[素パスタ③]カチョエぺぺ - レシピあり -
今回は、カチョエぺぺ、チーズと胡椒だけの「スパゲッティ」である。スパゲッティ、と強調しているのは、どうやら、”スパゲッティ、または伝統的にはトンナレッリ”のパスタ以外では、正式にはカチョエぺぺとは呼べない、みたいなのをどこかで見た。(記憶あいまい・・・)ま、正式なカルボナーラは、パスタにリガトーニを使う!みたいな感じであろう。
まあただ、ここでは緩い側を採用して、***カチョエペペ(***には、パスタの名前が入る)ということにしよう。
名前の意味は、まんまである。
cacio: チーズ
e : と
pepe: 胡椒
カルボナーラと同じく、ローマを代表するパスタ。”真夜中のパスタ”という言葉があるらしく、「今すぐパスタ食べたい!サッとつくれるやつ!」といった際におススメ、という感じだろうか。
以下、そんな話が書いてあったのと併せて参考レシピとして、リンクしておく。
レシピはリンク先に詳しく書いてあるので省略するが、要は、
胡椒とペコリーノロマーノをパスタのゆで汁で混ぜてソース状にしてパスタにからめる
だけである。私的にコツを挙げれば、
1.チーズと胡椒はケチらずたっぷり。チーズは直前におろしたい。
2.パスタを30秒くらい冷ましてから。(チーズが固まり分離してしまうので!リンク先にも記載がある。)
2.については、カルボナーラで卵を固まらせてしまって炒り卵状になるのを防止するのと、要は同じ理屈である。(カルボナーラの記事参照 → カルボナーラ系パスタへの思い① カルボナーラ系パスタへの思い② )蛋白質は熱で変質する事に注意する必要がある。
カチョエぺぺ、イタリア料理の情報があふれた今でこそ、「知っている人は知っている」ぐらいのパスタになったが、私がその名前を知らずに、初めて食べたのは、1990年代後半の事だった。 カルボナーラ系パスタへの思い④ で少し触れているが、当時町田にあった店「おかべ」である。
それ以来、「カチョエぺぺ」という名前だとは知らず、見様見真似で、たまにこのパスタをつくって来たが、コツの2.に思い至らず、チーズは固まるもんだと思って作って食べていた。
(役割的には、調味料的な位置づけのチーズと胡椒だけでつくる)素パスタとは言え、「簡単なものほど難しい」というのは、料理の真理なのかもしれない。
下の写真は比較的良く出来ているかと思う。
Instagram にも何回か登場しているが、出来は千差万別(笑)
今後も、研鑽を重ねていきたいパスタである。
”素パスタ”は一区切り、次回からは、”シンプルパスタ” かな。