発達過程7<3歳頃>
どうして教えてくれなかったの?発達過程<3歳頃>
「発達過程」という言葉をご存知ですか?子供の身体と心が、どのように育つのかを、大まかに示したものです。保育士などの資格取得の際には必ず勉強する科目です。
それでも、雑誌や育児所で見ることはなかなかありません。私たちが、保護者を対象としたイベントやシッター研修などで利用すると「こんなのあったんだ。もっと早く教えて欲しかった」と多くの方に言われます。子供の成長は十人十色。もちろん、この通りには行きませんが、大まかな流れを把握することで、子育てに対する不安の解消、親の心のゆとりにつながります。是非「発達過程」を学び、子育てを楽しく、笑顔で過ごしましょう。
今回は3歳頃の発達についてお伝えします
3歳頃になると、自由に体が動かせることと、言葉でのコミュニケーションが上手になることにより、お友達との関わりが広がっていきます。今回は、お友達との関わりについてお伝えします。
【友達との関わり】
この時期の遊びは、場を共有しながらそれぞれが独立して遊ぶ、いわゆる平行遊びから、お友達と一緒に遊ぶようになる移行期です。
平行遊びをしながらも、他の子どもの遊びを模倣したり、同じ遊具で遊ぶ際に、他の子ども達と関わったりする姿もあります。
時には遊具の取り合いからけんかになることもありますが、少しずつ友だちと分け合ったり、順番に使ったりするなど、決まりを守ることを覚え始めます。
こういった経験を繰り返しながら、次第に他の子どもとの関係を築く土台になり、徐々に関わりを深め、共通したイメージを持って遊びを楽しむようになります。
【ごっこ遊びと社会性の発達】
自分のことを「わたし」、「ぼく」と言うようになるなど、自我が成長するにつれて、自分についての認識と、家族、友達、先生などとの関係が分かるようになります。
周囲への関心や、注意力、観察力が伸び、遊びに取り入れたりしながら、人と関わっていきます。
こういった環境の中で、身の回りの大人の行動や日常の経験を取り入れて再現し遊ぶようになります。これがごっこ遊びです。こうした遊びを繰り返しながら、様々な人や物への理解を深め、予想や意図、期待を持って行動するなど社会性を育んでいきます。
また、簡単なストーリーが分かるようになります。絵本に登場する人物や動物と自分を同化して考えたり、想像を膨らませていきます。
言葉が話せるようになると、お友達との関わりが生まれます。その途中におもちゃの取り合いになってしまうこともありますが、それは、みんなで遊べるようになる為に学んでいる姿です。「ごっこ遊び」も「自分」を分かると同時に意識することができるようになった「外の環境」を真似して、学んでいます。
どうでしたか?なんとなく知っている、イメージは出来る方でも、はっきりとテキストになっているのを見て安心した、や確信できた方もいるのではないでしょうか?
次回は4歳頃のお子様の特徴についてお伝えします。
「専門知識」である「発達過程」を学び、子育てを安全に健やかに、そして心に余裕を持って楽しみましょう。
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