見つけて喜びに変えることを意識しています。
目に見えてできることは少なくても
彼らは、必ず成長していきます。
そしてその成長を信じるようにしています。
できないことに目を向けるのではなく
「今できること」に目を向けると
心が軽くなる瞬間が増えました。
息子たちもそれが支えになっていきました。
2. 「特別」じゃなく、日常を大切にする
障害を持つ子どもたちを育てる中では、特別なイベントや成功を求めがちですが、日常の中に幸せの種があることを学びました。
たとえ言葉がなくても、子どもが自分にできることをがんばる瞬間が、日々の宝物です。
3. 「無理しない」ことが子どものためになる
最初の頃は、「自分が頑張れば子どもがもっと成長する」と思い、周りに頼ることや、休むことを恐れていました。倒れてしまうこともありました。
親が無理をしないことで、子どもたちに安定した環境を提供できることを知り、肩の力を抜くことを覚えました。
4. 自分の心の声を聞く
育児をしていると、周囲の目や「こうあるべき」という固定観念にとらわれがちです。
特に障害がある子どもたちの場合、「どう見られるか」を気にしすぎることもあります。
でも、「私たち家族にとっての幸せは何か」を考え、自分の心の声を聞くことで、育児の軸がぶれなくなりました。
5. 小さな成功体験を分かち合う
障害がある子どもたちの成長は、とてもゆっくりです。その中で、たとえば「スプーンを自分で持てた」や「外出先で泣かずに過ごせた」といった小さな成功を家族全員で喜ぶことが、子どもたちの自信につながり、親自身のモチベーションも上がります。
6. 「みんな違ってあたりまえ」ということを認める
三人の子どもたちはそれぞれに異なる特性があり、同じ方法が通用しないことが何度もありました。そのたびに、「育児に正解はない」という事実を実感しました。子ども一人ひとりに向き合い、その子に合ったペースや方法を模索することが大切だと気づきました。
障害を持つ三兄弟を育ててきた中で、親自身の心の安定が何よりも重要だと感じています。
疲れたときは無理をせず、休むことを意識する。助けを求めたり、小さな喜びを見つけることで、振り回されすぎない育児が実現できると思います。
どんな状況でも、親の笑顔が子どもたちの幸せにつながります。だからこそ、自分を責めず、自分の気持ちを大切にしながら、ゆっくりと育児を楽しんでいきましょう。