台湾・高雄発!台湾最大級の【ツクヨミメイドカフェ】が18年の時を経て秋葉原へ上陸!本格台湾の味と、初めてのお嬢様体験。
大家好!台湾専門フリーランスのkeiko在台灣と申します。
突然ですが、この記事を読んでいる皆さま!メイドカフェに行ったことはありますか?
行ったことがない方、メイドカフェってどんなイメージですか?
行ったことがある方、台湾のメイドカフェは経験済みでしょうか。
今回は、メイドカフェに行ったことがない方にも、何度も行っている方にも強力に推したい!!台湾から上陸した【ツクヨミメイドカフェ】を、「台湾好き目線」から全力でご紹介します!!
※取材はプレオープン時。2024年1月12日正式オープンです。
取材のご連絡をしたところ、ツクヨミダイニングカンパニージャパン株式会社・取締役の鄭傑中さんに直接お話を聞くことができました。鄭さんは台湾のツクヨミメイドカフェ創業者でもあります。
貴重なお時間、ありがとうございます!
プロローグ
X(Twitter)で見つけた「台湾から来たメイドカフェ」の情報。毎日美味しい台湾グルメと可愛いメイドさんの写真が更新されています。
ツクヨミメイドカフェ×公式X
「ど、どういうこと…?気になりすぎる!!」と投稿を見つめる日々。
そんなある日、偶然【ツクヨミメイドカフェ】の前を通りがかる機会が!台湾をよく知る方達と一緒だったこともあり、勢いで「ご帰宅」することが出来ました。美味しい台湾ご飯&台湾出身のメイドさんと中国語でお話ししたりと交流も弾み、台湾好きとしても大満足のカフェだったのです。
この感動を台湾好きな皆さんへ伝えたい…!!
ということで、取材申し込みさせていただきました。
ちなみに私自身のメイドカフェ経験値は、20年近く前に1回行ったきり。クラシカルなメイド制服のタイプのカフェでした。当時は知人について行き、私はお茶を飲んで終わっていたような…。要するに、メイドカフェ初心者です。というわけで、初心者目線で書いて参ります。
それでは行ってみましょう!!
台湾・高雄発の【ツクヨミメイドカフェ(月讀女僕珈琲)】
お店の紹介に入る前に、台湾の【ツクヨミメイドカフェ】の紹介をしたいと思います。まずは公式の紹介文をご覧ください。
台湾全店舗の紹介youtubeもあります。ひとつひとつの店舗に個性があり、全店舗制覇したくなっちゃいますね…!!
【ツクヨミメイドカフェ】は2005年、「サブカルチャーを楽しむ場を作りたい」という鄭さんの熱い想いから始まりました。当時、鄭さんが自らレンガや木材を運び壁を塗り、3ヶ月かけて作った13坪の店舗が原点です。
【ツクヨミメイドカフェ】の台湾本店があるのは、高雄駅の東側にある長明街のすぐ近く。高雄のサブカル発信地でもある長明街は、秋葉原の電気街や大阪の日本橋をイメージするとわかりやすいと思います。
なぜ高雄にメイドカフェ?
鄭さん曰く、当時の高雄は台湾第二の都市として「台北に負けるな!」と新しいことに精力的に取り組んでおり、その中にはアニメやサブカルも含まれていたそうです。
サブカルを楽しめる新しい場を!ということで、高雄にて台湾初のメイドカフェが生まれたんですね。
余談ですが、私も10年以上日本から台湾を見てきた中で、強く印象つけられたキャラクターといえば……2014年に突如あらわれた「高捷少女(進め!高捷少女(たかめ少女))」。高雄捷運公司(高雄メトロ)の公式キャラクターです。
台湾におけるサブカルは、この「高捷少女」を作った「希萌創意行銷股份有限公司(Simon Creative Co.)」が先頭に立つことで加速していったんだそうです。
王道メイドスタイル【ツクヨミメイドカフェ】にご帰宅!
さて、ここからは実際に行った秋葉原のお店の紹介です!お店のあるビルには看板やポスターがあり、すぐに見つかりました。
今回の取材のご帰宅では、私を担当してくれたメイドさんは日本人の方でした。台湾や香港出身のメイドさんも在籍しており、常に「日本語、英語、中国語」でお給仕できるようにしているそうです。すごい!!
取材を通して感動したポイントは大きく3つです。
①初めてでも安心!わかりやすい料金システム
②台湾好きも大満足!こだわり抜いた台湾メニュー
③中国語もOK!扉をあければそこは台湾!
①初めてでも安心!わかりやすい料金システム
私のメイドカフェのイメージといえば…。
「いろんなカスタマイズがありそう。チェキを撮ったりオムライスにハートを描いてもらったり…ライブとかもやっているような…入場料なども必要なのだろうか…どうやって注文すればいいんだろうか…」という不安。
……結論。
「そんな不安は、全く必要ございませんでした!」
【ツクヨミメイドカフェ】では、90分滞在/最低消費額1500円というわかりやすいシステム。チャージ料や入場料などはかかりません。
スペシャルセットを頼んでもよし、ご飯を頼んでもよし。もし既にご飯を食べた後のご帰宅であれば、デザートとドリンクの組み合わせでもOKです。
鄭さんからは「カフェとして、ご飯を食べに来るだけでも大歓迎です」と、嬉しいコメントもいただきました。
②台湾好きも大満足!こだわり抜いた台湾メニュー
「【ツクヨミメイドカフェ】では、カフェ=美味しいご飯を食べる場所。という部分にもこだわっています。秋葉原店のメニューは、食材を台湾から輸入しているんですよ」
「特におすすめは、ルーローハンと牛肉麺です!」と鄭さん。
ルーローハンは高雄・南部の味を再現。できる限り現地の味にしつつ、日本人の方は八角が苦手な方も多いので、少しだけ味を調節しているそうです。
私がこのメイドカフェに興味を持ったのも、Xで見た美味しそうな台湾料理の数々がきっかけ。台湾グルメが堪能できるメイドカフェって新しい…!!
メニュー表にあるたくさんのメニューについては、メイドさんが丁寧に説明してくれるので安心です。
注文表にチェックを入れ、封筒に入れてメイドさんに渡して注文は完了。
ご飯を待っている間もメイドさんが席に来てくれて会話できます。みなさんはお店の説明はもちろんのこと「海外からご帰宅されるご主人様、お嬢様も多く、中国語を習いたいんです。」というお話しをしてくれたメイドさんも。その熱心さに頭が下がります。プロ意識が高いメイドさんたちのおかげで、私もリラックスできました。
さて、そんなこんなであっという間に待望のお料理が…!!
こちらです!!
今回注文したのは
・ルーローオムライス
・オリジナル牛肉麺
・屋台風大根餅
・レモン愛玉
・黑松沙士(※こちらはプレオープンメニューには載っておりません)
ライス類は、目の前でお絵かきをしてくれます。オムライスの上に描く動物は「猫」をリクエスト。
メイドさんの「ももさん」が、とっても可愛い猫のイラストと文字を描いてくれました。慣れた手つきで可愛いデコレーションが出来上がっていく…!!お皿の淵に上手く描けるってすごい…!!メイドさんなんでも出来てすごい…!!(感動しすぎて徐々に語彙力が無くなってゆく)
生まれて初めての「お嬢様」体験。
生まれて初めて「keikoお嬢様」と呼ばれる体験に、ものすごーく気恥ずかしい気持ちになりながらも、一緒に「萌え」を注入するおまじないもして、実食です!
ちなみに、メニュー名は「ルーローオムライス」だったのですが、カレーがかかっていました。メイドさんによると台湾では「オムカレー」がディフォルトなんだそうです。カレーはお子さんも美味しく食べられる甘口でした。
ケチャップの猫さんには申し訳ないですが、卵の下のご飯を確認。
おおー!!美味しそうなルーローが…!!しっかり味の染み込んだ柔らかいお肉。超級好吃です!!南部らしく少し甘口なところも、オムライスの卵にもよく合います。卵も絶妙なトロッと具合で最高でした。
さて、続いて牛肉麺!大きく切ったにんじんや大根が入っているのも、とても台湾らしくて嬉しくなります。柔らかく煮込まれた牛すじも最高に美味しい。スープは濃いめに見えるけどあっさり&麺も柔らかめなところがすごく台湾感。高菜もたっぷり…
と、全ての点において「台湾だ〜!!」と感動する牛肉麺です。必食!!
大根餅は、表面はカリッと中はモチモチ。胡椒のようなスパイスがかかっているのですが、これもすごく台湾感のある味で幸せ。美味しいです!フライドポテトとセットになったメニューもあるのでおすすめ。
最後にデザート。台湾では外せないスイーツ、愛玉子(オーギョーチー)がありました。こちらは前回来た時にご一緒した方が注文しており、美しい盛り付けにうっとり。絶対に頼みたかったのです。
こんなに可愛らしい盛り付けの愛玉は初めて!見た目より、かなりたっぷり入っています。シロップの味もちょうど良い甘さ。氷を使って2層にしており、愛玉の冷たさをキープできるのも良いですね。さっぱりといただきました。
ちなみに「ドリンクメニューに黑松沙士を入れて欲しい!」とお伝えしたところ、「キッチンに準備してありますよ!」とプレオープンメニューには入っていない、黑松沙士も出してくれました。ありがとうございます〜!!
正式OPEN時には、沙士も含めた台湾らしいメニューをさらに追加してくれるそうですよ〜!!楽しみすぎます!!
③中国語もOK!扉をあければそこは台湾!
【ツクヨミメイドカフェ】は、台湾の方を中心とした海外からのご主人様、お嬢さまも多いそうです。日本語がわからなくても大丈夫!メイドさんは英語や中国語ができる方がお給仕をしてくれます。特に中国語に関してはネイティブの方が常駐しているとのことでした。
私がご飯を食べていたタイミングにも、中華圏の家族連れがご帰宅。小学生くらいの女の子が、メイドさん見て、目をキラキラさせながら喜んでいた姿が印象的でした。家族でも楽しめるって嬉しいですね。
店内ミュージックも台湾歌手の歌を流しており、五感で台湾にいるような感覚に浸れますよ。
【ツクヨミメイドカフェ】はなぜ秋葉原に出店したのか?
秋葉原店のレポートはここまで。最後に、鄭さんにお話しいただいた貴重な内容を紹介します。なぜ秋葉原にOPENしたのか?そして今後の展望も教えていただきました!
秋葉原への出店。それは偶然の連続が重なったことで実現しました。
台湾最古のメイドカフェとして、高雄に2店舗あった【ツクヨミメイドカフェ】。時を経て、台湾では日本から進出してきたメイドカフェも数多く出店するようになりました。
そんな中コロナが襲来。とある日本から進出したメイドカフェが台北から撤退することに。その件で鄭さんに連絡があり「店舗を引き継いでくれないか」と相談が。そこで【ツクヨミメイドカフェ】は台北へ初進出。
場所は台北・西門町。多くの若者が集まる「台湾の原宿」とも呼ばれる場所です。
西門町はすぐに大盛況に!!そのまま台南、台中にも新店舗を増やし、最新の店舗は台北駅前店。あっという間に7店舗まで増えました。
2022年。台湾と日本の渡航が可能になり、鄭さんは数年ぶりに来日します。久しぶりの秋葉原に訪れると、メイドカフェは大幅に減ってしまい、代わりにコンセプトカフェが増えていました。秋葉原で生まれた「メイド」というコンテンツを愛し、台湾でそのコンテンツを大切に作り上げてきた鄭さんは、その様子に驚きと落胆を感じたそうです。
時を同じくして、西門町店OPENのきっかけをくれた社長さん(現ツクヨミダイニングカンパニージャパン株式会社 代表取締役 三城 譲さん)と久しぶりの再会。「東京に【ツクヨミメイドカフェ】を出店しよう」と冗談のように話していたのも束の間、2023年1月に日本で会社を設立。2023年12月にはプレオープンという形で秋葉原に店舗を持つことに!
鄭さんも「まさか日本にOPENするとは思っていなかった」とおっしゃっていましたよ。
台湾における【ツクヨミメイドカフェ】
「メイド」というコンテンツは日本で独自に進化を遂げ「日本のカルチャー」として台湾の方たちも認識しており、台湾のツクヨミのメイドさんは、「日本好き」が理由で在籍している方も多いんだとか。台湾の店舗ではメニューは日本の丼など、日本を感じられるメニューが食べられます。
「カフェとして、レストランとして。美味しくクオリティの高い料理を出すことにこだわりを持っている」と、鄭さん。今回秋葉原で食べたメニューからも、その想いがビシビシと伝わってきました。
たとえば以前、台湾のツクヨミメイドカフェでは大きなホテルのメインシェフを雇い、本格的なステーキを出したこともあったとのこと!現在、高雄の新店舗は火鍋専門店でもあり、さまざまなアイデアを形にしています。
秋葉原店では、今後さらに多彩なコンテンツを楽しめる!
「現在はプレオープン中で、いろいろ試して改善しています。例えば店内BGMも、初めはリラックスミュージックや英語の曲を流していたが、今は台湾の曲も流すことにしました。より台湾感が増してよい感じです」
「正式オープン後は、パフォーマンスを増やしたり、台湾からのメイドさんを招いての留学体験など、いろいろ仕掛けていきます。秋葉原店で流している映像は、高雄の店舗では定期的に丸1日使ったゲーム実況などの動画配信です。今後はこのディスプレイを使って台湾と東京をつなぎ、台湾のメイドさんとお話しできるようにする予定です。」
台湾の【ツクヨミメイドカフェ】へ行くとしたら?
鄭さんに、台湾のおすすめのツクヨミを聞いてみました。
「西門店と台北店は台北にあるため、台湾観光の際に行きやすくてオススメです。そして、やはり高雄の本店へ行ってほしい。本店こそが【ツクヨミメイドカフェ】の原点。最もオーソドックスな店舗を楽しんでほしいです。」
鄭さん、今後の展望
「秋葉原の店舗と、日本や台湾の企業とコラボ企画をしたいです。また、この店がきっかけで台湾に行く人が増えてくれたら嬉しい。そして最大の夢は「秋葉原の電気街」と「高雄の電気街」のコラボ企画。これが実現できたら最高です!」
ツクヨミ=美味しい料理、そしてメイドさんのサービスを楽しめるカフェ
最後に、鄭さんに来店する方へメッセージをいただきました。
「サブカルチャーが好きな人、美味しいごはんを食べたい人など、誰でも気軽にメイドのサービスを楽しめて、本格台湾料理も食べられる場所。それが【ツクヨミメイドカフェ】です。ぜひリラックスしてお越しください」
私も台湾好きとして、今後の展開を大変楽しみにしております!!
鄭さん、メイドのみなさん、この度は本当にありがとうございました。
謝謝大家〜!!
【店舗情報】
ツクヨミメイドカフェ秋葉原店(月讀女僕珈琲)
東京都千代田区外神田4-4-2 共益外神田ビル7階
■アクセス
JR秋葉原駅より徒歩5分
銀座線末広町駅より徒歩1分
■営業時間
平日 14:00〜21:30
土・日・祝日 12:00〜21:30
(年中無休)
■総席数
34席
■設備・サービス
全席禁煙 各種クレジットカード/交通系IC/PayPay等QRコード決済利可
■料金システム
90分:最低消費額1500円
■公式SNS(X 旧Twitter)
■公式Instagram
筆者紹介【keiko在台灣】
Instagramをほぼ日更新。
東京在住の日本人。時々台湾と長崎へ
台湾に関する「モノ・コト・ヒト」をつなぐ、台湾専門フリーランス。
【業務内容】
台湾プランナー/アドバイザー/グラフィックデザイナー/ライター/PR/台湾イベント企画・運営など
『ながさきプレス』で台湾連載執筆中。
台湾関連のお仕事のご依頼など、お気軽にお問い合わせください。
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