58.感情セットタイプと出来事事実タイプ
2年前の3月1日は息子の高校合格発表の日だった。
日付と紐づいて覚えていることなんて
誕生日のほかになにがあるだろうか?
とっさに思い出そうと思っても思い出せないくらいなので
そんなにないということにしておこうかな。
それでも3月1日は忘れないだろうと思うのは
前日が父が荼毘に付した日だったから。
自己採点が思ったよりも低かったのと
倍率が少しあがってしまったことで
親子で不安がぬぐえない日々を送っていたとき
父の「K(息子)なら大丈夫だよ」と根拠のない大丈夫に
どことなくほっとしたわたしがいて、
いくつになっても親の大丈夫って効力があるもんだ、なんて思っていた日もあった。
そう。あったのに。
父は息子の合格発表を知ることなく、ほんの数週間前に逝ってしまったのだった。
目の前で冷たくなっていく父に(自宅介護でした)
ねえ、合格発表まであとちょっとだよ?
わたしまだ全然孝行できてないよ。
いかないで、まだいかないで。お願いだからまだいかないで。
と、父にすがりついて泣いて
荼毘に付した日にまた泣いて
次の日、オンラインで知った合格に「やった!!」と叫んだ息子を見て
また泣いた。
連日泣きっぱなしな出来事なんだもん
わすれられるわけがない(笑)
荼毘に付した日は雲一つない晴天で
3月なの?ってくらいポカポカ陽気だった。
午前中は火葬場で過ごし、午後は海外から帰国していた友人に会いに行った。
合格発表の日は、書類を受け取りに行った息子と待ち合わせして
お気に入りのカフェでパフェを食べた。
美味しいけれどボリュームがあるので、いつもは息子に半分くらいあげちゃうんだけど、その日はぜーんぶ食べた。
過去の出来事や想いをふりかえるとき、そのときの感情もセットで思い起こすタイプと、そういう出来事があったという事実として思い出せるタイプがいる。(仮面心理学より)
わたしは感情セットタイプなので、3月1日は合格発表のことを思いだし、そして前日のこともまた思い出し、ついでに父を看取った日も思い出し、そのときの感情もまた味わうんだろうな。
これを書いている間も涙ぐんでしまうくらい感情がついてきちゃうのほんと困っちゃうんだけどさww
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自分で自分を幸せにして
そんな自分で誰かを幸せにできたらいいですよね♡