こういう時間の使い方
コロナ感染騒ぎが勃発してから、全く仕事が手につかない私。ずっとPCにはりついて情報を追っていたので、さすがに疲れて来てしまいました。
不思議なもので、日本から届くイタリアに関する情報の方がやっかいです。読んでいると精神的に追い込まれます。この状態は、東日本大震災の時、日本に関するイタリアの情報に気持ちを逆なでされたのに、とても似ています。「日本の東半分はもう終わりだ」「まだ東京に人が住んでるなんて問題外だ!」そんな報道を連日聞かされていました。
感染病に際し、現在の私にできることは、とにかく家にいることしかありません。法令を無視して外出している人は、います。ちょっとネットで探せば、彼らの動画はたくさんでてきます。でもそれは彼らの問題であって、ひいてはイタリア社会の問題です。私ひとりが何かをできるわけではありません。
と、こう開き直ったので、ソフト戒厳令の最中にイタリア人はこういうことをやってるよ、というのをご紹介したいと思います。
これは、私の友人でボローニャ大学日本語学科で教鞭をとるパオラ教授の動画です。Facebookのビデオなので、うまくこちらに添付できませんでした。リンクをつけておきますね。
https://www.facebook.com/nippopbologna/videos/507985949843608/
日本の文学を解説するミニ授業シリーズ。今回が3回目で、「更級日記」を取り上げています。ちなみに1回目は「竹取物語」、2回目は林芙美子さんの「稲妻」です。
綺麗で明確なイタリア語で説明をされていますし、イタリア語の字幕もついています。主にイタリア人の学生さんのためのものですが、イタリア語の勉強をされている日本人の方にも役立つ動画だと思います。
この動画の1回目がアップされたとき、彼女の学生さんと思われる方から、「授業に出ているみたい!」というコメントがついていました。この期間、学校で勉強出来ることのありがたみをあらためて感じている若い方も、イタリアにはたくさんいるのではないでしょうか。