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カンボジアの軽井沢で出会い、学び、育む

2020年2月6日(木)~8日(土)にカンボジアのキリロム(プノンペンより涼しい避暑地で「カンボジアの軽井沢だよ」と教えてもらった)で行われたキリロム会議2020に参加してきた。
だいぶ長いこと温めてしまったが、遅ればせながらここに記録として残しておこうと思う。

vKirirom Natureとは

vKirirom Nature は、カンボジアの観光がアンコールワットのあるシェムリアップに一極集中する中、第2のシェムリアップを作りたいというカンボジア政府の意向も汲みつつ、キリロム国立公園を政府から50年間借りて、エコツーリズムを基盤にデザインし作っているリゾート学園都市。

国立公園なので自然に配慮し、極力木を伐採しないようにデザインされており、学園都市のためもちろん学校を中心としながらも、バンガローやテント、クメールの高床式のコテージなどの宿泊施設があり、リトリートや企業研修等の受け入れに良さそうな印象がある。

■リゾートの中心となっているレストラン Pine View Kitchen

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■コテージやテントなど宿泊施設

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4ヶ月程前には、この丸い筒状のパイプルームは確か3つほどしか建っていなかったのですが、既に20棟ほど建設されていて、かなり建築の進捗が早いことに驚かされた。(余談ですが、キリロム会議開催の2日前に完成したお部屋もあるようで、出来たてホヤホヤのかなりの新築物件にお泊りになったラッキーな方もいたそう。)

キリロム工科大学

キリロム工科大学は英語で主にITを学ぶ全寮制大学で、卒業後にスポンサー企業で4年間働くことを条件に、学生は、スポンサー企業からの奨学金の提供によって、授業、寮、食事等を無償で受けられるという仕組みで成り立っている。
また、学内のバーチャルカンパニーへの参加や、様々なインターンシッププロジェクトへの参加などによって実践的な経験を積み、即戦力の人材を生み出す土壌もある。現状は都市部へのアクセスに時間がかかり、ある意味このキリロムに4年間どっぷり浸かって生活することになるので、ここで腰を据えて学んでやるぞとコミットできる学生さんには素晴らしい環境だと思う。

■学校はオープンエアで左右に教室が並んでいる

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■教職員のオフィス+コワーキングスペース

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実はキリロムへは2019年9月に一度訪れていたが、

●このビジネスに関わっていらっしゃる皆様が、ビジョンの実現に向けて本当に想いを持って取り組まれていらっしゃること
●バーチャルカンパニーでの取り組みについてプレゼンを聞かせてくれたキリロム工科大学で学ぶ学生さんたちが、希望に満ちた表情で
生き生きと目を輝かせながら、やりがいをもって取り組んでいる姿

に感銘を受けたのをきっかけに応援させていただいており、現在の、そして未来のキリロムの一端を見ることができればということで、今回キリロム会議に参加することにした。

キリロム会議2020

キリロム会議はvKirirom Nature関係コミュニティーの年次総会で、企業スポンサーや投資家、学生寮オーナー、あるいはvKirirom Natureに関心を持たれている方などが参加されていた。

今年は100名以上の集客だったそうですが、起業家の方や、会社役員、既に海外に移住されている方から学生さんまで様々なバックグラウンドの方が、プノンペンからバスで3時間以上かかるキリロムまで、しかも参加費を払って参加されているということで、非常に積極的で活動的で魅力的な方々ばかり。
全ての方と・・・はいきませんでしたが、ネットワーキングランチや、ビュッフェスタイルのディナー、二次会等でご一緒させていただいた方との情報交換はとても刺激になった。

キリロム会議では上記プログラムにある通り、

●ハッキング実演・ドローン・AIの最新動向などIT系のテーマや
●理想の大学になるには・建築学部のあるべき姿など大学に関するテーマ
●事業説明・資金調達・IT事業立ち上げなどvKiriromの事業関連テーマ

など、様々なテーマ別にセッションが組まれており、自分の興味があるセッションに自由に参加が可能。素晴らしい学びの機会。

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同時刻に複数セッションが開催され、また各々の興味によって100名の参加者がちょうどよくバラけることから、20〜30名程度で行われているケースが多かった印象。ほどよい規模感ということもあり、モデレーター・パネリスト・参加者が双方向に質問や意見交換するなど、ダイレクトにコミュニケーションしながらの進行だったため、主催者も参加者も関係なく皆でvKiriromの未来を考えるプロジェクトに参加しているような、この場を皆で一緒に育んでいるような感覚で、楽しい時間を過ごさせていただいた。

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上記のようなセッションへの参加以外に、

●キリロム国立公園の見学ツアー
●中国投資で第2のマカオと化しているというシアヌークビル視察ツアー
●乗馬
●ジップライン
●早朝アクティビティ(トレッキング、ランニングなど)

などネイチャーリゾートとしてのアクティビティも用意されていた。

■以下は早朝アクティビティのトレッキングで見た景色。広大な国立公園の絶景が眼下に広がる

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■夜のビュッフェディナーの様子(奥に光っているのはシンガポールのガーデンズ・バイ・ザ・ベイのスーパーツリーのような・・・)

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■その後、参加者の立候補による3分間のピッチ大会も開催

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私達は家族3人でピッチで立たせていただいたのですが、自分たちが取り組んでいるコーチングについて
・興味を持ったきっかけ
・コーチングによってどんなことが期待できるのか
などをエピソードを交えて簡単にご紹介させていただいた。

ピッチでは15組ぐらいプレゼンされていたように記憶しているが、上述の通り、年齢も職業もキリロムに来た理由も・・・色々なバックグラウンドの方がいたので、普段聞けないジャンルのテーマも多く、どの方のお話も非常に興味深いものだった。
そしてこのピッチ、実は開催前日にキリロムに向かうバスの中で立候補を募っていたのですが、運営側の想定以上に人数が集まったということで、突然の機会もチャンスと捉えて前向きに挑戦してみようと思える、フットワークの軽さやアグレッシブさをお持ちの方が多いことに驚いた。

最後は、vKiriromの今後のアクションプランという全体セッションを、メインダイニングであるPine View Kitchenで。

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猪塚さんから今年のミッションや方向性の共有がされた後、このビジネスを支えているチームの皆さんもお一人ずつコメント。改めて、関わっていらっしゃる皆さんがvKiriromの壮大なビジョンに共感・コミットされていることや、実現に向けて熱い思いを持って取り組まれているのを感じ、引き続き応援させていただきたいという気持ちを新たにした。

バーチャルカンパニー経由で企業としてスピンアウトさせることによるIT事業の拡大や、キリロム工科大学としては今後はさらに建築学科や、修士課程等も検討されているということで、これからのvKiriromもすごいスピードで進化していくのだろうという期待と楽しみを感じる3日間となった。

来年のキリロム会議2021は、2021/2/4〜2/7で開催される予定。
来年は200名の参加を受け入れるということで、ますますキリロムコミュニティも拡大し魅力的になっていく予感がする。


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